2012年10月1日月曜日

閉幕ガラ「デ・ラ・プンタ・ア・ラ・ライス」

2012年ビエナルの閉幕ガラ
「デ・ラ・プンタ・ア・ラ・ライス
ウン・パセオ・ポル・エル・バイレ・デ・セビージャ」
つまさきから根っこへ
セビージャのバイレの散歩

セビージャ生まれのバイラオーラ、
ラファエラ・カラスコの企画演出で
セビージャのバイレのマエストロたちへのオマージュ

最初はマリオ・マジャ
グラナダ生まれだが一時期セビージャに本拠をおいていたこともある
グラン・マエストロ

その作品「ティエンポ、アモール・イ・ムエルテ」から
マリオの振付けそのままを
かつてのマリオ・マジャ舞踊団員たちを中心に再現。

今はアカデミアをかまえる
マヌエル・ベタンソとアンヘル・アティエンサ。
多彩な活躍をみせるマルコ・バルガス
そしてラファエラ。
皆それぞれに年をとり
風格がでてきたが
若き日の姿がみえるようだ。


マリオらしい
蹴りなどの足さばき 
20年前の舞台を思い出す。


マリオはクラスで教えることはほとんどなかったが
こうしてその舞踊団出身者はあちこちで活躍している。
ラファエラもベレンもイスラエルも

そのベレンは父マリオの
椅子に座ってのサパテアードを見事に再現。

続くはホセ・ガルバン
今も現役
サンタ・フスタ駅近くのスタジオで教えている。

ソレア

サパテアードもさすがの味わい
満場の観客の拍手は
彼の人生への拍手


その父をたてるように
ふだんよりちょっとおとなしめのパストーラはソレア・ポル・ブレリア



マノロ・マリンへのオマージュは
ラファエル・カンパージョとアデラ・カンパージョを中心にタンゴで。
その昔
アンダルシア舞踊団に振り付けた「フラメンコ・デ・アルトサーノ」の再現。
そのときも群舞の中で群を抜いていたラファエル・カンパージョは
十年以上の年月を経てより素晴しく。

いや本当にこの人ほどすごいのに
あまり知られていない人はいないのではないか?
クリアなサパテアードもさることながら
その姿かたちの美しさは特筆もの。
無駄な動きがまったくない。
どんな振りでも身体の芯がまったくぶれない。
手もここが一番美しいという位置にぴたりと決まる。
群舞でも彼にばかり目がいってしまうが
そのソロがまた素晴らしい。
ムイ・フラメンコで男らしくて
これぞフラメンコ!
フラメンコ好き必見です。

マティルデ・コラルへのオマージュは
ラファエラが真っ赤なバタ・デ・コーラで
合間にはマティルデがバイレを語るビデオ
「ソレアは腕を全部はあげないの…」
それをききいるラファエラ。
彼女のカンティーニャは
マティルデのエッセンスも薫らせつつ
彼女らしいモダンな動きも取り入れた一曲。


そsてファルーコへのオマージュは孫ファルキートがソレアで
ラモン・アマドールの太い音が響き
歌をファルキートがかたちにしていく

先日亡くなった
アでリータ・ドミンゴへのオマージュは
メルチェ・エスメラルダが
ガロティンを歌い踊る。

ゆったりとした古風なオレンジ色のドレスで
過去を甦えさせる。

マヌエラ・リオスのガロティン
イサベル・ロペスの黒のバタ・デ・コーラでマントンをつかったソレア
イニェスタ・コルテスのブレリア
バタ・デ・コーラでのジョランダ・エレディアのカンティーニャ
というクアドロのあとは

ビデオでセビージャの踊り手たちの写真がながれ
それをみつめる出演者たち

そして豪華な豪華なフィン・デ・フィエスタ
客席にいた
マティルデやマノロをはじめ
クリスティーナ・オヨスやマヌエラ・カラスコ、
コンチャ・バルガスにカルメン・レデスマ、
ペパ・モンテス、アナ・マリア・ブエノ、
イサベル・バジョンやハビエル・バロンらが
次々に舞台にあがり
ウナ・パタイータ


セビージャは踊りの都
夢をみているようなひとときは
実は2時間半以上
でもそれがあっという間

フラメンコは永遠です

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