2015年12月31日木曜日

ゆく年くる年

サジャーゴにはじまり、ファラオナ、カルロス・エレディア、マヌエル・モリーナ、パコ・ロメーロ、エル・バリ、ローリ・フローレス、アギラール・デ・ヘレス、アグヘータら、多くのアルティスタに別れを告げた2015年。
いつも訃報ばかり伝えているような気もするけれど、歴史に名を残すフラメンコたちも、生まれたときはそれとはわからないわけで。どうしたって誕生のニュースは伝えられない。
実際に交流のあったアルティスタが亡くなるのは、やはりショックだし、哀しいけれど、長い間生きているということは、知り合う人も多く、その知り合いの死にあうことも多い訳で。諸行無常でございます。

一日一日を一生懸命楽しく笑顔で生きていこう、とまた思う年の瀬。つまりつまった大晦日。
12時の時報にあわせて12粒のぶどうを食べて、スペイン風にくる年の幸運を祈ります。
健康、愛、自由。
世界中のみんなが一日に一回は幸せを感じることができますように。

今年もどうもありがとうございました。
2016年もまたどうぞよろしくお願いします。

2015年12月30日水曜日

芸術功労金章にブランカ・デル・レイとビセンテ・アミーゴ

スペイン文化省がおくる芸術功労金章、メダージャ・デ・オロ・アル・メリト・エン・ラス・ベジャス・アルテスの2015年度の受賞者にフラメンコから、ブランカ・デル・レイとビセンテ・アミーゴが選ばれた。





昨年のマノロ・サンルーカル、グイト、マリア・パヘスらに続く受章はめでたい限り。
なおこれまでのフラメンコ関係の受賞者には、アントニオ・マイレーナやグラン・アントニオ、パコ・デ・ルシア、アントニオ・ガデス、イスラエル・ガルバンらもいる。

2015年12月29日火曜日

スペイン北部のフラメンコ

毎年恒例、スペイン北部でのフラメンコ公演シリーズが来年も1月から始まります。
アルヘンティーナ、ロシオ・マルケスの若手カンタオーラたち、ヘレスのベテラン、ルイス・デ・サンボ、かつては舞踊伴奏もよくしていたグアディアナ、知る人ぞ知るネネ・デ・サンタフェ、パコ・デ・ルシアのグループで活躍したダビ・デ・ハコバと歌中心だが、踊りもイスラエル・ガルバンが登場と充実のプログラム。
オーガナイズしているのはその昔、カサ・パタスのフラメンコをはじめたアントニオ・ベナマルゴ。
寒い北部スペインもフラメンコの熱であつくなる?


◆スペイン北部のフラメンコ
1/14(木)21時
[出]〈c〉アルヘンティーナ、〈g〉ボリータ、〈palmas〉ディエゴ・モントージャ、トロンボ
2/25(木)21時
[出]〈c〉ロシオ・マルケス、〈g〉ミゲル・アンヘル・コルテス、〈palmas〉ロス・メジス
4/21(木)21時「フラ。コ。メン。」
[出]〈b〉イスラエル・ガルバン、〈c〉ダビ・ラゴス、トマス・デ・ペラーテ、〈g〉カラカフェほか
[場]ログローニョ ブレトン劇場
1/28(木)21時
[出]〈c〉ルイス・エル・サンボ、〈g〉ミゲル・サラード
2/11(木)21時
[出]〈c〉グアディアナ、〈g〉ディエゴ・デル・モラオ
3/10(木)21時
[出]〈c〉ネネ・デ・サンタ・フェ、〈g〉パコ・コルテス
4/7(木)21時
[出]〈c〉ダビ・デ・ハコバ、〈g〉カルロス・デ・ハコバ
[場]ログローニョ ブレトン劇場サロン・デ・コルムナ
[問]www.teatrobreton.org

1/15(金)20時30分
[出]〈c〉アルヘンティーナ、〈g〉ボリータ、〈palmas〉ディエゴ・モントージャ、トロンボ
2/26(金)20時30分
[出]〈c〉ロシオ・マルケス、〈g〉ミゲル・アンヘル・コルテス、〈palmas〉ロス・メジス
4/23(土)20時30分「フラ。コ。メン。」
[出]〈b〉イスラエル・ガルバン、〈c〉ダビ・ラゴス、トマス・デ・ペラーテ、〈g〉カラカフェほか
[場]バラカルド バラカルド劇場
1/29(金)23時
[出]〈c〉ルイス・エル・サンボ、〈g〉ミゲル・サラード
2/12(金)23時
[出]〈c〉グアディアナ、〈g〉ディエゴ・デル・モラオ
3/11(金)23時
[出]〈c〉ネネ・デ・サンタ・フェ、〈g〉パコ・コルテス4/8(金)21時
[出]〈c〉ダビ・デ・ハコバ、〈g〉カルロス・デ・ハコバ
[場]バラカルド バラカルド劇場サロンII
[問]http://www.aytoburgos.es

