2012年10月31日水曜日

スペイン国立バレエ団マドリード公演その1

スペイン国立バレエ団マドリード公演は
「スペイン舞踊の古典」
と題したプログラム。

スペイン舞踊とは
文字通りスペインの舞踊のことだけど、
公立舞踊学校でスペイン舞踊を専攻すると

エスクエラ・ボレーラ、
フラメンコ、
民族舞踊、
クラシコ・エスパニョール(ダンサ・エスティリサーダ)

という

大きく4つの分野のものを学ぶことになる。
(学校ではこのほかにクラシックバレエなどの授業もあるがそれはまた別の話)

エスクエラ・ボレーラは
バイレ・デ・パリージョ、カスタネットの踊りともいわれる、
カスタネット、跳躍と回転が特徴的な、
ロマンチックバレエとも縁の深い古典的な踊り。

フラメンコはスペイン南部アンダルシアで生まれ
今や世界中で楽しまれる世界文化遺産。

そしてアラゴンのホタをはじめ、バスクやガリシアなど
スペイン各地に伝わる民族舞踊。

そして
クラシコ・エスパニョールとよばれる、
もとはフラメンコやボレーラなどのテクニックをつかいクラシック曲を踊ったもので
今はクラシック曲に限らないこともありダンサ・エスティリサーダともよばれるもの。

今回はその4つをきちんとみせるプログラムだ。

最初は「パソ・ア・クアトロ」
フランンス語でいえばパ・ド・キャトル。
4人で踊るエスクエラ・ボレーラの作品。
スペイン舞踊史の偉人グラン・アントニオの振付けで
カスタネットを鳴らし、ロマチックバレエのような衣装で踊る。
昔の絵からぬけでたような美しさだ。

続いては
「ファルーカ」
日本では「フラメンコ組曲」のうちの一曲として長年親しまれた、
フラメンコのスタンダードナンバー。
昔ながらの腰高のパンタロンにベスト、フリルのついたシャツという姿も伝統的なら
振付けも伝統的。
3人の男性舞踊手の中心で踊るのは
第一舞踊手として国立にかえってきたマリアーノ・ベルナル。
その姿の美しさは特筆ものだ。

3曲めはビクトリア・エウへニア、ベティ先生振付けの
「ビバ・ナバーラ」
踊るのはゲストのベテラン、カルメン・クビージョ。
カスタネットの音が美しい。

第一部の最後はアラゴンの民族舞踊ホタ。
ホタの歌手も生で歌い雰囲気を盛り上げる。
ホタを舞台芸術に高めた名手、故ペドロ・アソリンの娘による
父に捧げた振付けはみごたえがある群舞。
跳躍、細かい足の動きも面白い。
元気が出てくる感じだ。
あまり日本で上演されない演目だが
スペインを知る上では欠かせないものだろう。

そして20分の休憩をはさんでいよいよ「メデア」だ。
つづく

2012年10月29日月曜日

ペーニャ・フェルナンド・テレモート フラメンコの夜

スペインで一番最もペーニャが多い町ヘレス。
11月には新市街にある
ペーニャ・フェルナンド・テレモートで
フラメンコの夜と題して
毎週金曜日リサイタルが開催される。

出演はダビ・ラゴス、ミヒータら地元ヘレスのアルティスタだ。



なお
12月5日はサンボンバとよばれる
ビジャンシーコの集いも開かれる。




★ペーニャ・フェルナンド・テレモート第12回フラメンコの夜
11/2(金)22時30分
[出]〈c〉ダビ・ラゴス、〈g〉アルフレド・ラゴス
11/9(金)22時30分
[出]〈c〉ミヒータ・イーホ、〈g〉アントニオ・イゲロ
11/16(金)22時30分
[出]〈c〉マテオ・ソレア、〈g〉アントニオ・イゲロ
11/23(金)22時30分
[出]〈c〉フェリパ・デル・モレーノ、〈g〉マヌエル・バレンシア
[場]ヘレス/デ・ラ・フロンテーラ ペーニャ・フェルナンド・テレモート

