2011年12月31日土曜日

FELIZ 2012


日本では
こたつにはいって
テレビみながら新年を待っている頃ですね。

スペインでも
1月6日までのクリスマス気分にひたりつつ
新年を待っています。


大地震/原発事故という日本人にとって忘れられない年となった
2011年。
フラメンコにとっても
我らがモライートを失うという
悲しい出来事がありました。


でも
フラメンコは続きます。
哀しみも歓びも全部
フラメンコの中で昇華されていくのでしょう。

2012年はピラール・ロペス生誕百周年。
ソレアで有名なセルネータ没後百周年。

景気の悪い話ばかりのスペインで
フラメンコもその例にもれないのではありますが
そんな中でも
予算を削られても
各地のフェスティバルは健在。
ヘレスでは
ビエナルでは
どんな新しい顔をみせてくれることでしょうか。

そうだね。
過去を振り返りつつも
未来をみつめて
胸はって
2012年も歩いていきましょう。

皆さんの2012年が素晴らしい年となりますように。

FELIZ 2012!


2011年12月30日金曜日

フェルナンド・ソト



ヘレス生まれで
ローラ・フローレスなどの
フラメンコなスペイン歌謡を
復活させた歌手、
ソウルとフラメンコを合体させ
一躍人気歌手となったピティンゴのいとこで
そのピティンゴも参加したデビューアルバムで話題になった。

今年9月、
鍵田真由美/佐藤浩希の公演出演のため来日したから
日本でも聴いた人もいるかもしれない。

その彼が2月9日23時から

なお同タブラオでは12月31日
大晦日のガラ公演の予約も受付中。
22時15分からの回では夕食付き飲み放題が80ユーロ
ショーとカバ、12時に食べるブドウ付きのプランが50ユーロ
ショーには
ジョナタン・ミロ、マルコ・フローレス、バネサ・コロマら
実力派アーティストが出演予定。

2011年12月27日火曜日

バルセロナのフラメンコ祭


バルセロナのフラメンコ祭
フェスティバル・デ・カホン・デ・バルセロナ

そのプログラムが発表になった。
ライブハウスや世界遺産のカタルーニャ音楽堂など
さまざまな会場で
フラメンコやフラメンコポップが楽しめる。

ローラ・フローレスの次女で
ルンバも得意なスレンダーなロサリオ。。
おちゃらけフラメンコのグループ、
マルティレス・デ・コンパスのリーダーだったチーコ・オカーニャ。
フアン・アビチュエラの次男で
元ケタマのボーカル、アントニオ・カルモナ。

ホセ・メルセやミゲル・ポベーダだけでなく
こんなフラメンコ周辺の音楽も
たまにはきいてみたいもの。



★第7回フェスティバル・デ・カホン・デ・バルセロナ
2/3(金)21時「エンクエントロス」
[出]〈b〉ナチョ・ブランコ、〈c〉ラウル・レビア、〈g〉エドゥアルド・コルテス
[場] バルセロナ ハーレム・ジャズ・クラブ
[料]12ユーロ(前売り10ユーロ)
2/11(土)21時
[出]〈c〉ホセ・メルセ
[場]バルセロナ カタルーニャ音楽堂
[料]1854ユーロ
2/18(土)21時
[出]〈vo〉ロサリオ
[場]バルセロナ カタルーニャ音楽堂
[料]1848ユーロ
2/24(金)21時「フアン・デ・グロリア」
[出]〈b〉フアン・マテオ、〈c〉ミゲル・デ・ラ・ミゲラ、〈g〉ホセ・ポンセ“モリート”
[場]バルセロナ ハーレム・ジャズ・クラブ
[料]12ユーロ(前売り10ユーロ)
2/24(金)「カンシオネス・デ・メサ・デ・カミージャ」
[出]〈vo〉チーコ・オカーニャ
[場]バルセロナ サラマンドラ
[料]20ユーロ(前売り18ユーロ)
3/2(金)21時「マネラス・デ・センティール」
[出]〈b〉サラ・バレーロ、〈c〉ホアキン・ゴメス、〈g〉ホセ・マヌエル・サウセド
[場]バルセロナ ハーレム・ジャズ・クラブ
[料]12ユーロ(前売り10ユーロ)
3/3(土)21時「デ・ノーチェ」
[出]〈vo〉アントニオ・カルモナ
[場]バルセロナ ビキニ
[料]24ユーロ
3/16(金)21時「ミンブレ」
[出]〈b〉エリ・アジャラ、〈c〉ホアキン・エル・ドゥエンデ、〈g〉ホセ・サウセド
[場]バルセロナ ハーレム・ジャズ・クラブ
[料]12ユーロ(前売り10ユーロ)
3/22(木)21時
[出]〈vo〉ビエホス・ルンベーロス
[場]バルセロナ ビキニ
[料]18ユーロ
3/23(金)21時「フラメンコ・エン・ラ・ピエル」
[出]〈vo〉ラウル・ミコー
[場]バルセロナ ハーレム・ジャズ・クラブ
[料]12ユーロ(前売り10ユーロ)
3/29(火)21時
[出]〈c〉ミゲル・ポベーダ
[場]バルセロナ カタルーニャ音楽堂
[料]1854ユーロ
[問]http://www.theproject.es
前売り http://www.telentrada.com

