2011年5月29日日曜日

日本支援公演セビージャ

この公演は延期になりました。
新しい日程がわかり次第ご連絡します。



コルドバの公演にひきつづき
セビージャでの日本支援公演の詳細が発表になりました

主催はアンダルシア自治政府文化省フラメンコ研究所

芸術監督は前モン・ド・マルサンのフラメンコ祭芸術監督ハビエル・プ−ガ

出演はクラシック・ピアニストでこの公演の発案者でもある松村未英


エスペランサ・フェルナンデス

ホセ・バレンシア

ドランテス

パコ・フェルナンデス

ロシオ・モリーナ

マヌエル・ロンボ


ハビエル・バロン



入場券は15、25ユーロで

こちらで発売中

司会は
ヘスース・ビゴッラ、
クリスティーナ・オヨス、
マティルデ・コラル
小松原庸子

セビージャ公演の翌日のコルドバ公演ともども
一人でも多くの人に来ていただきたいものです


なお、当日会場では
ロエベのバッグやモリーナのマントンなどがあたる
くじも1ユーロで販売され、当選番号も当日発表されるそうです。
この利益も寄付されるそうです。


2011年5月28日土曜日

ミゲル・バルガス「ノスタルヒア」

ベネズエラ生まれのドイツ育ち
歌い手エスペランサ・フェルナンデスの夫で
バイラオールのミゲル・バルガス
日本人生徒を多くもつ
その彼の新作初演が5月26日
カハソル文化センターで行われた。

幕開きはエスペランサの歌うトナー

 写真;Remedios Málvarez

続いてピアソラのリベルタンゴ
ギター2台とコントラバス、
パーカッションでの音楽に
深紅の衣装で二人の女性舞踊手とからむ

 写真;Remedios Málvarez

ソレアにもピアソラのフレーズがはいってくる。

花売りの少年をうたったピアソラの
「チキリン・デ・バチン」では
ミゲルの次男が登場

「オブリビオン」はスペイン舞踊風というよりも
歌謡曲のバックダンス風の振り付け

写真;Remedios Málvarez

「ミロンガ・デ・ハシント・チクラナ」がファルーカへとつながり
 ローレが歌った「プリメロ・エル・オンブレ・ポエタ」を
エスペランサが見事に歌い上げたのがこの日の最高の瞬間だったかもしれない。

最後はタラント

12歳で初舞台を踏み、
これまでにも沢山の作品をつくってきているというミゲル。
今回は最初にピアソラをフラメンコとミックスし
音楽のあとで振り付けをしたのだという。

ピアソラをフラメンコで踊るのはなにも彼がはじめてではない。
マリア・パヘス「アンダルシアの犬」の衝撃は今も忘れられない。
が、今回の彼の試みには美しい音楽をなぞる以上のものが感じられなかったのは残念。


また基礎的なことも気になった。
姿、首の位置、肩。
回転での身体の使い方も変で、芯がずれ、
バレエのような訓練が必要なのではないか、と思わされた。
舞踊講師として日本人にも評判がいいときくだけに不思議な気がする。

表現したいという志があっても
技術がついていかないと結果はでない。
その反対ももちろんあり。




2011年5月27日金曜日

第2回カンテス・ミネーロスについてのフラメンコ国際会議

カンテ・デ・ラス・ミーナス国際フェスティバルで知られるラ・ウニオンで
ムルシア大学の夏期コースのひとつとして
第2回の国際会議が開催されます。
カンテス・ミネーロス、カンテス・デ・レバンテといわれる
タラント、ミネーラ、カルタへネーラ、レバンティカや
カンテ・デ・ラス・ミーナスのさかんな地域などについての
講演がメインですが
毎日終わりにはカンテ・リサイタルも。
申し込みはムルシア大学のホームページからです。