2012年10月28日日曜日

第17回ビエナル ヒラルディージョ賞

10月30日マエストランサ劇場での公演で閉幕した第17回ビエナル。
そのヒラルディージョ賞の受賞者が発表された。

各部門の受賞者は以下の通り。

カンテ/ホセ・バレンシア
伴唱/ホセ・アンヘル・カルモナ(「ロサ、メタル,セニサ」)
バイレ/マリア・パヘス
トーケ/アントニオ・レイ、ダニ・デ・モロン
伴奏ギター/フアン・レケーナ
最優秀作品/「アレルヤ・エロティカ」
最優秀振付/「コンサグラシオン」
最優秀演出/フアン・クルス「ロマンセス」
最優秀音楽/「ラス・イダス・イ・ラス・ブエルタス」
新人/パトリシア・ゲレーロ
マエステリア/ハビエル・ラトーレ
ビエナル魔法の瞬間/エル・ペレのソレア
審査員特別賞/「ラ・プンタ・イ・ラ・ライス」



2012年10月27日土曜日

中田佳代子カディス公演

バルセロナ在住の日本人バイラオーラ、
中田佳代子。
2009年アレグリアス舞踊コンクールで2位に入賞した彼女が
第2の故郷カディスのペーニャで公演する。





★中田佳代子カディス公演
11/23(金)21時30分
[出]ソロ〈c〉ラ・ピトゥ、〈b〉中田佳代子、〈g〉フアン・ラモン・オルテガ、〈c〉エル・プルガ
[場]カディス ペーニャ・ペルラ・デ・カディス
[料]10ユーロ
[問]www.laperladecadiz.es

2012年10月26日金曜日

モライートがヘレスの“お気に入り”に

3月26日ヘレスの市議会で
モライートに
“お気に入りの子”の称号がおくられることが
全会一致で決定した。

2011年8月惜しまれながら世をさったモライート。
10月にヘレスで開催された彼に捧げる公演から
この称号を彼にという動きがおこり
1年後の今日
ようやく決定した。


おめでとうモラオ。


パトリシア・ゲレーロ「アルバイシンから」


アンダルシア舞踊団第一舞踊手のパトリシア・ゲレーロ。
グラナダ出身の22歳。
踊り手の母、サッカー選手の父。
3歳で踊り始め
8歳ではペーニャの舞台で踊り
15歳でウブリケのコンクールで優勝し、
17歳でラ・ウニオンのコンクールで優勝。
同年マリオ・マジャの「アマルゴ」に出演。
翌年セビージャに移り住み
タブラオ「ロス・ガジョス」などに出演。
2010年ルベン・オルモのカンパニーに参加し
今年アンダルシア舞踊団第一舞踊手に抜擢された。

これ以上ないほどに順調なキャリア。
その彼女初めてセビージャの劇場でソロ公演。
期待は高まる。

公演は期待以上のものだった。


赤いドレスにカラニェ帽でのマラゲーニャからアバンドラオ。
情感こめてマルカールしていくその姿の美しさ。
なかでも回転は特筆もの。
キレのよさ、スピード、頭の位置など
完璧!
アバンドラオになってからは民族舞踊的な足取りもあったり。
いやいやみせてくれます。

ガジとモイ、
二人のモロン出身の歌い手たちのトナーに続き
ギターのみのグラナイーナは
大判のマントンをつかって優雅に。
「トランキーロ・アルボロト」でのルベン・オルモのマントンづかいを
思わせるようなところもあり
いやいやこれも見事の一言だ。

タランタのカンテソロのあとは
グラナダのタンゴを。
18世紀の昔から
洞窟で踊っているおばあさんたちのパソが
抜きん出たテクニックで現代風に甦る。

歌のソレアから
黒の夜会服のようなラメ入りの衣装で
ソレア・ポル・ブレリア。
足技がこれでもかと爆発する。

いやいや。
抜群のテクニック。これで22歳。
観ながらエバやサラが22歳のときはどうだったろう、
などとおもいだしはじめる。

サラははつらつとした魅力にあふれていたけどテクニックはこれほどなかった。
エバは技術はすごかったけどひっこみじあんな感じで
これほど客席とコミュニケートしてなかった。