1/16(土)22時30分
[出]〈c〉アルヘンティーナ、〈g〉ボリータ、〈palmas〉ディエゴ・モントージャ、トロンボ
2/20(土)22時30分
[出]〈c〉ロシオ・マルケス、〈g〉ミゲル・アンヘル・コルテス、〈palmas〉ロス・メジス
4/30(土)20時30分「フラ。コ。メン。」
[出]〈b〉イスラエル・ガルバン、〈c〉ダビ・ラゴス、トマス・デ・ペラーテ、〈g〉カラカフェほか
[場]ブルゴス プリンシパル劇場
[問]http://www.aytoburgos.es

1/23(土)22時30分
[出]〈c〉ルイス・エル・サンボ、〈g〉ミゲル・サラード
2/6(土)22時30分
[出]〈c〉グアディアナ、〈g〉ディエゴ・デル・モラオ
3/5(土)22時30分
[出]〈c〉ネネ・デ・サンタ・フェ、〈g〉パコ・コルテス
3/19(土)22時30分
[出]〈c〉ダビ・デ・ハコバ、〈g〉カルロス・デ・ハコバ
[場]ブルゴス カピージャ・デ・ムシカ・デ・ラス・ベルナルダス
[問]http://www.aytoburgos.es

1/30(土)20時30分
[出]〈c〉ルイス・エル・サンボ、〈g〉ミゲル・サラード
2/13(土)20時30分
[出]〈c〉グアディアナ、〈g〉ディエゴ・デル・モラオ
2/27(土)20時30分
[出]〈c〉ロシオ・マルケス、〈g〉ミゲル・アンヘル・コルテス、〈palmas〉ロス・メジス
3/12(土)20時30分
[出]〈c〉ネネ・デ・サンタ・フェ、〈g〉パコ・コルテス
4/9(土)20時30分
[出]〈c〉ダビ・デ・ハコバ、〈g〉カルロス・デ・ハコバ
[場]ビトリア エゴアルデ市民センター
[問]http://www.vitoria-gasteiz.org

6/3(金)20時30分「フラ。コ。メン。」
[出]〈b〉イスラエル・ガルバン、〈c〉ダビ・ラゴス、トマス・デ・ペラーテ、〈g〉カラカフェほか
[場]ビトリア プリンシパル劇場
[問]http://www.vitoria-gasteiz.org

2015年12月25日金曜日

アグヘータ死す

25日午後1時、歌い手マヌエル・アグヘータが癌のため、ヘレスの病院で亡くなったそうです。


 本名マヌエル・デ・ロス・サントス・パストール。
1939年かディス県ロタの生まれというが、1936年ヘレス生まれともいう。
実際問題、書類が残っていないとは本人の弁。


父アグヘータ・エル・ビエホ、 息子アントニオ、娘ドローレスも歌い手で
弟たち、ルイスや故フアンらもセミプロの歌い手。
黒い音といわれる、マヌエル・トーレの流派を受け継ぐといわれ、 シギリージャ、マルティネーテ、ファンダンゴを得意とした。
70年代はじめにマドリードで録音し、77年にはヘレスのフラメンコ学会のプレミオ・ナショナルを受賞。その後も多くの録音を行っている。
上にあげたカルロス・サウラ監督の映画「フラメンコ」のほか、ドミニク・アベル監督が彼を描いたドキュメンタリー「アグヘータ、カンタオール」がある。

もう20年以上前になるだろうか。
ある夏、ヘレスの町のまんなかで、すっくと立っていた彼をみかけた。
真夏なのにもかかわらずウールの背広でびしっときめていた。
近寄り難い迫力。
無頼派で、舞台からギタリストや観客を叱りつけたりする。
野獣などともいわれたが、実は全て計算ずくだったのではないか、という気もする。