721(木)〜23(土)
721(木)9時30分〜
[教]ホセ・マヌエル・ガンボア「エンリケ・モレンテのカンテ・レバンテ」、フランシスコ・ホセ・ロデナス「ラ・ウニオンのカンテの舞台」、ミゲル・アンヘル・ロペス「スペイン鉱山地帯の移動行程」、ローラ・フェルナンデス・マルティン「ファンダンゴとカンテス・デ・レバンテの2様式」、
2030
[出]〈c〉バスティアン、〈g〉フアン・マルティネス
[場]ムルシア州ラ・ウニオン アグルパ・ビセンテ鉱山
722(金)10時〜
[教]ヘネシス・ガルシア「鉱山のカンテとトロボ」、ノルベルト・トーレス「パコ・デ・ルシア以後のタランタ」、ホセ・ヘラルド・ナバッロ「19世紀の鉱山フラメンコのニュース」、ホセ・フランシスコ・オルテガ「プリミティブなタランタ」
2030
[出]〈c〉エル・ランパ、〈g〉フアン・マルティネス
[場]ムルシア州ラ・ウニオン カンテの殿堂
723(土)10時〜
[教]フランシスコ・パレデス「ラ・ウニオンとカルタヘーナの歌い手たち」、アントニオ・パッラ「タラントのこわれたコンパス」、ホセ・ブラス・ベガ「アントニオ・グラウ」
19
[出]エンカルナシオン・フェルナンデス、〈g〉アントニオ・ムーニョス
[場]ムルシア州ラ・ウニオン 市役所ホール(2122のリサイタル以外)
[料]95ユーロ
[問]www.um.es/unimar
http://www.fundacioncantedelasminas.org/congreso.php

2011年5月26日木曜日

パコ・デ・ルシア 最新情報

元ケタマでペペ・アビチュエラの一人息子、
ホセミ・カルモナのアルバムに参加していた
パコ・デ・ルシア。
待望の新譜録音もどうやら完了したようだ。
ミゲル・ポベーダの新譜にもマノロ・サンルーカルや
モライートらとともに参加予定とか。



さてそのパコのカナダ・ツアーが
6月から7月にかけて行われる。
世界的な規模のモントリオール・ジャズ・フェスティバルをかわきりに
トロント、オタワ、バンクーバーなど各地をまわる。
詳細は以下の通り。

なお、メンバーはほぼ昨年同様。
また来年春にはアメリカツアーの噂も。



パコ・デ・ルシア カナダ公演
625(土)19時 モントリオール・ジャズ祭
[場]カナダ モントリオール Salle Wilfrid Pelletier
[料]65.1485.46カナダドル 売り切れ
[問]http://www.montrealjazzfest.com
627(月)20時 トロント・ジャズ祭
[場]カナダ トロント ソニーセンター
[料]4579カナダドル
[問]http://torontojazz.com/
629(水)2030分 オタワ・ジャズ祭
[場]カナダ オタワ コンフェデレーション・パーク
[料]56.5カナダドル
[問]http://ottawajazzfestival.com/
72(土)1930分 ビクトリア国際ジャズ祭
[場]カナダ ビクトリアBC ロイヤル・シアター
[問]http://jazzvictoria.ca/
73(日)20時 バンクーバー・ジャズ祭
[場]カナダ バンクーバー オルフェウム・シアター
[料]6878カナダドル
[問]http://www.coastaljazz.ca
75(火)1930
[場]カナダ ウィニペグ マニトバ・センテニアル・コンサート・ホール
[料]10688カナダドル
[出]〈g〉パコ・デ・ルシア、アントニオ・サンチェス、〈ハーモニカ、キーボード〉アントニオ・セラーノ、〈bass〉アライン・ペレス、〈perc〉ピラーニャ、〈c〉ドゥケンデ、ダビ・デ・ハコバ、〈b〉ファルーコ
[問]http://www.pacodelucia.org



2011年5月25日水曜日

日本支援公演コルドバ

コルドバでの日本支援公演の詳細がでました。
芸術監督はハビエル・ラトーレで
ポスターのデザインは堀越千秋氏です。
63(土)22時
[出]〈b〉ハビエル・ラトーレ、ラ・モネータ、特別ゲスト〈b〉アントニオ・アロンソ、小島章司、〈c〉エル・ペレ、ルイス・デ・コルドバ、チュルンバーケ、ダビ・パロマール、ダビ・ラゴス、メルチョーラ・オルテガ、〈g〉リカルド・リベラ、ニーニ・セベ、フアンマ“エル・トマテ”、コルドバ・ギター・オーケストラ(ホセ・マヌエル・イエロ監督)、〈piano〉ペドロ・リカルド・ミーニョ、松村未英、〈グループ〉ロス・アスランティコス、司会ブエノ・ロドリゲス、アルベルト・インベルノン、フリート・ヒメネス
[場]コルドバ アセルキア劇場
[料]10、20ユーロ
[問]前売 コルドバ グランテアトロ切符売り場 www.teatrocordoba.com
 インターネットでの前売り券 http://www.generaltickets.com/unicaja/


2011年5月24日火曜日

ジェルバブエナ新作はロルカ

スペインのフラメンコをリードする
エバ・ジェルバブエナ。
その新作
「フェデリコ・セグン・ロルカ」
(ロルカによるフェデリコ)
7月12日
その後7月20日から8月23日まで
アルハンブラのヘネラリフェ庭園野外劇場で公演される。