2011年12月26日月曜日

カディスのフラメンコ


大西洋に突き出た港町カディス

アレグリアスの町。
ソレア・デ・カディスやブレリア・デ・カディスもあるね。

アウレリオ・セジェスや
ペリコン、マノロ・バルガス、
チャノ・ロバートをうんだ
フラメンコの故郷のひとつ。

ここでのフラメンコ劇場公演のプログラムが発表された。

手軽な値段で楽しめるのも多く
観光がてらでかけていくのも楽しいかもしれない



★カディスのフラメンコ公演
1/14(土)21時「プエルト・デ・インディアス」
[出]〈c〉カルメン・デ・ラ・ハラ
[料]412ユーロ
5/10(木)21時「ヌエボ・アマネセル」
[出]〈c〉ホセ・メルセ
[料]1840ユーロ
5/13(日)21時「エル・インディアーノ」
[出]〈b〉ダビ・モラーレス・フラメンコ舞踊団
[料]615ユーロ
5/18(金)21時「ガデス組曲」
[出]〈c〉パコ・セペーロ、コルドバ交響楽団
[料]615ユーロ
6/22(金)、23(土)21時「ダンサ・イ・トロニオ」「セビージャ組曲」
[出]〈b〉スペイン国立バレエ団
[料]930ユーロ
[場]カディス ファリャ大劇場
4/14(土)、15(日)「カジェホン・デ・アスタ」
[出]〈b〉アンドレス・ペーニャ舞踊団
6/3(日)
[出]〈c〉アロンソ・ランカピーノ
[場]カディス セントラル・レチェーラ
[問]http://www.guiadecadiz.com/



2011年12月25日日曜日

飛行機で踊るオヨス

クリスマスおめでとうございます

スペインのクリスマスは
友達同士で騒ぐよりも
家族でゆっくりが基本。
みんなで夕食というのが普通だから
この日ばかりはいつも開いているバルもイブには早じまい。
イブに旅行する人は夕食抜き?
いえ中華レストランなら開いてます。
あとホテルのディナーなんかもありますね。

騒ぎたい年頃の若者たちも
でかけるのは家族との夕食後の12時すぎ
その頃から花火あげたり騒ぐ人も少しはいるかな。

クリスマスではないですが
パリ公演に向かう飛行機の中で踊りだした
クリスティーナ・オヨス

ブラソ、腕というより
マノ、手のまわしかたが秀逸!
素晴らしいの一言です。




今年夏
真夏の夜のフラメンコでみせた
日本へのオマージュも
心にぐっときたけれど
このブレリアも
すごい!
の一言です。

2011年12月23日金曜日

ニームのフラメンコ祭


毎年恒例
フランスはニームのフラメンコ祭
今年も1月に開催される。
今年はモライートへのオマージュとして
ギター公演に重きをおいているとのこと。

ニームはデニムの語源となった
南フランスの町
ローマ時代の遺跡が残る歴史の町だ。

1月のニームは寒いが
そこで開かれるフラメンコ祭も
それに寄せるフランス人アフィシオナードの思いも熱い!