いやいや末恐ろしい若手である。

今度はストレートな
ソレアやアレグリアス、シギリージャなんかをみてみたい。


記者会見で
作品について説明するパトリシア。
話し方も明確で頭の良さがよくわかる。


2012年10月25日木曜日

ホセ・ブラス・ベガ逝く

10月24日マドリードで
フラメンコ研究家ホセ・ブラス・ベガが亡くなった。
70歳だった。

イスパボックス社で民族音楽を担当し
数々のフラメンコの録音を世に送って来た。
1984年にイスパボックス社からでた
「マグナ・アントロヒア・デ・フラメンコ」の編集や
フラメンコ百科事典(マヌエル・リオス・ルイスとの共著)
をはじめ
アントニオ・チャコンやアウレリオ・セジェスの伝記、
「マドリードのフラメンコ」「セビージャのカフェ・カンタンテ」などの
研究書を著した。

またマドリードのセントロ、
サンタ・アナ広場につながるプラド通りに
フラメンコ関係の書籍では世界一の古書店をかまえ
世界中のアフィシオナードや研究者を助けてきた彼。

10月25日午後4時
マドリードのアルムデナ墓地で荼毘にふされ
後、サモラに埋葬される。

2012年10月24日水曜日

スペイン国立バレエ マドリード公演

来年2月久しぶりの来日公演が行われるスペイン国立バレエ団。
そのマドリード公演が明日、木曜日から
サルスエラ劇場で行われる。

「スペイン舞踊の古典」
と題されたこの公演、
国立バレエ団の誇る幅広いレパートリーの中から、
ドラマのあるフラメンコ作品の歴史に残る名作「メデア」をはじめ
フラメンコの「ファルーカ」
グラン・アントニオ振付けのエスクエラ・ボレーラ「パソ・ア・クアトロ」
ベティ先生ことビクトリア・エウヘニア振付けの民族舞踊「ビバ・ナバッラ」
そして新作の「ホタ・デ・ラ・ドローレス」


「メデア」にはタイトルロールでローラ・グレコ、
そして現在同バレエ団ののリハーサル監督をつとめるマリベル・ガジャルド、
そして花嫁の父役でクリージョがゲスト出演する。

なお稽古風景がYouTubeにアップされている。




★スペイン国立バレエ団「パソ・ア・クアトロ」「ファルーカ」「ビバ・ナバッラ」「ホタ・デ・ドローレス」「メデア」
10/25(木)11/4(日)20時、日曜18時、月曜休演
[出]〈b〉スペイン国立バレエ団
[場]マドリード サルスエラ劇場
[問]http://teatrodelazarzuela.mcu.es

2012年10月23日火曜日

エバ インド公演で舞台に復帰!

出産で一時舞台から遠ざかっていたエバ・ジェルバブエナ。
来月のインド及び中南米公演で舞台に復帰する。




★エバ・ジェルバブエナ舞踊団
[出]〈b〉エバ・ジェルバブエナ舞踊団
11/3(土)
[場]インド デリー Siri Fort劇場
11/6(火)
[場]インド バンガロール Bangalore劇場
11/27(火)、28(水)
[場]コロンビア ボゴタ 国立ラ・カスティジャーナ劇場
11/30(金)、12/1(土)
[場]ペルー リマ サンタ・ウルスラ音楽堂
[問]http://www.evayerbabuena.com

2012年10月22日月曜日

ミゲル・アンヘル・コルテスのリサイタル

フラメンコが世界遺産に制定された11月16日は
アンダルシア,フラメンコの日。

この日にちなんだコンサートが
グラナダで開催される。

グラナダ生まれのギタリスト、
ミゲル・アンヘル・コルテス。
現在はセビージャ在住で
エスペランサ・フェルナンデスらへの伴奏や
教授活動に忙しい。




★アンダルシア・フラメンコの日
11/16(金)20時
[出]〈g〉ミゲル・アンヘル・コルテス、〈講演〉ミゲル・アンヘル・ゴンサレス
[場]グラナダ パラシオ・デ・コンデ・デ・ガビア
[料]無料
[問]958247493