もうずいぶん前のインタビューで「カンタオールは二人しか残っていない、チョコラーテと俺だ」といっていた彼。彼の持論からするとフラメンコは今日終わったことになる。
何度も劇場やフェスティバルで聴いたけど、私はその一番すごいものをみることはできなかった。残念。
ただ唯一無比の歌い手だったことはたしかだ。彼のような歌い手は出てこないだろう。

合掌。

空の上からか、か、かと笑っているような気がする。












2015年12月24日木曜日

フラメンコ・ビエネ・デル・スール2016

 アンダルシア州フラメンコ機関主催のフラメンコ公演シリーズ、フラメンコ・ビエネ・デル・スールの来年のプログラムは以下の通り。どの公演も、セビージャ、グラナダ、マラガの、アンダルシア州立の劇場で行われ、以前のようなコルドバやハエンでの公演はない。
セビージャやグラナダでの公演は通年通りだが、 マラガの公演のみこどもむけのものばかり集めたのはなにか意味があるのかな。



◆フラメンコ・ビエネ・デル・スール
2/15(月)「ラ・テンタシオン・デ・ポー」
[出]〈b〉ルベン・オルモ
2/22(月)
[出]〈g〉アントニオ・レイ、ゲスト〈b〉ヘマ・モネオ
3/7(月)「ガジャルディア」
[出]〈b〉アントニオ・エル・ピパ
3/14(月)「パシオン」
[出]〈c〉イネス・バカン、ドローレス・アグヘータ、マリア・ペーニャ、〈g〉アントニオ・モジャ、ゲスト〈b〉カルメン・レデスマ  
4/4(月)「ソロス」
[出]〈c〉ダビ・カルピオ、〈g〉マヌエル・バレンシア、〈ウッドベース〉パブロ・マルティン、ゲスト〈b〉マヌエル・リニャン
4/11(月)「デ・ラ・ミスマ・サングレ」
[出]〈c〉ホセ・デ・ラ・トマサ、ガブエリエル・デ・トマサ
4/18(月)「バロン・イ・ラ・ムシカ」
[出]〈b〉ハビエル・バロン
4/25(月)「エル・ソニード・デ・ミ・リベルタ」
[出]〈g〉ダニ・デ・モロン、ゲスト〈b〉パトリシア・ゲレーロ
5/9(月)「デ・ロ・ホンド・イ・ベルダデーロ」
[出]〈c〉エスペランサ・フェルナンデス、ゲスト〈b〉アナ・モラーレス
[場]グラナダ アランブラ劇場

2/23(火)「マラガ・ラ・カンタオーラ」
[出]〈c〉ラ・カニェータ、カンカニージャ・デ・マルベージャ
3/8(火)「リベルティノ」
[出]〈b〉マルコ・バルガス、クロエ・ブルーレ
3/15(火)「ミ・ギターラ」
[出]〈g〉ニーニョ・デ・プーラ、ゲスト〈c〉マリア・ホセ・ペレス
4/5(火)「ミ・エスケマ・デル・バイレ・ホンド」
[出]〈b〉ペパ・モンテス、〈g〉リカルド・ミーニョ
4/19(火)「カイヘレ」
[出]〈c〉フアン・ビジャール、マカニータ、エセキエル・ベニテス、マイ・フェルナンデス
4/26(火)「ソニオス・ネグロス」
[出]〈b〉マリア・デル・マル・モレーノ
5/10(火)「トウチェ」
[出]〈b〉パトリシア・ゲレーロ
5/17(火)「コンセンティード」
[出]〈c〉マリア・トレド
5/24(火)「カニャドゥ」
[出]〈c〉フアナ・ラ・トバラ、〈g〉ペドロ・シエラ、ゲスト〈b〉ルイサ・パリシオ
[場]セビージャ セントラル劇場

4/1(金)「ブレーメンの音楽隊」
[出]ブオー・イ・マラビージャス
4/8(金)「エル・ドゥエンデ・デ・ロス・センティードス」
[出]〈b〉ホセ・ガラン舞踊団
4/15(金)「ラ・ブエルタ・アル・ムンド・ア・コンパス」
[出]〈b〉アナベル・ベローソ舞踊団
4/22(金)「フラメンコランド」
[出]〈c〉ラウラ・ビタル
4/29(金)「ガラIAJ」
[場]マラガ カノバ劇場
[問]http://www.juntadeandalucia.es/cultura/iaf

