2009年12月2日水曜日

エンリケ・モレンテ新譜「モレンテ・フラメンコ」

エンリケ・モレンテの最新盤「モレンテ・フラメンコ」
絶対おすすめ! モレンテの最高傑作です!
初めてのライブ盤。
といってもひとつのコンサートをそのままCDにしたわけではなく
十数年に渡るコンサートの録音から選びに選んだ9曲だけに
その素晴らしさは特筆もの。
それにくわえてスタジオ録音のナナが最初と最後を飾る。


伴奏はフアン・アビチュエラとペペ・アビチュエラ、ラファエル・リケーニ、ダビ・セレドゥエラら。
アビチュエラの落ち着いた伴奏もいいし、セレドゥエラのパコ・デ・ルシアより早い超速ファルセータもすごいが、天才リケーニの鳥肌たつような演奏も必聴。


オープニングのナナだけはスタジオ録音の新曲。
愛娘ソレアのやさしいボーカルではじまる。
ソレアの声は姉エストレージャをもっとやわらかくやさしくした感じだ。
ブレリアのリズムにのって聖週間の行進曲アマルグーラのメロディで
「おかあさんはみんな 悲しく、苦しい」
とはじまるこの曲は、戦争でこどもを失った母親たちと母を失ったこどもたちへの
やさしく強いフラメンコな反戦歌。心にしみてくる。

詳しくは私のCDブログの方に書きましたが

エンリケ・モレンテ大好き〜という人はもちろん
ギタリストにも,ギターファンにも
モレンテってモデルノ過ぎて嫌い〜と言う人にも
フラメンコをまっこうから歌い上げているこのアルバムは絶対おすすめ。

エンリケはフラメンコの根っこをきちんとおさえているからこそ
冒険もできるってこと。
これって本当に大事なこと。
ピカソのような絵でもフラメンコでも一緒。
まずは基本。愛して自分の表現をみつける。
これって何にでもいえることかもしれないね。

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