2011年5月23日月曜日

オラビデ大学夏期コース/フラメンコ、世界無形文化遺産

パブロ・オラビデ大学の夏期コース
今年もフラメンコをテーマにしたクラスが開催されます。
7月と9月の木曜日で計20時間。
講演とリサイタルがセットになって
料金は90ユーロです。
内容は以下の通り。


7/7(木)20時30分講演「フラメンコと絵画」
[教]セビージャ大学芸術史教授エンリケ・バルディビエソ 
21時30分
[出]〈c〉エンリケ・エストレメーニョ、〈g〉ニョニョ・デ・サンティアゴ
7/14(木)20時30分講演
[教]ジャーナリスト アントニオ・オルテガ
21時30分
[出]〈c〉エンリケ・ソト、〈g〉サルバドール・グティエレス
7/21(木)20時30分「カンテ・フラメンコにおける母」
[教]作家 エミリオ・ヒメネス
21時30分
[出]〈c〉ディエゴ・クラベル、〈g〉ホセ・ルイス・ポスティーゴ
7/28(木)20時30分「カンテ・フラメンコにおける水」
[教]セビージャ大学化学学部教授ビセンテ・フローレス・ルケ
21時30分
[出]〈c〉エル・チョーサス、〈g〉ホセ・ルイス・ポスティーゴ
9/15(木)20時30分「フラメンコとその遺産」
[教]ジャーナリスト マルタ・カラスコ
21時30分
[出]〈c〉ホセ・バレンシア、〈g〉フアン・レケーナ
9/22(木)20時30分「カンテ・フラメンコにおけるこども」
[教]セビージャ大学数学学部医学博士アントニオ・レイナ
21時30分
[出]〈c〉ヘスース・エレディア
[場]パブロ・オラビデ大学 カルモナキャンパス
[問]http://www.upo.es/olavideencarmona/



2011年5月22日日曜日

マリオ・マジャに捧げる

5月25日から6月16日まで
セビージャのパブロ・オラビデ大学講堂において
マリオ・マジャのポスターの展覧会が行われます。

初日25日の19時30分からは
批評家マヌエル・マルティン・マルティンと
フェルナンド・ルイス・モラーレス教授による
「マリオ・マジャの略歴」
マリオ・マジャ財団理事長マリアナ・オバジェによる
「人生の物語。愛とアルテ」
そしてカルメン・ブランコによる踊りがあります。


主催は大学と大学内ペーニャ“センティール・フラメンコ”
協力マリオ・マジャ財団

2011年5月21日土曜日

第5回フラメンコと映画

5年前ヘレスではじまった“フラメンコと映画”
フラメンコに関する映画/ビデオの上映会だ。
今年はセビージャのフラメンコ研究所(フラメンコ振興公社改め)でも上映される。
プログラムは以下の通り。

5/24(火)21時 セビージャ フラメンコ研究所
8/2(火)22時 ヘレス フラメンセンター
短編「シンドロメ・デ・ピエス・イ・マノス」(2010、スペイン)
長編「フランスシスコ・モレノ・ガルバン。ラ・フエンテ・デ・ロ・ホンド」(2011、スペイン)
5/31(火)21時 セビージャ フラメンコ研究所
8/9(火)22時 ヘレス フラメンセンター
短編「ラ・ダンサ・デ・ロス・ピンセレス」(2010、スペイン)
長編「ラ・ニーニャ・デル・リンコン」(2010、スペイン)
6/7(火)21時 セビージャ フラメンコ研究所
8/16(火)22時 ヘレス フラメンセンター
短編「インベルナデロ」(2010、スペイン)
長編「エル・カンテ・ブエノ・ドゥエレ」(2010、オランダ)
6/14(火)21時 セビージャ フラメンコ研究所
8/24(火)22時 ヘレス フラメンコセンター
短編「ダンサ」(2010、スペイン)「フィン」(2010、スペイン)
長編「タン・レホス、タン・セルカ」(2010、スペイン)
[料]無料
[問]http://www.juntadeandalucia.es/cultura/centroandaluzflamenco/
※セビージャでの上映会では監督もしくは出演者のあいさつあり。

2011年5月20日金曜日

ロシオ・モリーナ“ビナティカ”

満場の観客が総立ちで拍手をおくる。
何度も何度も拍手にこたえて頭を下げるロシオ。
マラガ県ベレス・マラガ生まれの26歳のバイラオーラの
第8作「ビナティカ」は喝采のうちに幕を閉じた。