2015年12月18日金曜日

ファルキート

スペインに帰国した翌日、ファルキートの公演へ。
セビージャはマエストランサ劇場で2日間。満員の観客を堪能させてくれた。
いやあ、これは文句のいいようがないだろう。
ファルキート、ファルー、カルペータ、バルージョ、アフリカ、ポリート。
ファルーコ一家がそろいぶみ。
祖父ファルーコが築いたスタイルを継承しながらもそれぞれに個性的。

客席に入るとビデオでの楽屋風景が上映されている。
ドキュメンタリータッチで中継のようにみせるのだが、もちろん中継ではななく構成されたもの。でも試みとしては面白い。
ファルキートとファルーによるシギリージャ。
二人で同じ振りを踊るとそれぞれの個性がより際立つ。
ファルーのブラソの男性的な美しさ。ファルキートのバイラオールならでは歩き方。
伝統をきちんと身に付けている。
なおビデオは曲と曲の間をつなぐように昔の、幼い頃のファルキートやファルーの姿をも映し出し、生でそれをみていた身にはサウダージ、うるうるするほどなつかしい。
ブレリア。ブレリア。ブレリア。
もう立派な青年となったカルペータのアレグリアス。
ファルキートのブレリア。これがすごかった。ぞわっとくる感じ。なんだろう。
このファミリーはそれぞれにいいんあけどこの人はやはり別格。
バルージョのタラントは短い上着にコルドベスという古風な衣装で。
ファルーと従姉妹のアフリカによるグアヒーラ。母ピラールがやっていたあのグアヒーラ。
ファルーの男伊達。最後は ホタ・マドリレーニャというのもマドリ生まれの祖父ゆえ?
そしてファルキートのソレア。


祖父ファルーコのエスクエラ、流派を受け継ぎ、発展させていく世代の素晴らしさ。
ファルキートの踊り手としての素晴らしさ。ファルーのファルーコ一家ならではの持ち味。
同じ流派を受け継ぎながら、それぞれの個性が花開く。


フィナーレでちょっと踊ってみせたトロンボのすごさ。
ファルーコに学んだ彼の実力。
ファルーコのスタイルは、孫に曾孫にと受け継がれていく。
アンコールでちょっと踊ったファルキートの息子のかわいさ。
フラメンコは死なない。


フィナーレのビデオはこちら

2015年12月14日月曜日

ヘレスのフェスティバル非公認クルシージョ2/セントロ・バイレ・ヘレス

ヘレスのフェスティバル開催時の舞踊クルシージョもうひとつ。
セビージャのベテラン、カルメリージャやヘレスを代表する舞踊家ホアキン・グリロら興味深いラインナップ。


◆セントロ・バイレ・ヘレス
2/20(土)~21(日)
[教]〈b〉カルメリージャ・モントージャ
[内容]15時~16時30分中上級「技術と振付」80ユーロ、16時45分~17時45分「ブレリアス」50ユーロ
[教]〈b〉フェルナンド・ガラン
[内容]18時~19時「バストンの技術」40ユーロ
2/22(月)~26(金)
[教]〈b〉マヌエラ・リオス
[内容]10時45分~12時15分中級「アレグリアス」150ユーロ、12時30分~14時中上級「マントンのカーニャ」150ユーロ
[教]〈b〉ロシオ・マリン
[内容]9時30分~10時30分中級「ヘレスのブレリア」80ユーロ、10時30分~11時30分初級「ヘレスのブレリア」80ユーロ
[教]〈b〉クリスティーナ・オテロ
[内容]12時~13時30分初級「ティエントス、タンゴス」150ユーロ
2/27(土)、28(日)
[教]〈b〉ホアキン・グリロ
[内容]15時~16時30分中上級「技術と振付」80ユーロ、16時45分~17時45分「ヘレスのブレリア」50ユーロ
2/29(月)~3/4(金)
[教]〈b〉ピラール・オガージャ
[内容]10時~11時30分中級「ソレア・ポル・ブレリア」150ユーロ、11時45分~12時45分中級「ヘレスのブレリア」80ユーロ、13時~14時30分中上級「シギリージャ」150ユーロ
[教]〈b〉フェルナンド・ガラン
[内容]10時30分~12時初級「技術と振付」150ユーロ
[教]〈b〉クリスティーナ・オテロ
[内容]12時30分~13時30分初級「ヘレスのブレリアス」80ユーロ
[場]カディス県ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ セントロ・バイレ・ヘレス
[問]www.academiadebailejerez.com