★ニーム・フラメンコ祭
1/11(水)18時30分「フラメンコ・ランド」
[出]〈c〉ラウラ・ビタルほか
1/13(金)20時「ルス・デ・ギア」
[出]〈g〉トマティート
1/14(土)20時
[出]〈c〉ホセ・デ・ラ・トマサ、カプージョ・デ・ヘレス
1/15(日)18時30分
[出]〈c〉ラウラ・ビタル、ロシオ・マルケス、〈g〉マノロ・フランコ、ニーニョ・デ・ルチェ、〈b〉フエンサンタ“ラ・モネータ”
1/17(火)20時「ロサ・デ・ロス・ビエントス」
[出]〈g〉フアン・ラモン・カロ
1/18(水)20時
[出]〈c〉マリア・トレド、〈g〉ニーニョ・ホセーレ
1/19(木)20時「ラ・クルバ」
[出]〈b〉イスラエル・ガルバン。〈c〉イネス・バカンほか
1/20(金)20時「デ・タンゴス・イ・ハレオス」
1/21(土)20時「ビナティカ」
[出]〈b〉ロシオ・モリーナ
[場]フランス ニーム ニーム劇場
1/21(土)22時30分「ラペーロ・フラメンコ」
[出]〈c〉トマシート、ディエゴ・カラスコ、ジュニオ
[場]フランス ニーム オデオン
[問]http://www.theatredenimes.com

2011年12月22日木曜日

マドリード2月のフラメンコ祭


マドリードのフラメンコ祭。
これまでカハ・マドリード・フラメンコ祭という名で親しまれてきたが
銀行名が統合により変わってバンキア・フラメンコ祭という名に変わった。
このフェスティバルでは毎年、フラメンコの功労者に
カジェ・デ・アルカラ賞を授けているが今年の受賞者はパンセキート。
カディス県ラ・リネア生まれのベテラン・カンタオールは
その昔、トップ40に顔をだすほどの人気歌手。
カマロンやランカピーノの同世代だ。


★第20回バンキア・フラメンコ祭
2/1(水)19時 ランカピーノ公式伝記発表会
[出]〈c〉ランカピーノ・イーホ
2/2(木)19時 サビーカス生誕百年によせて/座談会ホセ・マヌエル・ガンボア、マリオ・エスクデーロ、フアン・ベルドゥ
[出]〈g〉ミゲル・アンヘル・コルテス
2/3(金)19時 ペーニャ“タラント”50周年を前に/座談会ホセ・ブラス・ベガ、トマティート、ホセ・アントニオ・ロペス・アレマン、アルフォンソ・サルメロン
[出]〈g〉ダビ・カロ
[場]マドリード カサ・エンセンディーダ アウディトリオ
[料]入場無料
2/4(土)20時
[出]〈c〉ガブリエル・デ・ラ・トマサ、〈g〉トマティート・イーホ
[場]マドリード カサ・エンセンディーダ パティオ
[料]5ユーロ
2/7(火)20時30分「パシオン・フラメンカ」
[出]〈c〉エストレージャ・モレンテ
2/8(水)20時30分
[出]〈c〉ランカピーノ、マヌエル・モネオ、〈b〉マノレーテ
2/9(木)20時30分
[出]〈c〉ホセ・メルセ(伴奏ディエゴ・デ・モラオ)、マカニータ、フェルナンド・デ・ラ・モレーナ、フアナ・ラ・デル・ピパ
2/10(金)20時30分
[出]〈g〉ニーニョ・ホセーレ、〈c〉マリアーナ・コルネホ、パンセキート
2/11(土)20時30分
[出]〈c〉アルカンヘル、マリア・トレド
[場]マドリード シルコ・プリセ
[問]

2011年12月21日水曜日

北部のフラメンコ

毎年恒例、スペイン北部のフラメンコ公演のプログラムが発表された。
若手とベテランがスペイン北部の町を巡演する公演。
今年はホセ・メルセやベレン・マジャも。


★第16回北部のフラメンコ
[出]〈c〉ホセ・メルセ、〈g〉アントニオ・イゲーロ、〈palmas〉チチャロ、メルセデス・ガルシア
1/12(木)21時[場]ログローニョ ブレトン劇場
1/13(金)20時[場]ビスカヤ県バラカルド バラカルド劇場
1/14(土)22時30分[場]ブルゴス プリンシパル劇場