5月17日セビージャ、ロペ・デ・ベガ劇場
エドゥアルド・トラシエラのギターに
ホセ・アンヘル・カルモナのカンテ、
オルーコのコンパス
3人の男たちを従えたロシオの舞台は
イタリア人作家ロベルト・フラティニの助けをかり
自らのアイデアでつくりあげたものという。

客席に入ると舞台中央に背中をみせたロシオ
長く引いた裳裾、コーラは客席の半ばまで届き
人々はそれをふんで自分の席につく。
低く流れるピアノ曲にあわせ
ゆっくりと腕を動かしている。
舞台にはホリゾントも袖幕もなく
むき出しの照明、そでにはひとがた。
上手奥にはシェパードが行儀よくおすわりしている。
遠いどこかのようでどこにもない不思議な世界。
上手奥から燕尾服をきた男たちがやってきて
下手にかかった絵にむけて
ロシオとともに杯を高くかかげて乾杯しては戻って行く。
それが何度も何度も繰り返される。


やがて開演5分前、そして開演のアナウンスがあり
ロシオは舞台奥のひとがたにながくひいていたスカートをまきつけ
身軽になって犬をつれて舞台をあちらこちらへと動く
舞台中央上手より奥にある壁を叩き始める
三拍子だ


物語があるわけではない。
でも演劇的な要素がちりばめられた舞台。
コンテンポラリーダンスの作品的といえばわかってもらえるだろうか。

ギターとたわむれ
ワイングラスを床においてサパテアード
「フエンテオベフーナ」での瓶を下において足さばきをみせる民族舞踊を思い出す。


明るい色の巻きスカートでのカンティーニャス
いつもながらの卓抜した技術
伝統的な動きに斬新な動き
それらがまざりあっている。
腕をまっすぐ天につきあげたり
ゆるやかなカーブを描いたり
次に何がくるか予測がまったくできない。
今、彼女は自分自身のフラメンコを探しているのにちがいない
古い形を学びそれを壊し新しいものを築いていく
そんな感じがする。


たくさんの円形の灯りがおりてくる
月のようにもみえるし祭りの提灯のようにもみえる
そのひとつをロシオが手にとると
まわりに豆電球のともったタンバリンで
それをたたきつつ踊る
膝下までのスパッツ姿のロシオ
サンブラだ

ロマンセ風のブレリア
そして机の上におかれたワインの木箱
(たぶん中にマイクがしこまれている)
ふたをあけてそこを叩きコンパス
踊り手であるオルーコも拳だけでなくサパテアードもつかって
二人がコンパスのやりとり


そしてシギリージャ
昔ながらのシギリージャでの痛みは
今の痛みとは違う
とでもいっているような。
最後は最初に登場した長い裳裾、コーラが
舞台の外へと飛び出そうとする彼女の身体を支える


いろんな読み方ができる一冊の本を読みおえた気分
舞台上にちりばめられたものたちに
それぞれの意味があるのか、ないのか
そんなことを考えるのもちょっと憂鬱。


改めて実力のほどをしらしめたが
この作品が好きか、といわれると
素直にうなずけない私がいる。
全体をつつむどこか悲しげな黒い影のせいかもしれない。
前作「クアンド・ラス・ピエドラス・ブエラン」もそうだったけど
踊りそのもののまわりにあるものたち、
演劇的な要素が踊りそのものをいかすことに役立っていないという気がするのだ。
でもこの私の居心地の悪さは
実はその斬新さに私がついていけないだけかもしれない。
まだ私が理解できないだけかもしれない。

そういえば昔から彼女には
演劇的手法志向とでもいうべきものがあったようにも思う。
「トゥルケサ・コモ・リモン」では劇場のホールで
カナッペを配っていたし
「アルマリオ」では舞台上で着替えていた。

ピナ・バウシュに傾倒した
エバ・ジェルバブエナもそうだけど
才能のある人は何をやってもいいのだろう。
そうこうすしているうちに新しい道を
後からやって来る人たちへも開いて行くのだから。

ロシオの中にもいろんなところで
エバの影響がある。
開演前から舞台にいるというのは
エバの「5ムヘーレス5」を思い出させるし
彼女の動きの中にもエバがみえかくれする。
丸顔で小柄という肉体的な共通点もあるかもしれない。
でもそれはロシオがエバをまねている、とかではまったくなく、
ほとんどのギタリストにパコやビセンテの影がみえるのと同じこと。

