2018年2月9日金曜日

アルコベンダスのコンクール


マドリード郊外、アルコベンダス市が主宰するコンクール、アルコベンダス・フラメンカ・ヌエボス・タレントスの応募が今年も始まった。

2018年5月25日に14〜30歳であれば、国籍、プロアマ問わず応募できる。
審査はビデオでのみ行われるので、日本にいても応募可能。
詳細はhttp://alcobendasflamencanuevostalentos.org/bases

応募にはYouTube、Vimeoのリンクが必要。



2018年2月7日水曜日

ドゥケンデ フラメンコ・ビエネ・デル・スール

アンダルシア州のフラメンコ公演シリーズ、フラメンコ・ビエネ・デル・スール。
フラメンコは南から問うタイトルで、アンダルシア州率の三つの劇場、セビージャのセントラル、グラナダのアランブラ、マラガのカノバを主な舞台とし、行われるフラメンコ公演も今年で第21回。
その開幕を飾ったのは、ドゥケンデ。
最近、目立った活躍を見せているダニ・デ・モロンが伴奏する。

2016年のビエナルでも共演した二人、この夜は、カンテス・デ・レバンテ、ソレア、アレグリアス、ギターソロでのファルーカ、ソレアを挟んで、ライ・エレディアの名曲「ロ・ブエノ・イ・ロ・マロ」、シギリージャ、タンゴ、ブレリアという構成。

ドゥケンデは、一言も喋らず、歌い継いでいく。
その歌いっぷりの見事さ。
フラメンコ的に、ちょっとしゃがれた声の良さ。
音程、コンパスはもとより、声の速度、強弱、言葉と言葉のつなげ方、どれを取っても素晴らしい。

そしてそれを支えるギター。普段はかなりモダンな演奏も聞かせ、実際、ソロでは自由に、個性的な演奏も見せたのだが、ドゥケンデの伴奏では基本に忠実、というか、むしろ古風な演奏で、ドゥケンデものびのびと歌っているように思えた。

最初の曲で、パコ・デ・ルシアが歌った「カマロン」のカマロンをパコに変えて歌っていたのに涙がこぼれそうになった。そうだよね、パコの新旧のグループであなたは歌っていた。
日本に行く予定だったのに、パコから電話があって飛んで行った、あのヨーロッパツアーが昨日のことのようなのに、パコはいない。
でも、パコのグループで演奏したこともあるダニが、こうしてあなたの横で演奏している。
今もあなたたちの中にパコは生きている。







2018年2月6日 セビージャ セントラル劇場
ドゥケンデ・コン・ダニ・デ・モロン
[出]〈c〉ドゥケンデ、〈g〉ダニ・デ・モロン、〈palmas〉ロス・メジス

第6回タコン・フラメンコ記者会見

ウトレーラのフラメンコ舞踊中心のフェスティバル、タコン・フラメンコ。
今年で6回目になるこのフェスティバルの記者会見が、2月6日、アンダルシア舞踊団のスタジオで開かれた。
カルメン・レデスマ、マティルデ・コラル、ファミリア・ファルーコ、アンヘリータ・バルガス、クーロ・フェルナンデスと、フラメンコ舞踊の名手たちと関係するアルティスタに捧げられてきたこの催し、今年は、マノロ・マリンに捧げられる。


主なプログラムは下記の通り。なお、他にもホアキン・グリロによるマスタークラス、またそのマスタークラスと劇場の入場券、ホテル、食事がパックになったものもこちらで販売されている。

第6回タコン・フラメンコ
2/26(月)21時15分「インティモ・イ・フラメンコ」
[出]〈b〉マリア・マルーフォ、特別協力〈b〉オスカル・デ・ロス・レジェス
2/27(火)21時15分
[出]〈g〉ラファエル・ロドリゲス、〈b〉フェルナンド・ロメーロ、〈c〉モイ・デ・モロン
[料]3ユーロ
2/28(水)21時15分「マエストロとの対話」
[出]トーク:マノロ・マリン、アントニオ・オルテガ
3/1(木)21時15分「デ・ハポン・ベンゴ」
[出]〈b〉林結花、萩原淳子、〈c〉ダビ・エル・ガジ、モイ・デ・モロン、〈g〉ミゲル・ペレス
[料]3ユーロ
3/3(土)18時30分「オメナへ・ア・マノロ・マリン」
[出]〈b〉クリスティーナ・オヨス、ホアキン・グリロ、イサベル・バジョン、アナ・マリア・ブエノ、ピラール・オルテガ、ラファエラ・カラスコ、イニエスタ・コルテス、カルメン・レデスマ、アデラ・カンパージョ、ラファエル・カンパージョ、ホセ・セラーノ、クリージョ、イサベル・ロペス、アンヘリータ・ゴメス、ウルスラ・ロペス、ヘスース・オルテガ、ジョランダ・ロレンソ、パコ・オルテガ、フェルナンド・ロメーロ、カルメン・ロサーノ、ピラール・アストラ、アリシア・マルケス、フアン・ポルビージョ、アンへレス・ガバルドン、タマラ・タニェ、ハイロ・バルール、エル・レブリ、ダビ・ペレス、フアン・テヘーロ、チョニ、林結花、萩原淳子、〈g〉ミゲル・ペレス、モリート他
[料]13~18ユーロ
[場]セビージャ県ウトレーラ 市立エンリケ・デ・ラ・クアドラ劇場
[問]www.taconflamenco.com