2015年12月13日日曜日

ヘレスのフェスティバル非公認クルシージョ1/チキ・デ・ヘレス

ヘレスのフェスティバル公式クルシージョは満員となったクラスも多いが、外部の主催によるクルシージョも行われているのでこちらに参加というのもありだろう。
ただし、フェスティバルの入場券などは含まれないので注意。

◆クルシージョ/チキ・デ・ヘレス
2/20(土)~25(木)
[教]〈b〉マリア・ホセ・レオン
[内容]9時30分~10時30分初級「タンゴス」120ユーロ
[教]〈b〉チキ・デ・ヘレス
[内容]10時30分~12時中級「バストンのシギリージャ」170ユーロ、12時~13時3「ヘレスのブレリア」100ユーロ
[教]〈b〉ラ・ルピ
[内容]13時30分~14時30分初中級「アバニコのグアヒーラ」170ユーロ、14時30分~16時中上級「タラントス」170ユーロ
[教]〈b〉フアン・ポルビージョ
[内容]16時~17時30分初級「タンゴス」170ユーロ、17時30分~19時中級「ソレア・ポル・ブレリア」
2/21(日)~23(火)
[教]〈b〉ホセ・マヌエル・アルバレス
[内容]10時~11時30分中級「タンゴス」85ユーロ、11時30分~13時上級「シギリージャ」85ユーロ
2/26(金)~28(日)
[教]〈b〉チキ・デ・ヘレス
[内容]17時~18時初級「ヘレスのブレリアス」75ユーロ、18時~19時中級「ヘレスのブレリアス」
2/29(月)~3/5(土)
[教]〈b〉マリア・モレーノ
[内容]10時30分~11時30分中級「マントンのタンゴス」120ユーロ、11時30分~12時30分「バタ・デ・コーラのアレグリアス」120ユーロ
[教]〈b〉アルフォンソ・ロサ
[内容]12時30分~14時初中級「ティエントス」100ユーロ、14時~15時30分中上級「カンティーニャス」170ユーロ
[教]〈b〉エドゥアルド・ゲレーロ
[内容]15時30分~16時30分「ブレリアス」100ユーロ、
[教]〈b〉カルロス・カルボネル
[内容]16時30分~18時初中級「ファルーカ」170ユーロ、18時~19時30分中上級「バンベーラ」
[場]カディス県ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ エストゥディオ・チキ・デ・ヘレス
[問]http://www.chiquidejere.com

2015年12月12日土曜日

ヘレスのフェスティバルの公認クルシージョ2/IFIヘレス

ヘレスのフェスティバルのクルシージョは、フェスティバル主催のものだけではなく、外部主催によるフェスティバル公認クラスもある。今年はふたつあり、そのひとつが先日紹介したタジェール・フラメンコのギタークラスで、もうひとつがこのIFIヘレスによるクラス。
フラメンコ入門クラスやギター、カンテのクラスと、フェスティバル主催の舞踊クラスとはまったくちがったラインナップであります。

◆IFIヘレス
●フラメンコ入門クラス
[教]〈b,compás〉マリア・ペーニャ、〈g, palmas〉ルイス・カラスコ+マスタークラス;ファウスティーノ・ヌーニェス
[内容]第1回2/20(土)~26(日)第2回2/28(日)~3/5(土)16時〜17時40分
[料]各回225ユーロ
●入門クラス曲種をききわける
[教]〈c,g〉ルイス・デ・パコーテ
[内容]第1回2/21(日)〜25(土)、第2回3/1(火)〜5(土)16時〜17時30分
[料]各回195ユーロ
●パリージャのギター
[教]〈g〉マヌエル・パリージャ+ゲスト〈c〉ゴルド・デ・ヘレス、ルイス・デ・パコーテ+マスタークラス;ファウスティーノ・ヌーニェス、
[内容]第1回2/23(火)〜26(日)第2回3/2(水)〜5(土)15時30分〜17時30分
[料]295ユーロ
●モラオのギター
[教]〈g〉ペペ・デル・モラオ+ゲスト〈c〉ゴルド・デ・ヘレス、ルイス・デ・パコーテ+マスタークラス;ファウスティーノ・ヌーニェス、
[内容]第1回2/20(土)~26(日)第2回2/28(日)~3/5(土)12時30分~14時30分
[料]295ユーロ
●伴奏ギター
[教]〈g〉ドミンゴ・ルビチ
[内容]第1回2/20(土)~26(日)第2回2/28(日)~3/5(土)15時45分~17時45分
[料]295ユーロ
●ヘレスのカンテ
[教]〈c〉エセキエル・ベニテス、マスタークラス〈c〉ダビ・ラゴス+ファウスティーノ・ヌーニェス
[内容]第1回2/20(土)~26(日)第2回2/28(日)~3/5(土)15時45分~18時
[料]295ユーロ
●ソニケーテ・デ・ヘレス
[教]〈c、g〉ルイス・カラスコ+マスタークラス;ファウスティーノ・ヌーニェス
[内容]サンティアゴのコンパス、パルマとカホン第1回2/20(土)~26(日)第2回2/28(日)~3/5(土)11時~13時
[料]295ユーロ
[場]へレス
[問]www.ifijerez.com

