2009年12月7日月曜日

ダビ・ラゴス 新譜発表ミニ・コンサート


FNACという、 フランス発のCD、書籍を扱う大型店のチェーンがありまして、
そのセビージャ店で、土曜日20時から
ダビ・ラゴスの新譜「エル・エスペホ・エン・ケ・メ・ミロ」(僕を観る鏡)
発売記念のミニ・コンサートが開催されました。

ダビ・ラゴスは毎年来日してそのすばらしいのどをきかせている、
フラメンコのふるさと、ヘレス出身の歌い手。
今年も、つい先だって、森田志保さんと石井智子さんの公演に出演していましたね。

会場はお店の3階、クラシックのCD売り場の隣にあるちょっとしたサロン。
予定時刻の少し前には待つ人の列も。
待つうちにイスラエル・ガルバン一家も顔をみせ、
そしてダビと兄のアルフレド、ダビの奥さんでやはり歌い手のメルチョーラ・オルテガらが
やってきました。

ショップの中ということで劇場やペーニャでのリサイタルとはちょっとちがい、
電気も消えなければ、後ろの方がさわがしくどこか落ち着きません。

最初はトナ。CDの最後の曲です。
深い響きと、甘い含みをもった声でのトナは古い曲とされますが、
彼のはどこか新しさを感じさせるのが個性的。
最後はギターが入り、シギリージャのスタイルで終わるのも珍しいですが、
これもなかなか。
兄アルフレドの、勘所を押さえたギターも最高です。

続いてアレグリアス。
これは亡くなったチャノ・ロバートに捧げた曲です。
長年、グラン・アントニオやマティルデ・コラルなどへの舞踊伴唱を続け、
晩年、その実力が評価されソロで活躍した彼に思う所があるのでしょう。
カマロン、ペルラ、ペリコン、アウレリオらカディスの歌い手たちの名を
おりこんだオリジナルのレトラもいいし、 パワフルな歌いっぷりもさすが。

最後はブレリア。これはパケーラに捧げられたものでタイトルも「ブレリアの女王」。
パワフルだし、スピード感、ドライブ感たっぷりで、いやあさすがヘレスです。

CDもダビのフラメンコへの真摯な気持ちと愛がたっぷりつまったすてきな1枚です。
ぜひ1枚!
ちなみにCDレビューはこちらのブログに書いてます


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