もう5年以上も前になるだろうか。
「エバは好きだけど見るとまねてしまいそうでみていない」
と話していたロシオ。
でもそんな心配はなくていい。
エバにはエバ
ロシオにはロシオの個性がある。

どんどん変わって行くロシオから
今後も目が離せない。



写真はないのですがこちらに短い動画があります。
カンティーニャスのはじまりです。








2011年5月19日木曜日

ヘレスのフエベス・フラメンコ

ヘレスの
ソコ・デ・アルテサニアとよばれる手工芸品の店が集まる市場の一角にある
フラメンコや演劇、人形劇、展覧会などをみせるところ。

今年のへれす開催中もいくつかの公演がありました。
5月から新しくフエベス・フラメンコとなうって
フラメンコの公演シリーズがはじまるそう

第1回5月19日、第2回26日の出演は
マドリードの王立舞踊学校に学んだベゴーニャ・カストロと
コルドバ出身のギタリスト、ハビエル・ナバッロの二人のカンパニー。

開演は20時30分
入場料は12ユーロとのこと

かつて新宿「エル・フラメンコ」に出演していたこともあるこの二人
ヘレスでクラスも開講中だそうです

アントニオ・カナーレスのマスタークラス

5月24日から26日までの3日間、
アントニオ・カナーレスによるマスタークラスが
カディス県チクラナのモデルノ劇場にて行われます。

クラスは午後6時から7時の予定で
レベルは中上級
[内容]はテクニックとタンゴ。
受講料は90ユーロ。
[問]info@granburbuja.com

また
5月18日から22日は
マラガ県トレモリノスのタベルナ・ペペ・ロペスでも行われます。
こちらの詳細は下記に問い合わせてください。
[問]reservas@tabernaflamencapepelopez.com

2011年5月18日水曜日

日本支援公演


セビージャでの公演は延期になりました。
新しい日程がわかり次第ご連絡します。

コルドバでの公演は予定通り行われます。


※追記
日本支援公演の詳細は以下に続報があります。
セビージャ
コルドバ
なお赤字部分は追加情報です。

6月2日セビージャで
6月3日コルドバで
アンダルシア自治政府文化庁主催による、
日本支援のフラメンコ公演
フラメンコス・ポル・ハポン
が行われます。

6月2日、セビージャでの公演は旧万博会場内の
ロシオ・フラード音楽堂にて、で
出演はハビエル・バロン、ロシオ・モリーナ
アントニオ・エル・ピパ
エスペランサ・フェルナンデス、ホセ・バレンシア、
マヌエル・ロンボ、
パコ・フェルナンデス、ドランテス、
そして日本人クラシック・ピアニストで、この公演の発案者である松村未英が出演

6月3日コルドバのアセルキア劇場では
日本からくるアントニオ・アロンソ、小島章司をはじめ
コルドバ公演の立役者、ハビエル・ラトーレ、
モネータ、
カンテにエル・ペレ、ルイス・コルドバ、チュルンバーケ、
ダビ・ラゴスとメルチョール・オルテガ、
ダビ・ピノ、ダビ・パロマール
そしてピアノのペドロ・リカルド・ミーニョ、松村未英
ギターにリカルド・リベラ、ニーニ・セベ、フアンマ“エル・トマテ”、
コルドバ・ギター・オーケストラ(ホセ・マヌエル・イエロ監督)らという面々。


入場券の値段や発売方法はまだわからないということなので
詳細入手次第またアップします。
セビージャ公演の前売り券
コルドバ公演の前売り券


なお今回の公演の利益は日本赤十字とともに
先日のスペイン、ロルカでの地震の被害者にもおくられるそうです。

記者会見にて

左からビエナル監督ドミンゴ・ゴンサレス、
セビージャコンベンションビューローのマヌエル・マシアス、
ハビエル・プーガ、ハビエル・バロン、
アンダルシアフラメンコ研究所(振興公社改め)所長マリア・アンヘレス・カラスコ、
ハビエル・ラトーレ、クリスティーナ・オジョス
松村未英、パコ・フェルナンデス夫妻
*敬称略

なお5月17日マドリードで予定されていた
スペイン外務省主催の日本支援フラメンコ公演
5月11日におきたスペイン東南部ロルカでの地震のため中止となっています。

2011年5月17日火曜日

ダンサ・エン・ラ・ビジャ2011


6月にマドリードのダンス・フェスティバルが開催されます。
会場はコロン広場の地下にあるフェルナン・ゴメス劇場。
バレエ、コンテンポラリーそしてフラメンコとスペイン舞踊。
バラエティにとんだプログラムの中からフラメンコ関係の公演をご紹介します。