2015年12月11日金曜日

ビエナルのポスター発表



来年秋にセビージャで開催されるビエナルのポスターが発表された。
デザインはセビージャ出身の画家、リカルド・カデナス

9月9日から10月2日まで、セビージャ市内の各劇場などを主な舞台に開催予定だ。

2015年12月9日水曜日

ヘレスのフェスティバル公認クルシージョ1/タジェール・フラメンコのギタークラス

セビージャのフラメンコと語学の学校タジェール・フラメンコがヘレスのフェスティバル開催時にヘレスで、ギターのクラスをはじめて開講する。
ヘレスで長年フラメンコギターの教室を開き、多くのプロたちを育ててきたエル・カルボネーロや、セビージャのギタリスト、リト・エスピノサらが講師。
なお申し込みが6人以下だと中止になる。
詳細は公式ウエブで

◆タジェール・フラメンコのギターのクルシージョ/ヘレスのフェスティバル
2/22〜27
[教]〈g〉リト・エスピノサ+〈c〉アリシア・ヒル
[内容]11時〜12時30分「セビージャ風」カンテ伴奏 中上級 195ユーロ
[教]〈g〉マヌエル・ロサーノ“エル・カルボネーロ”
[内容]12時30分〜14時「ヘレスのギター」中級 165ユーロ
2/29〜3/5
[教]〈g〉マヌエル・ロサーノ“エル・カルボネーロ”
[内容]12時30分〜14時「ヘレスのカンテのためのギター」中上級 195ユーロ
[教]〈g〉ミッチェレ・イアッカリーノ
[内容]16時30分〜18時「今日のフラメンコギター」中級 165ユーロ
[場]ヘレス 
[問]http://www.tallerflamenco.com/es/guitarrajerez.html
※最低実施人数6名。以下だと中止

2015年12月4日金曜日

フラメンコ・モヌメンタル

マドリードのアトーチャ通りにあるモヌメンタル劇場。
この劇場でフラメンコ公演が行われる。
プロデュースはマドリード共同体のフラメンコ祭、スーマ・フラメンカの監督をつとめていたフアン・ベルドゥ。
よりすぐりのメンバーたちによる公演だ。


◆フラメンコ・モヌメンタル
12/12(土)20時30分
[出]〈c〉ホセ・メルセ(伴奏〈g〉アルフレド・ラゴス)、カルメン・リナーレス、〈g〉ヘラルド・ヌニェス、〈b〉ラ・モネータ
12/13(日)20時30分
[出]〈c〉マルティリオ(伴奏〈g〉ラウル・ロドリゲス)、ロシオ・マルケス(伴奏〈g〉ミゲル・アンヘル・コルテス)、フアン・バルデラマ(伴奏〈g〉ルイス・カルデリート)、アルカンヘル(伴奏〈g〉ダニ・デ・モロン)、トリオ・ベナベン/パルド/ディジェラルド
[場]マドリード モヌメンタル劇場
[問]http://summummusic.com/conciertos-monumental/

2015年12月3日木曜日

井口裕香里「プーロ」

新宿「エル・フラメンコ」の水曜日。井口裕香里ソロ・リサイタル「プーロ」
今年、イタリアはトリノでのフラメンコ舞踊コンクールで優勝し、カディスのペーニャ、ペルラ・デ・カディスの“アレグリアス”コンクールでも決勝に残った注目の存在。
私はイタリアのコンクール優勝の副賞である、セビージャのタブラオ、アレナル出演を観に行くはずが風邪でダウンし行けなかったので、これが初めて観る彼女の舞台だ。