2018年2月3日土曜日

エスペランサ・フェルナンデス「デ・ロ・ホンド・イ・ベルダデーロ」

エスペランサ・フェルナンデスの「デ・ロ・ホンド・イ・ベルダデーロ」は、
1月31日クリスティーナ・ヘーレン財団フラメンコ芸術学校内の劇場で。

スペイン各地のペーニャで、ゲストを迎えて公演してきたものを編集して新譜として発売するというこの企画、アルカンヘルの「タブラオ」にインスパイアされたものかもしれない。アルメリアでトマティート、バダローナでミゲル・ポベーダ、ベレスマラガでアルカンヘル、レペでロシオ・マルケス、とゲスト陣も豪華。そしてここ、彼女のルーツ、トリアーナで最終回。ゲストはホセ・バレンシアとアナ・モラーレス。

ここの学校で教えていたこともあるエスペランサ。

アナ・モラーレスが白いバタ・デ・コーラで完璧な形をつなげていって踊る開幕。ペテネーラ。
Silvia Calado Fundación Cristina Heeren
2014年のビエナル、アルカサルの舞台で見せた舞台を思い起こさせる。舞台はずっと小さいが、それすら感じさせないくらい、見事な舞い。また舞台と客席が近いだけに踊り手の、腕の筋肉の動きまでしっかり見える。二の腕の緊張感が素晴らしい。
その彼女を引き立てるように、舞台の後ろに立って歌うエスペランサ。

シギリージャ、トリアーナのソレアからカーニャ、アレグリアス、マリアーナ、ブレリア…幅広いレパートリーで歌い上げる、よく伸びる声。その音程の良さ、感覚の良さ。
現在、最も人気のあるカンタオーラの一人というのもうなづける。
Silvia Calado Fundación Cristina Heeren
それを支えるミゲル・アンヘル・コルテスのギターも素晴らしく、素敵なリサイタルとなった。ぐっと痩せて男前になったゲストのホセ・バレンシアも熱唱。
忘れがたい夜となった。
Silvia Calado Fundación Cristina Heeren

 写真協力/クリスティーナ・ヘーレン財団 http://www.flamencoheeren.com





2018年1月31日水曜日

ライムンド・アマドール「40アニョス・デ・フラメンコ・イ・ブルース」

1月30日、セビージャのロペ・デ・ベガ劇場ではライムンド・アマドール「40アニョス・デ・フラメンコ・イ・ブルース」
1959年セビージャ生まれのギタリスト、ライムンド。こどもの時から仲間たちとセビージャの街を流し日銭を稼いだという叩き上げ。
1977年、キコ・ベネノ、弟ラファエルと、ロックとフラメンコを融合させたアルバム「ベネノ」をリリース。78年弟らとグループ、パタ・ネグラを結成。79年にはカマロンの「レジェンダ・デル・ティエンポ」に参加。81年リリースしたデビューアルバムではブルースとフラメンコ、ロックを歌う。87年発表の「ブルース・デ・ラ・フロンテーラ」はスペインんおロック専門誌において80年代の最優秀アルバムに選出される大ヒット作となる。その後、ソロとなったライムンドは95年アルバム「ヘルンディーナ」を発表。「ボジャレ」などのヒットを飛ばした。BBキングやビョルクとの共演でも知られる。

などと彼のバイオを書き連ねたのは、この公演が、彼の“ザ・ベスト”的なものだったからだ。
ジミ・ヘンドリックスが描かれた白いエレキギターを手に、エレキベース、ドラム、エレキギター、アコースティックギターの伴奏で、歌い弾き。
まずはソロ時代の曲、97年のアルバムからのヒット曲「カンデーラ」に始まり、95年の「アイ、ケ・グスティート・パ・ミ・オレハ」と続き、ビートルズの「カム・トゥギャザー」をインストゥルメンタルで挟んだら、次はパタ・ネグラ時代の曲で「ブルース・デ・ニーニョ」。スティービー・ワンダーやBBキングを演奏する。
ゲストのホセリート・ソトがライ・エレディアに捧げる曲を歌い、「ルナティコ」、「ブルース・デ・ラ・フロンテーラ」「リンド・ガティート」などを演奏。
まだ14歳!という孫娘アントニアが登場し、スティングやエイミー・ワインハウスを歌う。音程いいし、まだ子供っぽいところもあるけど、将来有望!それに美女!
ソロ時代の「オイ・ノ・エストイ・パ・ナディエ」へ。