 ダンサ・エン・ラ・ビジャ2011
61(水)〜73(日)
フラメンコ関係公演のみ
67(火)、8(水)「ソナタ」
[出]〈b〉ドスポルメディオ&コンパニア

610(金)、11(土)2030分「トランキーロ・アルボロト」
[出]〈b〉ルベン・オルモ舞踊団

614(火)、15(水)2030分「50アニョス・ポル・ヌエストラ・ダンサ」
[出]〈b〉マリア・ロサ舞踊団

630(木)、71(金)2030分「タウロ」
[出]〈b〉マヌエル・リニャン舞踊団
73(日)1930分「ダンサ・デ・プリメラ」(各舞踊コンクール優勝者の公演)
[出]〈b〉アレハンドロ・ガルシア(第19回スペイン舞踊とフラメンコ振り付けコンクール優勝者)ほか
[料]16ユーロ
[場]マドリード フェルナン・ゴメス劇場
[問]http://teatrofernangomez.esmadrid.com/


なお同劇場では7/6(水)〜17(日)まで
セビージャの劇団ラ・クアドラによる
「フラメンコ・パラ・トラビアータ」も公演予定。

2011年5月16日月曜日

フェルナンド・ロメーロ「エンクエントロス・アコルデス」


 1969年セビージャ県エシハ生まれ。
フェルナンド・ロメーロはマノロ・マリンに師事。
マリオ・マジャ、ラファエル・アギラール、クリスティーナ・オヨスらの舞踊団で活躍し
1998年コルドバのコンクール2部門で優勝
2004年からスペイン国立バレエ団監督アシスタントをつとめた実力派。
ビエナルやヘレスのフェスティバルでも
ソロ公演を行っている。

その彼が3年振りで5月12日、カハソル文化センターの
フエベス・フラメンコスに登場した。


音楽のない舞台で一人踊るフェルナンド
卓越したテクニック
姿かたちの美しさ
絶品!


そこにミゲル・オルテガが加わり
無伴奏でマリアーナからタンゴ・デ・マラガ

グラナイーナからマラゲーニャへ
国立バレエ団のエレナ・アルガドとミゲル・アンヘル・コルバチョが加わる。
いずれもテクニックは天下一品。
が、華がない。
美しいしすごいのだけど
技術をつかって訴えてくる“なにか”が足りないような気がするのだ。


男性二人のデュオによるルンバ
火花を散らすライバルというよりも
師弟関係のような感じにみえるかな。
カニサーレスの複雑な曲を見事にひきこなす
エンリケ・ベルムデスとディエゴ・ロサダも国立バレエのギタリスト。


女性とのパレハでのミロンガ

エレナとミゲル・アンヘルのロンデーニャ

そして
フェルナンドのファルーカ

最後は昔風のルンバを三人でユーモアたっぷりに

前日の記者会見で
「コントロールされたジャムセッション」
とフェルナンドが語っていたように
入れ替わり立ち替わり
インプロ風にすすんでいく。
パソコンをリズムマシーンにつかったりというのも面白い。

美しいポーズや
見事なテクニックにオレ!
もでるのだが
細かい振りが詰め込まれ
回転も多用しすぎて
息をつく間もない。

全体的に
舞踊マニア向けというか
舞踊実験室にいる感じというか
楽しむよりも感心

観客を楽しませる、みせる、工夫というのがもっとあってもいいのでは?

才能はじゅうぶんみせてもらった
この先の展開が気になるところだ

*写真Remedios Malvarez

2011年5月15日日曜日

フニオ・フラメンコ 6月のセビージャはフラメンコがいっぱい

フニオ・フラメンコ、フラメンコな6月は
6月にセビージャ市共催フラメンコ公演が多いことから
それをまとめてよんでしまおう、という試み。

6/9(木)〜12(日)はララチ・フラメンコ
6/16(木)は第7回セビージャ・フラメンコ祭
6/17(金)はベジャビスタ地区での第36回ラ・フラグア祭
6/21(火)は第8回青少年フラメンコ祭


ララチ・フラメンコについてはすでにお伝えしましたので
そのほかの公演の詳細をご案内しますと






★第7回セビージャ・フラメンコ祭
6/16(木)
[出]〈c〉ラ・マカニータ(〈g〉マヌエル・パリージャ、〈palma〉グレゴリオ・フェルナンデス、エル・チチャロ、マヌエル・マカノ)、