黒いベールをかぶってのバタ・デ・コーラでのソレア。エル・フラメンコ出演中の二人の歌い手によるマルティネーテ(ここでフアン・カンタローテがカバーレスを歌っていたのがよかった!ラウール・レヴィアはラファエル・デ・ウトレーラみたいな声ですね)をはさんでマントンでのシギリージャ。
しっかりと技術を身につけている人だと思うし、バタやマントンの扱いなども、きちんと基本をおさえているので安心してみていられるのだが、そうなるとやはり観ているこちらも欲がでてくる。というわけで、以下、少々辛口になります。

ソレアもシギリージャもシリアス系で3拍子系。この2曲を並べるからにはそれぞれの曲の違いを表現しわけることが必要になると思うのだが、それができていたかどうか疑問。
より深刻な印象のあるシギリージャよりもソレアの方が暗い感じだったように思う。
一人で何曲も踊る場合、曲の演じ分けというのがどうしても必要になってくると思う。
また日本人には珍しく表情をつくって踊っており、それは彼女の個性であり魅力でもあるとは思うのだが、曲の最初から表情が過ぎると観ている私はさめてしま う。気持ちをつくって、それを顔にもだして、曲の中にはいっていくタイプなのかもしれないが、曲の構成、高揚とともに表情が出てくる方が、観客に取っては効果的なように思う。


10分の休憩をはさみ、タランタのギターソロ。マヌエル・カスティージャ、昔はくりんくりんの巻き毛だったよなあ、と感慨にふけながら聴く。ギターソロというとおしゃべりがはじまるのは残念。フラメンコ見慣れてない人には踊りがないときは休憩時間なのかしらん。

店の入り口でブレリアがはじまる。客席で踊る、という演出は楽しい。舞台に遠い人も近くでみることができるのはうれしいだろうし、街角での即興の一振りみたいで面白い。ただし、この店のかたちから、一カ所でやっているときはほかのところからみえないという点は残念だけど仕方ない。舞台に戻ってブレリア、タンゴ、そしてティエント。
首が前にでているのが気になる。アンドレス・マリンもそうだし、スペイン人でもいるんだけどね。たたずまいが美しい人なのでちょっと残念。


そして最後はチラシの写真でもつかっていた白(生成り)のバタ・デ・コーラでのアレグリアス。
コンクールでも踊り込んでいるということもあるのか、この日一番彼女の魅力がでていたように思う。明るい曲があうのかな?
ただし、マントンは、せっかく技術があるのだからもう少し、持ち重りのする、地も刺繍も厚い、フレコもきれいなものをつかった方がより美しくなると思う。タブラオだから小さめのものにした?
髪もきちんと整え、衣裳もきちんとした、いわゆるエスクエラ・デ・セビージャ、セビージャ派的な装いだから、もっと美しくなり、踊りにも重みがでてくるのではなかろうか。

もっているものも、積み重ねきたものも、方向性もいい彼女には、さらなる高みを目指してほしい。

2015年12月2日水曜日

チョロ「アビソ バイレ・デ・ヒタノス」初演


ウエルバ出身の踊り手、エル・チョロの新作がセビージャ郊外の劇場で初演される。
この作品のアイデア、振付は同郷の先輩、ラファエル・エステベス。
こちらもヘレスのフェスティバルでも上演予定だ。

◆アントニオ・モリーナ“エル・チョロ”「アビソ、バイレ・デ・ヒタノス」
12/2(水)21時
[出]〈b〉エル・チョロ、ヘマ・モネオ、〈c〉ペペ・デ・プーラ、モイ・デ・モロン、ヘスース・コルバチョ、〈g〉ヘスース・ゲレーロ、フアン・カンパージョ、〈perc〉パコ・ベガ
[場]セビージャ県サン・ホセ・デ・ラ・リンコナーダ 文化センター劇場
[問]http://www.flamencoheeren.com

2015年12月1日火曜日

ヘスース・カルモナの新作





元スペイン国立バレエ団のヘスース・カルモナの新作初演がマドリードで行われる。
なお、この作品はヘレスのフェスティバルでも上演予定だ。


◆ヘスース・カルモナ「インペトゥス」
12/1(火)20時30分
[出]〈b〉ヘスース・カルモナ
[場]マドリード ヌエボ・アポロ劇場
[料]18ユーロ
[問]http://summummusic.com/jesus-carmona/