2012年10月20日土曜日

マリア・パヘス「ユートピア」マドリード公演






★マリア・パヘス舞踊団「ユートピア」
10/25(木)~11/11(日)20時。日曜19時、月曜休演
[出]〈b〉マリア・パヘス舞踊団
[場]マドリード エスパニョール劇場
[料]7~25ユーロ(火水木は25%オフ)
[問]http://www.teatroespanol.es/

2012年10月19日金曜日

イスラエル・ガルバンにベッシー賞


アメリカはニューヨークのダンスの賞、
ベッシー賞を
イスラエル・ガルバンが受賞した。

現在
12月マドリードのテアトロ・レアルで初演予定の
新作を稽古中。


2012年10月18日木曜日

アンダルシア・フラメンカ


アンダルシア州のきもいりで
首都マドリードにある国立音楽堂、
アウディトリオ・ナショナルで
フラメンコの公演シリーズ、
アンダルシア・フラメンカが
今年も開催される。

トップバッターはギタリスト、フアン・マヌエル・カニサーレス。
手軽な値段で一流のアートが楽しめるフラメンコの夜だ。


★アンダルシア・フラメンカ
10/19(金)19時30分「ギターラ。ソロ・デュオ・フラメンコ」
[出]〈g〉フアン・マヌエル・カニサーレス、フアン・カルロス・ゴメス
11/23(金)19時30分「コン・オトラ・ミラーダ」
[出]〈c〉マリア・トレド、〈g〉ヘスース・デ・ロサリオ、〈contrabajo〉ジェルシ・エレディア、〈violin〉ダビ・モレイラ
2013年
1/18(月)19時30分「シン・ムーロ」
[出]〈piano〉ドランテス、〈ontrabajo〉ジェルシ・エレディア、〈g〉リカルド・モレーノ、〈perc〉ナノ・ペーニャほか
2/15(金)19時30分
[出]〈c〉マヌエル・ロンボ、〈g〉谷・デ・モロン、ラファエル・ロドリゲス、〈palmas〉ロス・メジ、ゲスト〈b〉チョニ
4/12(金)19時30分
[出]〈c〉アルカンヘル、〈g〉ミゲル・アンヘル・コルテス
5/17(金)19時30分
[出]〈c〉マリナ・エレディア、〈g〉ボラ
[場]マドリード アウディトリオ・ナショナル サラ・デ・カマラ
[料]1015ユーロ
[問]http://www.auditorionacional.mcu.es

2012年10月16日火曜日

ヘスース・メンデス新譜発表コンサート



11月3日20時30分より
ヘスース・メンデスの新譜
「アニョランサ」
発表記念コンサートが
彼の生まれ故郷ヘレスのビジャマルタ劇場で開催される。


ゲストにはこの新譜の発売元レコード会社、
カルタ・ブランカを主宰するミゲル・ポベーダ、
新譜でヘスースと共演を果たしている、
ヘレスのベテラン、エル・トルタ、
そして
パケーラの姪マヌエラ・メンデスが出演

2012年10月15日月曜日

エンリケ・メルチョールに捧げる


エンリケ・デ・メルチョールに捧げる公演が
彼の生まれ故郷、
セビージャ県マルチェーナで
11月5日月曜日22時から
開催される。




★エンリケ・デ・メルチョールに捧げる
11/5(月)22時
[出]〈c〉アルカンヘル、アウロラ・バルガス、カリスト・サンチェス、チャト・デ・ベレス、チケテテ、エスペランサ・フェルナンデス、ホセ・メネセ、ラ・トバラ、レブリハーノ、パンセキート、ペペ・デ・ルシア、〈g〉アントニオ・カリオン、クーロ・デ・マリア、ディエゴ・アマジャ、マノロ・フランコ、メルチョール・チーコ、ミゲル・アンヘル・コルテス、ニーニョ・デ・プーラ、ペドロ・マリア・ペーニャ、ペドロ・シエラ
[場]セビージャ県マルチェーナ サラ・ムニシパル・デ・クルトゥーラ
[問]http://www.marchena.org







