2013年5月24日金曜日

ニーニョ・ミゲル逝く

5月23日の午後、
ギタリスト、ニーニョ・ミゲルがウエルバの病院で亡くなった。
4月初めに入院し一度は退院した者の
4月23日に再び入院していた。

本名ミゲル・ベガ・デ・ラ・クルス。
1952年ウエルバ生まれ。
父のギタリストミゲル“エル・トマテ”に手ほどきを受け
73年ヘレスのペーニャ、
ロス・セルニカロス主催のギターコンクールで名誉賞を受賞し
75、76年にリリースしたソロアルバムは
フラメンコギターの歴史に残るものだ。

現代的なテクニックと黒い音が共存する彼のギター。
ギタリストのためのギタリストでもいうべき存在。


私が初めて彼に会ったのは
ドラッグで町の弾き語りに身をやつしていた頃。
ウエルバの旧市街をおんぼろギターを手にさまよう日々。

そんな中
セビージャのエル・モンテ文化センターで彼が弾いたことがある。
2005年3月10日のことだ。
いつものおんぼろギターではなく
借りてきた名器を手に
ギターをいとおしむようにいつまでも弾いていた彼。
予定の時間を過ぎてもやめないので
係員がやってきて無理矢理そでにひっこまされた。
あのときの響きは今も心に残っている。


数年前、リハビリセンターに入り健康をとり戻していたという。
2009年には彼についてのドキュメンタリーが制作され
2011年には大規模なオマージュ、
彼に捧げるコンサートが開催された。

フラメンコたちに本当に愛されていたフラメンコの中のフラメンコだ。
冥福を祈る。

彼の通夜はペーニャ・フラメンカ・デ・ウエルバで行われ
甥にあたるトマティートをはじめ、
アルカンへ宇やアルヘンティーナといったウエルバのアルティスタが駆け付けた。
翌日ウエルバのソレダ墓地に葬られた。

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