2010年8月14日土曜日

ラ・ウニオン コンクール3日目

コンクール三日目。
雷雨の予報通り、9時過ぎから雨がふりだしたラ・ウニオン。
でもカンテの殿堂では一昨日、昨日に引き続き、フラメンコの熱い戦いが続いています。

トップバッターはコルドバのピアニスト、アルフォンソ・アロカ。
ミネーラとカホン伴奏でのブレリア。
ブレリアはチャノ・ドミンゲスの「ディエス・デ・パコ」のコピー部分があったんですが、
ひねりのとことか、やっぱうまくできてなくてちょっと苦笑。。。


二番目もピアノ。マドリードのアリアンダ・カステジャーノ。
この人は本当に素晴らしかった!志風の一押しです。
低音をうまくつかったタランタは、個人的にはタンゴの部分がなくてもよかった思うけど、
続くブレリアもパルマ伴奏でばっちり。
いやーピアノのテクニックといい音楽性、リズム感といい何をとっても超優秀。


カンテの一番手はバルセロナのビクトル・パラシオ。ミネーラとカルタへネーラです。


続くカンタオールもバルセロナの人、ダビ・コロネル。
グラナイーナとメディア・グラナイーナにシギリージャ。


バイレはカディス生まれのフランシスコ・イダルゴ。

去年審査員だったフラメンコ研究家と同姓同名ですが関係はありません。
課題曲タラント。うーん、決して下手ではなく、
お尻がでた姿勢やブラソの使い方があれ、なんだけど
テクニックとか、一応のレベルはクリア。だけど、その先が…
忙しくあれもこれもとつめこんで、歌をマルカールするような、
そういう余裕がないというか。
ってこれ、今回のバイレ部門出場者全体にいえることかもしれない。
個人的には丹羽さんの踊りが一番、完成度高かったと思います。
構成とか、表現とか。身びいきといわれるかもだけど。


再びカンテでコルドバのインマ・デ・ラ・ベガ。
ミネーラとタンゴですが、うーん、まだ23歳というからこれから、の人でしょう。

ホセ・コルテス・カネラはシギリージャとソレア。
カネラ・デ・サン・ロケの息子とか。

再びバイレで、フランシスコのアレグリアス。
白いジャケットで踊るが、グラシアがききすぎておふざけのよう。
これもキャラクターなのだろうけど。


今日のギターソロはエル・プラソレータ。カディスはサンルーカル出身の32歳。
盲目のギタリストです。伝統的な演奏で観客のさかんな拍手をうけていました。

続くカンテはアナ・モチョン。グラナダ生まれのわずか15歳という少女ですが
去年もコンクールに参加し、受賞した若きベテラン。
今年はマラゲーニャ、ミネーラ、タランタ、タンゴと4部門にノミネート。
みごとな熱唱で観客は熱狂。一昨年優勝したロシオ・マルケスを思い出させます。
ひょっとすると???


彼女の熱演に誘われた、というわけではないでしょうが、
続いて登場したバイレのアルベルト・セジェスも良かった!
彼も18歳と今年のバイレ参加者最年少ながら、一番良かったかも?
このタラントも、最後に踊ったシギリージャもところどころに
ラファエル・カンパージョの振りがみえるけれど、
それをしっかり踊っている。

続くカンテはミゲル・オルテガ。ハビエル・バロンらへの伴唱でおなじみ、
今年唯一の、第一線で活躍する歌い手です。

カルタへネーラ、ミネーラ、タランタ、シギリージャ。
中ではシギリージャがよかったです。

再び登場したセジェスはシギリージャ。速いリズムでのもので
コンクール用としてはどうなんだろう。。。


この結果は今、5人の審査員が審議中。
明日午前中には発表されるので結果はまたお知らせしますね。
さて、誰が明日の決勝に残るのでしょうか????
果たして丹羽さんは????

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