2013年10月2日水曜日

アナ・モラーレス「レシクラルテ」

セビージャのセントラル劇場での
第1回フラメンコ見本市。
10月1日はアナ・モラーレス「レシクラルテ」

タイトルこそ昨年のビエナルでの彼女の公演といっしょだが、
ヘスース・ゲレーロの音楽とデザイン学校による独特な衣装のほかは
ミラグロス・メンヒバルや
ラファエル・エステベス&バレリアノ・パーニョスの協力で生まれ変わったのだという。

人形のように静止したアナに男/現代舞踊ダンサーが形をつくっていく。
視線も一定のところにおき微動だにしないアナ。
見事に人形になり切っている。
やがて動きだしバタ・デ・コーラでのソレア。
バタのコントロールも完璧。素晴らしい。
繊細で美しい表現。

男装でのマルティネーテのサパテアードも明確。

ロンドロとエミリオ・フロリドの歌に彩られた
ヘスース・ゲレーロのギターも美しい。
洗練された上品なフラメンコの舞台は
最後再び彼女が人形に戻って終わる。

途中の現代舞踊ダンサーによるトリージャは唐突。
もう少しコンテンポラリーとフラメンコがうまくかみあえばもっとよくなるだろう。

バルセロナ出身だがアンダルシア舞踊団を経て
セビージャに腰を落ち着けたアナ。
そのしっかりしたテクニックと表現は素晴らしい。
すでに完成された感もあるが
この型をこわしてもう一歩階段を上がるような気も。

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