〈c〉アルヘンティーナ(〈g〉ボリータ、エウヘニオ・イグレシアス、〈palma〉ボボーテ、トロンボ、〈perc〉ホセ・カラスコ)、 


〈b〉ハビエル・バロン(〈c〉ミゲル・オルテガ、〈g〉ハビエル・パティーニョ、〈violin〉アレシス・レフェブレ、〈perc〉ホセ・カラスコ)
[場]セビージャ アンダルシア現代美術センター
[料]10ユーロ
[問]www.bienal-flamenco.org


★第36回ラ・フラグア祭
6/17(金)22時30分
[出]〈c〉ラ・タナ、タマラ・アギレラ、ソニア・ミランダ、〈g〉イスマエル・アギレラ、アントニオ・ゴメス、マノロ・エレーラ、〈b〉ミラグロス・メンヒバル(〈c〉マノロ・セビージャ、モイ・デ・モロン、〈g〉ラファエル・ロドリゲス)
[場]セビージャ ベジャビスタ地区コルティホ・デ・クアルト
[料]10ユーロ
[問]www.bienal-flamenco.org

★第8回青少年フラメンコ祭
6/21(火)
[出]第1部〈g〉ラモン・アマドール(イーホ)、〈c〉、イバン・ゴンサレス、〈b〉マリア・タボラ、
第2部〈g〉マルティン・ファジョ、〈c〉ベアトリス・ロメーロ、〈b〉アントニオ・バスケス


[場]セビージャ市内(現在詳細未定)
[問]www.bienal-flamenco.org

2011年5月14日土曜日

フラメンコで代謝病を支援

5月21日(土)21時
旧万博会場カルトゥハにある
ロシオ・フラード音楽堂にて
アンダルシア代謝病協会支援のフラメンコ公演が行われます。

出演予定は
〈b〉ファルキート、カルペータ、バルージョ
〈c〉ラ・タナ、ディエゴ・カラスコ、バレータらのほかに
ヒップポップのジュニアなども。

収益は病人食などにまわされるそうです。


前売り券はコルテイングレスで発売中だそうです。

2011年5月13日金曜日

ロサリオ・トレド

5月10日火曜日
セビージャ、セントラル劇場での
フラメンコ・ビエネ・デル・スール

2007年に初演され
2009年のヘレス・フェスティバル、
サラ・コンパニアでも上演された作品だ。

最初は録音された音楽にのって
黒いレオタードのロサリオが
バレエのステップを
そこにスカートが加わり

カスタネットが加わり、
エスクエラ・ボレーラとなり
シージョが加わり
クラシコ・エスパニョールとなっていく。

それは幼いときからバレエを踊り
後にフラメンコへと転向した彼女の履歴書でもあり
ロマンチックバレエやボレーラからフラメンコへという歴史のスケッチでもあるのだろう。

マンドリンでのファンダンゴやエル・ビートを
カスタネットで踊ったところに
ホティージャのような民謡を無伴奏で歌うダビ・パロマールが現れ
フラメンコへと誘う。

天からおりてきたフラメンコシューズにはきかえ
ダニ・メンデスのギターソロに引き続き
男装でシギリージャ
深紅の幕をバックに
黒いドレスでのソレア
いずれもきちんと基本をおさえつつ
ところどころに彼女らしい自然な愛らしさがでてくる
時に伝統的なフラメンコにはないような仕草もするのだが
それもまたわるくない。

マラゲーニャのカンテソロのあとはアレグレアス
白いバタ・デ・コーラで踊るのだが
そのバタとあっちにいくな、
どっちにいくんだ、と
けんかし会話しつつ踊るのが楽しい。
自然なユーモアはロサリオならではだ。

3人きりの舞台だが
それゆえに彼女らしさがよけいに際立ち
ロサリオのフラメンコを堪能できる小品。
ただ黒を基調としているのはいいが
個人的にはもっといろんな色があってもよかったのではとも思う。

2011年5月12日木曜日

トドス・コン・ハポン 日本支援公演

この公演は5月11日ロルカでおきた地震のため中止となりました。


5月17日マドリードのサルスエラ劇場
外務大臣主催によるフラメンコ公演が行われます。
東日本大震災支援を目的として開催され,
外務大臣が在留邦人を招待するものだそうです。

出演者がすごい。

ヘラルド・ヌーニェス

舞踊;カルメン・コルテス
パーカッション;セピージョ
歌;ヘスース・メンデス
第2ギター;マヌエル・バレンシア

マリナ・エレディア
伴奏;ボリータ、ルイス・マリアーノ
パルマ;ハラ・エレディア、レジェス・マルティン

エバ・ジェルバブエナ
伴奏;パコ・ハラーナ、マヌエル・デ・ラ・ルス
パーカッション;パハロ
歌;ペペ・デ・プーラ、ホセ・バレンシア
ヘロモ・セグーラ、エンリケ・エストレメーニョ