2012年10月14日日曜日

カンパージョenカサ・デ・ラ・メモリア

スペイン旅行でフラメンコを観る、
というとタブラオ。
いつでも誰もが手軽にフラメンコを観ることができる店で
スペインに来たことのあるフラメンコ好きなら
誰でも1度は行ったことがあるだろう。

マドリードのコラル・デ・ラ・モレリア、
セビージャのロス・ガジョスなどの老舗タブラオでは
何人もの踊り手たちがいれかわりたちかわり
2時間ほどのショーで楽しませてくれる。

が最近は
踊り手の数も少なく
ショーも1時間くらいのところもいろいろ。

週替わりで若手や中堅舞踊手が出演する
マドリードのカサ・パタスは
ときに超一流アーティストのライブも行われる。
そのほか
カルボネーラ、ラ・タブラ、ビジャロサなども
短いショーが手軽な価格で楽しめる。

セビージャでは
サンタクルス街のカサ・デ・ラ・メモリアや
アウディトリオ・アルバレス・キンテーロ、
そしてフラメンコ舞踊博物館。

3軒とも劇場でのソロ公演も行ってる、
一流どころが出演することも多い。


10月11日木曜日
ラファエルとアデラ
カンパージョ兄弟が出演。

ヘロモ・セグーラのカンテソロではじまり
アデラのアレグリアス、
ラファエルのソレア。

マイクもないちいさな会場なので
声や足音のこまかなニュアンスも
よく伝わって来る。
アデラのフラメンカさに酔い
ラファのコンパスに、姿の良さにみとれる。


とくにラファエル!
今たぶん一番すごい踊り手かも。
かたちの美しさ
コンパス感。
サパテアードの美しさ。
最高でございます。

スペインに来れない人はぜひ東京公演

なおここではカンパージョ兄妹以外にも
パストーラ・ガルバンが不定期で出演している。
ちな、おおビデオ撮影厳禁。
写真も最後、フィン・デ・フィエスタのみ。

2012年10月11日木曜日

マドリード “アセス・デ・フラメンコ”

マドリードのライブハウス
クラモーレスで
アセス・デ・フラメンコ
フラメンコのエースたち
と題されたコンサートシリーズが開催される。


★アセス・デ・フラメンコ
10/17(水)21時30分
[出]〈c〉ホセ・バレンシア、〈g〉フアン・レケーナ
[料]10ユーロ
10/18(木)21時30分
[出]〈c〉エル・トルタ、〈g〉フアン・マヌエル・モネオ
[料]20ユーロ(前売り18ユーロ)
10/19(金)22時30分
[出]〈c〉カプージョ・デ・ヘレス、〈g〉ニーニョ・ヘロ
[料]22ユーロ(前売り20ユーロ)
10/20(土)22時30分
[出]〈c〉ホセ・メネセ、〈g〉アントニオ・カリオン
[料]22ユーロ(前売り20ユーロ)
[場]マドリード サラ・クラモーレス
[問]www.salaclamores.com



なおホセ・メネセはこのあとも以下の通り
スペイン各地でリサイタルが予定されている。


★ホセ・メネセ
[出]〈c〉ホセ・メネセ、〈g〉アントニオ・カリオン
10/28(日)20時30分
[場]セゴビア フアン・ブラボ劇場
11/4(日)19時30分
[場]マドリード サラ・ラティナルテ
11/17(土)20時30分
[場]ナバラ バラニャイン バラニャイン音楽堂
11/30(金)20時30分
[場]ソリア パラシオ・デ・ラ・アウディエンシア