[出]〈c〉アウロラ・バルガス、〈g〉デェゴ・アマジャ、〈palmas〉ラファ、エレクトリコ
1/21(土)22時30分[場]ブルゴス ラス・ベルナルダス音楽堂
1/26(木)22時[場]ログローニョ ブレトン劇場サラ・デ・コルムナ
1/27(金)23時[場]ビスカヤ県バラカルド バラカルド劇場サラII
1/28(土)20時30分[場]ビトリア エゴラルデ市民センター

[出]〈c〉エル・ペレ、〈g〉アントニオ・パトロシニオ
2/4(土)22時30分[場]ブルゴス ラス・ベルナルダス音楽堂
2/9(木)22時[場]ログローニョ ブレトン劇場サラ・デ・コルムナ
2/10(金)23時[場]ビスカヤ県バラカルド バラカルド劇場サラII
2/11(土)20時30分[場]ビトリア エゴラルデ市民センター

[出]〈c〉ミゲル・ラビ、〈g〉マヌエル・パリージャ
2/18(土)22時30分[場]ブルゴス ラス・ベルナルダス音楽堂
2/23(木)22時[場]ログローニョ ブレトン劇場サラ・デ・コルムナ
2/24(金)23時[場]ビスカヤ県バラカルド バラカルド劇場サラII
2/25(土)20時30分[場]ビトリア エゴラルデ市民センター

[出]〈c〉エンカルナ・アニージョ、〈g〉アンドレス・エルナンデス
3/3(土)22時30分[場]ブルゴス ラス・ベルナルダス音楽堂
3/8(木)22時[場]ログローニョ ブレトン劇場サラ・デ・コルムナ
3/9(金)23時[場]ビスカヤ県バラカルド バラカルド劇場サラII
3/10(土)20時30分[場]ビトリア エゴラルデ市民センター

[出]〈c〉エスペランサ・フェルナンデス、〈g〉ミゲル・アンヘル.コルテス、〈perc〉ホセ・フェルナンデス
3/17(土)22時30分[場]ブルゴス ラス・ベルナルダス音楽堂
3/22(木)22時[場]ログローニョ ブレトン劇場サラ・デ・コルムナ
3/23(金)23時[場]ビスカヤ県バラカルド バラカルド劇場サラII
3/24(土)20時30分[場]ビトリア エゴラルデ市民センター

「トレス」[出]〈b〉ベレン・マジャ、〈c〉ヘスース・メンデス、〈g〉ラファエル・ロドリゲス、〈palmas〉クロエ・ブルーレ
4/19(木)21時[場]ログローニョ ブレトン劇場
4/20(金)20時[場]バラカルド バラカルド劇場
4/27(金)20時30分[場]ブルゴス プリンシパル劇場

「ラ・クルバ」[出]〈b〉イスラエル・ガルバン、〈c〉イネス・バカン、〈piano〉シルヴィ・クルボアジェ、〈compas〉ボボーテ
5/17(木)20時[場]パンプローナ ガジャレ劇場
5/18(金)20時30分[場]ビトリア プリンシパル劇場
5/19(土)21時[場]ログローニョ ブレトン劇場
[問]http://www.flamencodehoy.com/

2011年12月19日月曜日

エントレティエンポ


12月22、23日の両日、
マドリードのララ劇場
フラメンコ公演が行われる。

タイトルは
マリア・パヘス舞踊団などで活躍した
バルセロナ出身のバイラオーラ
ソニア・オージャ
初めての作品。
アントニオ・カナーレス舞踊団等で活躍した
セビージャ出身のバイラオール、
ダビ・パニアグアとともに
二人の踊り手

スペインのファッションブランド
デボタ&ロンバの衣装をまとっての公演

歌はイスマエル・デ・ロサとダビ・デ・ハコバ、
ギターはルベン・レバニエゴとダニエル・フラード
ベースにアドリアン・スアレス
パーカッションはエル・モンターニャ


入場料は20ユーロで
こちらから購入できる。

2011年12月17日土曜日

モライートに捧げる 二日目


モライートに捧げるマドリードのコンサート2日目も1日目同様、
オランダのビエナルによるモライートのドキュメンタリーの上映からはじまった。
在りし日のモラオ。モラオを語る仲間たち。
モラオの姿をバックにコンサートがはじまる。