フラメンコ好きな日本人たちを元気づけるために、
ということなのでしょうか
うれしいことです。
       

2011年5月11日水曜日

第11回ラファエル・ロメーロ“エル・ガジーナ”賞

第11回ラファエル・ロメーロ“エル・ガジーナ”賞は
ガジーナの生まれ故郷、アンドゥーハルで
フラメンコの功労者におくられる賞。
これまでに東京フラメンコ倶楽部をはじめ,
アルカンヘルやマティルデ・コラル、
セラニート、フアン・アビチュエラ、
ペリーコ・デル・ルナールらが受賞しています。
今年の受賞者はクリスティーナ・オヨス。


そしてその授賞式をかねた公演が
日本支援の意味をもつものとして
6月10日アンドゥーハルのプリンシパル劇場で行われます。

公演は
ギタリスト、パコ・ハビエル・ヒメノと
歌い手アンドレス・ロサーノによる
「ラファエル・ロメーロ100年」
また地元アンドゥーハルのバイラオーラ、
ピラール・アルガバも参加します。

スペインのあちこちで日本支援公演!
本当にうれしいことです。

2011年5月10日火曜日

プレミオ・マックスはイスラエル・ガルバンに

スペインの舞台芸術のアカデミー賞的存在、プレミオ・マックス
演劇、ミュージカル、舞踊などの
作品、演出、俳優、舞踊家など24部門の賞がある。

今年度の授賞式は5月9日コルドバのグランテアトロで行われ
最優秀男性舞踊家賞がイスラエル・ガルバンにおくられた。
これはマドリードのシルコ・プリセで行われた
「ラ・ルチャ・リブレ・ブエルベ・エン・シルコ・プリセ」
(シルコ・プリセにプロレスがかえってくる)
での舞踊が対象。



フラメンコではほかにマヌエル・リニャンも同賞にノミネートしていたほか
クリスティーナ・オヨスも振り付け部門でノミネートしていたが賞は逃した。

ちなみに最優秀女性舞踊家賞は
イスラエルとの共演経験もある現代舞踊家ソル・ピコ。

2011年5月8日日曜日

カタルーニャ・フラメンコ祭

バルセロナ郊外コルネジャで5月13日から

今年で28回となるこのフェスティバル、
13日19時半の写真展の開会式にはじまり
14日にはペーニャでロシオ・ルナのカンテリサイタル。
翌週20日にはパカ・ガルシアのスタジオで
アルカンヘルのマスタークラス。
そして21日にはドランテスとアルカンヘルによるガラ公演がアウディトリで。
27日にはラ・ウニオンのコンクールの予選。
そして6月4日エル・デ・ヘレスの公演で幕を閉じます。

 問い合わせはcultura@aj-cornella.catまで

2011年5月7日土曜日

コルドバのギター祭

今年で31年目を迎えるコルドバのギター祭
そのプログラムが発表された。
うち、フラメンコ関係公演は以下の通り。

コルドバ・ギター祭(フラメンコ関係公演のみ)
75(火)〜16(土)
75(火)2230分「ポエタ」
[出]〈g〉ビセンテ・アミーゴ、コルドバ管弦楽団、〈指揮〉ジョアン・アルベルト・アマルゴース
[場]コルドバ アセルキア劇場
[料]前売2030ユーロ、当日2535ユーロ
77(木)21時「バイベネス」
[出]〈b〉ハビエル・バロン舞踊団
710(日)21時「ビナティカ」
[出]〈b〉ロシオ・モリーナ
713(水)21時「ミ・ソニード・エン・エル・ティエンポ」
[出]〈g〉セラニート
[場]コルドバ グランテアトロ
[料]718ユーロ
714(木)2230
[出]〈b〉ホアキン・コルテス舞踊団
[場]コルドバ アセルキア劇場
[料]前売2535ユーロ、当日3040ユーロ
716(土)21時 第9回クリスティーナ・ヘーレン財団若手伴奏コンクール
[料]無料
[場]コルドバ ゴンゴラ劇場
[問]www.guitarracordoba.com
前売www.uniticket.eswww.ticketmaster.es


なお、ハビエル・ラトーレらによるクルシージョの詳細はこちらで。
まだ定員はいっぱいになっていない。