2010年7月16日金曜日

TV番組「最初のオレ!」

古くは
「リト・イ・へオグラフィア・デル・カンテ」(1971〜1973)
「フラメンコス」(1974〜1978)
「アジェール・デ・オイ・デ・フラメンコ」(1980〜1981)
「カミノス・フラメンコス」(1988)
「アルテ・イ・アルティスタ・デ・フラメンコス」(1989〜1992)
 ほかにも
 上記の番組を編集した「テソロ・デル・フラメンコス」
サラ・バラスが司会をした「アルゴ・マス・ケ・フラメンコ」
純粋派のおしゃべりと歌の「プーロ・イ・ホンド」やなど、
かつては定期的にフラメンコ番組を放映していたスペイン国営放送。


ですが、残念なことに現在、全国ネットのフラメンコ番組というのは放映されていません。
たま〜にフラメンコ関係の映画やドキュメンタリーがぽつっと放映されるくらい。
あ、あと深夜にフラメンコのミュージックビデオをやってたりすることもありますが。

「ラ・ベンタ・デル・ドゥエンデ」
「ウナ・ジャマ・ビーバ」
「フラメンコ」
などの番組を提供してきたアンダルシアの地方局カナルスール
「フラメンコス」を再放映中。
この局で先週の金曜、7月9日から放映がはじまったのが
「ミ・プリメル・オレ (私の最初のオレ)」
こどもたちによるフラメンコ番組である。

アンダルシア中から集まった6歳から14歳までのこどもたち300人から
選ばれた15人の精鋭たちが歌い踊り、一押しの一曲をえらんでいき
最後にはこどもたちによるフラメンコ公演を実現するという番組。
コンクールの要素もあるけれど、
視聴者の投票で一人ずつきえていくスペインによくある番組とはひとあじちがう。

第1回の番組はこちらでみることができるが
踊り手3人、歌い手一人。いずれもなかなかのもんである。

審査員というよりも先輩格で
ヘレス出身の人気ポップ歌手ダビ・デ・マリアや
マティルデ・コラル、ローラ・グレコら舞踊家や
ゲスト(第1回はホセ・メルセ)がアドバイスしたり絶賛したり。
そのアドバイスはフラメンコを学ぶ全員にきかせたいくらい重みがある。
ゲストとこどもたちの共演やミニレッスンなどがあったりと
盛りだくさんな内容であきさせない。
司会はスペイン歌謡の歌手、パストーラ・ソレール。

こどものフラメンコは、こどもというだけでかわいいし、
こどもの頃さわがれたフラメンコたちが成長するにすれ“ただの人”になることも多いし、
さしひいて考えなくちゃいけないんだけど、
それでも、やっぱ面白い。
大人の目でみればつっこみどころ満載なんだけど、
いやいや、フラメンコは死んだ、なんて絶対いわせない。
フラメンコの故郷、アンダルシアには
新しいフラメンコたちがどんどん生まれてきているのであります。

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