トップバッターはディエゴ・デ・モラオ。
ルキ・ロサーダのカホンとブレリア。
低音がいいね。
ヘレスの響きだね。

続くはモラオのギターで最も多く歌い続けてきたホセ・メルセ。
ディエゴ・デ・モラオの伴奏でソレア。
ヒットチャートにおどりでて以降の
ほとんど全ての公演でモラオのギターで歌ってきた彼だけに
その不在は重くのしかかってくることだろう。
モラオの名前を歌い込み
泣かせる。
ブレリアではグレゴリオ、ラファ、チチャロも登場。
ディエゴが弾く父のファルセータ。
若くして亡くなったルイス・デ・ラ・ピカのレトラ。
今頃、皆でむこうでフィエスタ三昧なんだろうか。


ピティンゴ
足の負傷をおして出演したモンセ・コルテス。
トマティートも2曲。
トマテとモラオといっしょに弾いて遊んでたマドリのホテル。
あれはいつのことだったろう。
絶対一緒に何かやんなきゃ
っていっていたんだよね。

マヌエル・パリージャ伴奏の
白いスーツのエル・トルタ。
フアン・ディエゴ伴奏の
フェルナンド・デ・ラ・モレーナ。

ペペ・アビチュエラの深い音が響くソレア
白いギターのホセミ・カルモナはタンゴを。

カルメン・リナーレスはサルバドール・グティエレスの伴奏で
マラゲーニャからロンデーニャへ。
何度か彼女の伴奏もしたよね。


ヘレスの、フラメンコ・ポップのデュオ、ナバヒータ・プラテアは
そのヒット曲「フリオ・シン・ティ」を。
「これで戻らなけりゃなんだけど」といいながらもう1曲。

そしてディエゴ・エル・シガーラ。
この、そしてヘレスで開催された3つのオメナへの仕掛人。
長年の伴奏者ディエゴ・デ・モラオ。

モラオの未亡人フアナ。長男ディエゴ、二男マヌエル、そして長女テレサ、
息子たちの奥さん、こどもが舞台に上がる。

最後は昨日とおなじくブレリア。
ペペ・デ・ラ・ホアキーナがうたいはじめ
キニが引き継ぎ
エンリケ・エル・サンボへ。
歌い手が踊りおばあさんたちが踊り…

誰もいなくなった舞台にディエゴ・デ・モラオがもう一度戻ってきて
「ありがとう」
出演してくれたアルティスタ。マドリだけでなくモラオの地元へレスなど各地からかけつけた観客たち。舞台をつくってくれたみんなに。
「僕の父のためにありがとう」

いやありがとうをいいたいのはこっちの方だ
ありがとうを言うのはこっちの方だ。
最高のアルテをくれた君の父に。
そしてそれを受け継ぎ伝えていく君たちに。
ありがとう。

2011年12月15日木曜日

モライートに捧げるen マドリ 1日目


盛況のうち終わった11月のヘレスでの公演に続き
マドリードでも行われました。
お知らせを書いたときはすごく先のことに思えたのに
気がつけばあっという間。

その第一日目。
出場者には多少変更があり
パコ・デ・ルシアは病気のため休演と張り紙。
オマージュ公演で予定の出演者がでないことはよくあることなので
文句をいう者もなかった模様。
ニーニャ・パストーリもこなかったし、ね。
その代わりに元ケタマのアントニオ・カルモナと
元バルベリア・デル・スールのネグリが出演。

司会はラジオの人気パーソナリティー(テレビにもでるけどね)
ゴマエスプーマ。
丸顔の方、フアン・ルイス・カーノは歌っちゃうほどのフラメンコ好き。
モライート・チーコでなくモライート・グランデだと。
うん。チーコ、小さくなく偉大だね。