フラメンコのセクションは、子供の頃からの仲間、亡くなったラファエル・エル・エレクトリコに捧げ、歌のギジェルモ・マンサノ、ギターのカラカフェも登場。トロンボ、ボボーテとエレクトリコ風のブレリアを踊りつぎ、ぺぺ・トーレスはいったん袖に引っ込んでソレア。これがまたすごかった。脂が乗っている、というのか、アイローサ、昔気質のフラメンコの匂いもプンプンするけど、緩急のつけ方もうまいし、回転とかもすごいし、オレ!でございます。一回目は早く、二回目はゆっくり目に回った回転が特に私のツボでございました。

最後は「カマロン」そして「ボジャレ」。
公演で歌ったどの曲も、セビージャで8〜90年代に青春した人のサントラみたいなもので、いやあ、私も歌い続けておりました。

いやあ、楽しかった。終演は23時を過ぎていたけれど、もう一回見たいなあ。


2018年1月26日金曜日

マリア・ホセ・ペレス新譜「トラソス」

 アルメリア出身の歌い手、マリア・ホセ・ペレスの新譜「トラソス」の記者会見が、かつて彼女が学び、また現在も教授を務める、クリスティーナ・ヘーレン財団フラメンコ芸術学校内の小劇場、“カフェ・カンタンテ” で行われた。

マリア・ホセ、クリスティーナ、ボリータ
マリナ・エレディアやアルヘンティーナらを伴奏し、そのアルバムをプロデュースしたへレスのギタリスト、ホセ・ケベド“ボリータ”がプロデュース。
マリア・ホセはボリータにプロデュースしてもらいたくて、コンタクトを探っていたところ、ムルシアのロ・フェッロのフェスティバルで出会い、仕事を依頼したのだという。その後すぐ、彼女はウニオンのコンクールで優勝し、コンディションも揃った。2015年のことだ。

10曲のうち半分が、得意のカンテス・デ・レバンテ、アレグリアス、グラナイーナ、ブレリアなど純フラメンコだが、、後の半分は少し変化をつけ、バイオリン、チェロ、コントラバスなど弦楽の伴奏によるサンブラ、セビジャーナス、アルゼンチン・タンゴ「ノスタルヒアス」、数年前スペインで大ヒットした「ビダ・ロカ」というバラードなども、と、変化に富んだ構成。


質疑応答に続いて、マリア・ホセは、生まれ故郷のアルメリアに歌ったアレグリアスと

ビダ・ロカを熱唱した。





2018年1月23日火曜日

へレスのフェスティバル ペーニャ他の公演

へレスのフェスティバル、メインの公演のプログラムはすでに発表されているが、いわばサブとも言える公演のプログラムが発表された。

恒例のペーニャでの無料公演は去年同様、15時始まり。

その他に今年は初めて、レジデンシアという、宿泊と稽古場を提供し、新作制作をアシストするという試みが行われ、ロンドンのフラメンコ・フェスティバル、マドリードのフラメンコ祭、デュッセルドルフのダンツハウス、アルメリアの舞踊祭とも協力して、制作中の新作「レクイエム」の一部を2月28日13時から王立アンダルシア馬術学校内で公演。
また、カディス出身のバイラオール、エドゥアルド・ゲレーロも地元の銀行カハソルの主催の公演で、ゴンサレス・ビアスのボデガで公演する。ともに20ユーロというこれら公演の入場券は1月30日から発売予定。
なお、ペーニャ公演は無料だ。こちらもへレス出身のアルティスタたちが出演する。
楽しい公演になることだろう。


2/28(水)13時
[出]〈b〉アナ・モラーレス

[場]王立アンダルシア馬術学校馬車博物館 サロン1810
3/3(土)13時
[出]〈b〉エドゥアルド・ゲレーロ
[場]ボデガ・ゴンサレス・ビアス




デ・ペーニャ・ア・ペーニャ
2/24(土)15時
[出]〈b〉エステル・アランダ、〈c〉カルメン・グリロ、モモ・モネオ、キニ・デ・へレス、〈g〉フアンマ・アギラール、フアン・ディエゴ・マテオ
[場]ペーニャ・ロス・セルニカロス
2/25(日)15時
[出]〈b〉ジェシカ・ブレア、〈c〉キニ・デ・へレス、ヘマ・ラ・カンタロータ、〈g〉フアン・マヌエル・モネオ、ハビエル・ビジャリン
[場]ペーニャ・ブエナ・ヘンテ
2/28(水)15時
[出]〈b〉フェルナンド・ヒメネス、〈c〉エバ・ルビチ、コラル・デ・ロス・レジェス、アナ・デ・ロス・レジェス、〈g〉ドミンゴ・ルビチ
3/3(土)15時
[出]〈b,c〉ペーニャの女性たち
[場]ペーニャ・ティオ・ホセ・デ・ラ・パウラ
3/4(日)15時
[出]〈b〉ソラジャ・クラビホ
[場]ペーニャ・ラ・ブレリア


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