2011年5月16日月曜日

フェルナンド・ロメーロ「エンクエントロス・アコルデス」


 1969年セビージャ県エシハ生まれ。
フェルナンド・ロメーロはマノロ・マリンに師事。
マリオ・マジャ、ラファエル・アギラール、クリスティーナ・オヨスらの舞踊団で活躍し
1998年コルドバのコンクール2部門で優勝
2004年からスペイン国立バレエ団監督アシスタントをつとめた実力派。
ビエナルやヘレスのフェスティバルでも
ソロ公演を行っている。

その彼が3年振りで5月12日、カハソル文化センターの
フエベス・フラメンコスに登場した。


音楽のない舞台で一人踊るフェルナンド
卓越したテクニック
姿かたちの美しさ
絶品!


そこにミゲル・オルテガが加わり
無伴奏でマリアーナからタンゴ・デ・マラガ

グラナイーナからマラゲーニャへ
国立バレエ団のエレナ・アルガドとミゲル・アンヘル・コルバチョが加わる。
いずれもテクニックは天下一品。
が、華がない。
美しいしすごいのだけど
技術をつかって訴えてくる“なにか”が足りないような気がするのだ。


男性二人のデュオによるルンバ
火花を散らすライバルというよりも
師弟関係のような感じにみえるかな。
カニサーレスの複雑な曲を見事にひきこなす
エンリケ・ベルムデスとディエゴ・ロサダも国立バレエのギタリスト。


女性とのパレハでのミロンガ

エレナとミゲル・アンヘルのロンデーニャ

そして
フェルナンドのファルーカ

最後は昔風のルンバを三人でユーモアたっぷりに

前日の記者会見で
「コントロールされたジャムセッション」
とフェルナンドが語っていたように
入れ替わり立ち替わり
インプロ風にすすんでいく。
パソコンをリズムマシーンにつかったりというのも面白い。

美しいポーズや
見事なテクニックにオレ!
もでるのだが
細かい振りが詰め込まれ
回転も多用しすぎて
息をつく間もない。

全体的に
舞踊マニア向けというか
舞踊実験室にいる感じというか
楽しむよりも感心

観客を楽しませる、みせる、工夫というのがもっとあってもいいのでは?

才能はじゅうぶんみせてもらった
この先の展開が気になるところだ

*写真Remedios Malvarez

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