トップバッターは
セビージャのマエストランサ劇場での3日間の公演を終えたばかりのミゲル・ポベーダ。
ヘレスのフラメンコにほれこんで
バルセロナからヘレスに通いつめ
モラオのギターで何度も録音し
「シン・フロンテーラ」という共演作品もあるミゲル。
それだけにマヌエル・パリージャの伴奏で歌いついだ
ヘレスのブレリアには
彼への思いがこもっていて
最高のオマージュとなっていた。
ちょっとうるうる。

(Twitterによると舞台上モニター音響悪くて歌いにくかったらしいけど
そんな逆境ものともせぬミゲルはすごい)

続くビセンテ・ソトは
いわばモラオのおさななじみ。
マドリ暮らしが長くちょっとマドリ風?
っていうかソルデーラの次男(長男はエンリケ・ソトね)で
ばりばりのヘレスな血筋なのに
そんなに濃い感がないっていうのかな。
ペペ・デ・モラオの伴奏は花丸もの。
このペペはたしかマヌエル・モラオの息子の息子だから
従兄弟のこども。スペイン語的にはモライートの甥となる。
ポピュラーソングのメロディでちょいとまどったとこもあったけど
(こればっかりはそのメロディを知らないとやりにくいでしょ)
いやいやこの人さすがモラオ家の伴奏ぶりです。

グレゴリオ、チチャロ、ボー、ラファの
“サンティアゴ交響楽団”
パルマ隊もヘレスから上京。最高のアイレを与えてくれる。

深紅の華やかな衣装の
マリナ・エレディアのタンゴはボリータの伴奏で。

ドゥケンデはアントニオ・セラーノのハーモニカも加わり
ディエゴ・デ・モラオの伴奏でタンゴ。
いやあこののり。最高です。
ディエゴはまだ若いけど
フラメンコに囲まれた環境で育ったというだけでなく
歌大好きで古いものも聴きまくったはず。
モラオ家の伝統+現代的な感覚
それがセンスよく組み合わされていて最高です。

アルカンヘルは1年前に亡くなったモレンテにも前説でふれてソレア。
伴奏はマヌエル・パリージャ。

涙ぐみつつ歌うフェルナンド・デ・ラ・モレーナは
歌詞にもモラオを歌いあげ
ディエゴ・デ・モラオ伴奏でブレリアを歌ったエル・トルタは
マドリの観客に誰よりも熱狂されていた。
ここでもやっぱりディエゴの
かんどころをはずさない伴奏がびんびんくるんだ。

モラオの親友ディエゴ・カラスコは息子アネのカホン、
ティノ・ディ・ジラルドのベース、
ライムンド・アマドールとナバヒータのクーロ・カラスコのギター、
ホルヘ・パルドのフルートと豪華な顔ぶれできかせる。
そういえばディエゴのグループで
モラオのギター、ライムンドのベースで公演したこともあったし
ティノやホルヘと録音したこともあったね。



モラオは
会った人なら皆知ってるだろうけど
本当に本当にいい奴で
会った人みんなが大好きだった。
だからモラオのために、
みんなこんなに集まっちゃうんだね。


ライムンドのグループでフラメンコロック、トリアーナの名曲「ラゴ」。
ライムンドはやっぱいいなあ。

ネグリ。

そしてアントニオ・カルモナ。
ネグリが歌ったライ・エレディアの曲「ロ・ブエノ・イ・マロ」
彼が亡くなってもう20年。
アントニオはその昔お兄ちゃんたちにカホンたたいていた頃とは違って
ポップスターの雰囲気。
ありがとう。来てくれて。

このオメナへの仕掛人ディエゴ・シガーラにつづいて
最後は
サンティアゴ街ペーニャ・ティオ・ホセ・デ・ラ・パウラの
おばあちゃんたちも加わって
ヘスース・メンデス(最高!)やお祭り男エンリケ・エル・サンボ、
ペペ・デ・ラ・ホアキーナが歌い
トマシートが歌い踊りのブレリアのフィエスタ!
たっぷりヘレスの雰囲気を味あわせてくれました。

ここでのトルタがすごかった。
舞台前面で歌い踊るトマシートの歌で
後ろで勝手に踊っている。
トマシートは気づいているのか気づいていないのか。
いやあ、スリルとサスペンス。
超モダンと思われがちなトマシートだってブレリアはブレリア。
ヘレスはやっぱ無敵なのだ。


なおこの日の模様は1月6日
国営放送で録画放映される予定とか。

さて明日は?
(あ、もう今日だ!)