2012年10月7日日曜日

マルティン・レブエロに捧げる

今年亡くなった歌い手のマルティン・レブエロに捧げる夕べが
火曜日ロペ・デ・ベガ劇場で開催される。

セビージャのフラメンコたちがそろいぶみだ。


★オメナへ・ティオ・マルティン・レブエロ
10/9(火)20時30分
[出]〈c〉ニーニャ・パストーリ、エストレージャ・モレンテ、ライムンド・アマドール、ミゲル・ポベーダ、アルカンヘル、レメディオス・アマジャ、カネリータ,バレータ、フアン・ホセ・アマドール、エル・エストレメーニョ、アウロラ・バルガス、パンセキート、マリ・ビサラガ、ディエゴ・カラスコ、マヌエル・モリーナ、ファミリア・モントージャ、エエルミニア・ボルハ、ラ・タナ、エル・ペラージョ、マリ・ペーニャ、〈b〉マヌエラ・カラスコ、ファルキート、エル・ファルー、フアン・デ・フアン、カルメン・レデスマ、ファルーカ、バルージョ、カルペータ、〈g〉ホアキン・アマドール、マルティン・デ・レブエロ、エミリオ“カラ・カフェ”、ロマン・ビセンティ、アントニオ・レイ、エウヘニオ・イグレシアス、アントニオ・モジャ、ミゲル・イグレシアス、パコ・イグレシアス、〈palmas〉ボボーテ、エレクトリコ、ルイス・ペーニャ、ハビエリート
[場]セビージャ ロペ・デ・ベガ劇場
[料]2135ユーロ
[問]前売りhttp://www.generaltickets.com/

2012年10月6日土曜日

ベンタ・デ・バルガス“フラメンコ 秋の出会い”


カマロンゆかりのベンタ・デ・バルガス
サン・フェルナンドのレストラン・バルで
フラメンコのイベント。
22時からはフラメンコ付き夕食
23時45分からは飲み物付きでフラメンコのリサイタルを
楽しもうという催し。




★ベンタ・デ・バルガス“フラメンコ 秋の出会い”
10/13(土)23時45分
[出]〈c〉マヌエル・モリーナ
[料]25ユーロ
10/20(土)22時
[出]〈c〉へスース・カスティージャ
10/27(土)22時
[出]〈c〉ホアキン・デ・ソラ
11/3(土)23時45分
[出]〈c〉レメディオス・アマジャ、〈g〉フアン・ディエゴ
[料]25ユーロ
11/16(金)22時
[出]〈c〉パキート・デ・ラ・イスラ
11/17(土)22時
[出]〈c〉ホアキン・デ・ソラ
11/24(土)22時
[出]〈c〉ラウル・ベネイト
12/1(土)23時45分
[出]〈c〉トマス・デ・ペラーテ
[料]20ユーロ
[場]カディス県サン・フェルナンド ベンタ・デ・バルガス
[問]前売り www.interentrada.com

2012年10月4日木曜日

フエベス・フラメンコス


セビージャの銀行カハソルの財団による
フエベス・フラメンコ。
今年もそのプログラムが発表された。


ベテラン・カンタオール、ホセ・メネセのリサイタルにはじまり
踊りもパトリシア・ゲレーロ、
ラファエル・カンパージョ、ファルーコに
レオノール・レアルとたっぷりあって
カンテもアルヘンティーナにアルカンヘルと
ウエルバ勢ががんばる。

入場料も12〜18ユーロに据え置きというのがうれしい。
木曜日のセビージャは要チェックです。



★カハソル文化センター フエベス・フラメンコ
10/4(木)21時
[出]〈c〉ホセ・メネセ
10/25(木)21時
[出]〈b〉パトリシア・ゲレーロ
11/8(木)21時
[出]〈b〉ラファエル・カンパージョ
11/15(木)21時
[出]〈c〉アルヘンティーナ
11/29(木)21時
[出]〈b〉ファルーコ
12/6(木)21時
[出]〈b〉レオノール・レアル
12/13(木)21時
[出]〈c〉アルカンヘル
12/27(木)21時「サンボンバ・フラメンカ・へレサーナ」
[出]〈c〉ナサレ・カラ、アロア・カラ
[場]セビージャ カハソル文化センター
[料]12~18ユーロ
[問]前売りhttp://www.ticketmaster.es