2011年12月14日水曜日

クリスマス・ガラ

ANDEXという、
小児がんのこどもたちのための団体がある。
その基金集めのための
ガラコンサートが
12月15日
セビージャで行われる。

出演は
舞踊がマヌエラ・カラスコ。
歌に
パンセキート、アウロラ・バルガス、スーシ。
そしてヘレスはサンティアゴ街の
ペーニャ・ティオ・ホセ・デ・パウラのおばあちゃんたち。

開演は20時30分。
入場料は25から70ユーロ。

フラメンコ好きならぜひ行ってほしい。

昨年は先週末3日連続リサイタルを行ったミゲル・ポベーダが出演したこのガラ。
フラメンコたちの暖かい心に
頭が下がる。


2011年12月13日火曜日

ヘスース・メンデスのサンボンバ


以前お知らせした
ヘスース・メンデス率いるヘレスのサンボンバの公演
「ラ・ナビダ・デ・パケーラ・デ・ヘレス」
が、
セビージャ、ビルバオだけでなく
地元へレス、そして
アンテケーラでも開かれることになった。

ヘレスでは今週金曜
すなわち12月16日17時
ヘレスのベルベルと
クリスマス・イブの前夜、12月23日21時30分から
アンテケーラ市立トルカル劇場。

小島章司舞踊団公演でこの日曜深夜にヘレスに帰ってきたばかりのヘスースだが
気心の知れた仲間と昔ながらのビジャンシーコ等を
毎日練習を重ねているという。
楽しい集いになるに違いない。

★ヘスース・メンデスのサンボンバ
[出]〈c〉へスース・メンデス、マヌエラ・メンデス、フェリパ・デル・モレーノ、エル・ペスカイージャ、ラファエル・エル・サンボ、アドナジャ・アガラード、メルセデス・パントーハ、〈g〉マヌエル・バレンシア、ミゲル・サラド
12/16(金)17時
[場]へレス・デ・ラ・フロンテーラ ベルベル
12/16(金)20時30分
[場]セビージャ県マイレーナ・デル・アルコール ビジャ・デル・コノシミエント/イ・アルテス劇場
12/20(火)
[場]ビルバオ サラBBK
12/21(水)
[場]セビージャ セビージャ大学
12/23(金)
[場]マラガ県アンテケーラ 市立トルカル劇場
[料]12ユーロ

2011年12月12日月曜日

スサナ・カサスとエル・フンコのクラス

元クリスティーナ・オヨス舞踊団のスター格
日本へも何度も訪れているバイラオール、
エル・フンコと
その妻でバイラオーラの
スサナ・カサス。

この二人のクラスレッスンがセビージャで行われている。

クラスは月水金の週3日で
スサナによる中級クラスは
10時から11時15分 
エル・フンコの上級クラスは
11時30分らら12時45分
料金は1クラス月75ユーロ。
両方うけると割引になって140ユーロ。
スタジオはセビージャの
アントニェーテのスタジオ。
http://www.estudioflamencoantonete.com/

2011年12月1日木曜日

サラ・バラス復活!

おかあさんになりたいと休業中だったサラ・バラス
今年男の子が生まれ
みごと目標達成。

その彼女がクリスマスのカバのCMで復帰
というニュースは以前おつたえしたが

今年スペイン国立ダンスカンパニー監督に就任した
ホセ・カルロス・マルティネス
パリ、オペラ座バレエ団で20年以上踊り
日本ではフランス語読みの
ジョゼ・マルティネスとして知られる彼と
カンパニーメンバーとともに登場した
このCMが完成した。
ビデオはこちら


ママならではの豊かな胸がまぶしいけれど
スカートをもっての
あの美しい回転も
優美なブラソでの横顔も健在!
ダンスカンパニーのメンバーと
ホセ・カルロスと踊る
彼女の美しさ。
ああ
早く舞台で見たい!


スペインの風物詩、
カタルーニャのスパークリングワイン、カバは毎年クリスマス時期に
カバの泡をイメージした金色がベースの
豪華なCMをぶつけてくるのだけど
いやいや
今年はいつもにまして楽しみです。