2012年10月1日月曜日

閉幕ガラ「デ・ラ・プンタ・ア・ラ・ライス」

2012年ビエナルの閉幕ガラ
「デ・ラ・プンタ・ア・ラ・ライス
ウン・パセオ・ポル・エル・バイレ・デ・セビージャ」
つまさきから根っこへ
セビージャのバイレの散歩

セビージャ生まれのバイラオーラ、
ラファエラ・カラスコの企画演出で
セビージャのバイレのマエストロたちへのオマージュ

最初はマリオ・マジャ
グラナダ生まれだが一時期セビージャに本拠をおいていたこともある
グラン・マエストロ

その作品「ティエンポ、アモール・イ・ムエルテ」から
マリオの振付けそのままを
かつてのマリオ・マジャ舞踊団員たちを中心に再現。

今はアカデミアをかまえる
マヌエル・ベタンソとアンヘル・アティエンサ。
多彩な活躍をみせるマルコ・バルガス
そしてラファエラ。
皆それぞれに年をとり
風格がでてきたが
若き日の姿がみえるようだ。


マリオらしい
蹴りなどの足さばき 
20年前の舞台を思い出す。


マリオはクラスで教えることはほとんどなかったが
こうしてその舞踊団出身者はあちこちで活躍している。
ラファエラもベレンもイスラエルも

そのベレンは父マリオの
椅子に座ってのサパテアードを見事に再現。

続くはホセ・ガルバン
今も現役
サンタ・フスタ駅近くのスタジオで教えている。

ソレア

サパテアードもさすがの味わい
満場の観客の拍手は
彼の人生への拍手


その父をたてるように
ふだんよりちょっとおとなしめのパストーラはソレア・ポル・ブレリア



マノロ・マリンへのオマージュは
ラファエル・カンパージョとアデラ・カンパージョを中心にタンゴで。
その昔
アンダルシア舞踊団に振り付けた「フラメンコ・デ・アルトサーノ」の再現。
そのときも群舞の中で群を抜いていたラファエル・カンパージョは
十年以上の年月を経てより素晴しく。

いや本当にこの人ほどすごいのに
あまり知られていない人はいないのではないか?
クリアなサパテアードもさることながら
その姿かたちの美しさは特筆もの。
無駄な動きがまったくない。
どんな振りでも身体の芯がまったくぶれない。
手もここが一番美しいという位置にぴたりと決まる。
群舞でも彼にばかり目がいってしまうが
そのソロがまた素晴らしい。
ムイ・フラメンコで男らしくて
これぞフラメンコ!
フラメンコ好き必見です。

マティルデ・コラルへのオマージュは
ラファエラが真っ赤なバタ・デ・コーラで
合間にはマティルデがバイレを語るビデオ
「ソレアは腕を全部はあげないの…」
それをききいるラファエラ。
彼女のカンティーニャは
マティルデのエッセンスも薫らせつつ
彼女らしいモダンな動きも取り入れた一曲。


そsてファルーコへのオマージュは孫ファルキートがソレアで
ラモン・アマドールの太い音が響き
歌をファルキートがかたちにしていく

先日亡くなった
アでリータ・ドミンゴへのオマージュは
メルチェ・エスメラルダが
ガロティンを歌い踊る。

ゆったりとした古風なオレンジ色のドレスで
過去を甦えさせる。

マヌエラ・リオスのガロティン
イサベル・ロペスの黒のバタ・デ・コーラでマントンをつかったソレア
イニェスタ・コルテスのブレリア
バタ・デ・コーラでのジョランダ・エレディアのカンティーニャ
というクアドロのあとは

ビデオでセビージャの踊り手たちの写真がながれ
それをみつめる出演者たち

そして豪華な豪華なフィン・デ・フィエスタ
客席にいた
マティルデやマノロをはじめ
クリスティーナ・オヨスやマヌエラ・カラスコ、
コンチャ・バルガスにカルメン・レデスマ、
ペパ・モンテス、アナ・マリア・ブエノ、
イサベル・バジョンやハビエル・バロンらが
次々に舞台にあがり
ウナ・パタイータ


セビージャは踊りの都
夢をみているようなひとときは
実は2時間半以上
でもそれがあっという間

フラメンコは永遠です