2015年11月30日月曜日

スペイン国立バレエのこと

11月はスペイン国立バレエ団の通訳として東京上野、名古屋、大阪、岡山、仙台、東京渋谷とまわってきました。

国立バレエはおそらく1990年以来ほぼすべての作品を観ています。
来日公演プログラムの解説は第一回以外全部書かせて頂いているのですが、通訳をつとめるのはこれで3回目。スペインからの来日アーティストの公演通訳はこれまでにもたくさんつとめていますが、なんといっても規模が大きいのがこのカンパニー。
ダンサーだけでも37人。それに加えてミュージシャンが9人(Aプロ)
舞台を支えるスタッフが24人と総勢70人が来日。
ここに日本側のスタッフも加わり、あの舞台が出来上がるのであります。

凝った装置や照明、衣裳。迫力のある群舞。
スペイン国立バレエ団にしかできない舞台です。
ダンサーたちのレベルの高さはまさしく世界でも指折りなのではないかと。
とくにアントニオ・ナハーロ監督振付の新作「アレント」は、スペイン国立バレエ団のダンサーにしか踊ることができない作品ではないかと思います。
姿勢の美しさはもちろんのこと、跳躍、回転、そして群舞でのコーディネーション。
どれをとっても一流です。
公演日も含め、毎日行われるバレエのレッスンもその技術を支えているのでしょう。

スペイン国立バレエ団はスペイン舞踊全般をレパートリーとする、数少ない舞踊団であるわけですが、今回の来日でも、スペイン舞踊とフラメンコと、バランスのとれたプログラムをみせてくれました。

ナハーロ監督がインタビューなどで繰り返し語っているように、スペイン舞踊の魅力はフラメンコだけではありません。古典舞踊であるエスクエラ・ボレーラ、各地に伝わる民族舞踊、フラメンコ、そしてそれらの技術を使って振り付けられるダンサ・エスティリサーダはかつてクラシコ・エスパニョールの名前で知られていたスペイン舞踊です。
個人芸でみせるフラメンコも大好きだけれど、美しいスペイン舞踊も大好きな私。
観ればきっと誰もがその魅力に気づくはず。

今回見逃した方も次回はぜひ!


2015年11月29日日曜日

さよならアルバロ!アギラール・デ・ヘレスお別れ会


11月25日水曜日、高円寺のタブラオ、カサ・デ・エスペランサでアルバロ・アギラール“アギラール・デ・ヘレス”のお別れ会が開かれました。

11月18日朝、東京のご自宅で急逝。
東京に滞在中だったフアニ・デ・ラ・イスラに加え、22日にはヘレスから甥ダビ・ラゴスも手続きのためにやってきました。
スペイン大使館の協力のもと諸手続きを行い、荼毘にふしました。
アルバロがスペインに入っていた保険では当初支払われると思っていた葬儀費用はまかなわれないこととなり、遺体保管料や火葬代金など90万円にもなった諸費用を支払うために、そして突然のアギラールにお世話になった私たちも別れを告げるために、タブラオのオーナー、田代さんは場所を無料提供。パセオの小山社長が、アギラールの娘から頼まれたという松本真理子さん、アギラールのパートナー、和田裕子さんとともに発起人となりお別れの階を催したのでした。
涙雨の中、日本在住のスペイン人アルティスタを含む、多くの人がかけつけ、無事目的を果たす事もできました。
涙にくれる人も多い、悲しいお別れの会なのではありますが、訪れる人たちみんなのあったかい気持ちがこもった、とてもいい会となりました。
あらゆる人に真摯にむきあう、誠実だったアルバロならではではないでしょうか。

遺灰をスペインに持ち帰ったダビ・ラゴスはセビージャのロペ・デ・ベガ劇場でのイスラエル・ガルバン「エダ・デ・オロ」に、兄アルフレドとともに出演。
その熱唱は天国の叔父にも届いたことでしょう。

11月30日月曜日、20時から、ヘレスのサン・ミゲル教会でアルバロへのミサが行われるそうです。
安らかに。

追記
ヘレスに帰ったダビ・ラゴスのFacebookのポストの訳をのせておきます。

感謝
友達よ、僕はもうヘレスにいます。苦い旅から帰ってきました。
日本には従兄弟のフアニ・デ・ラ・イスラが残っています。哀しみと、あきらめと、避けられないことがあっても、人生は続いていきます。
きっともう、アルティスタとしての僕の叔父についての新聞の記事を読んでくれたことと思います。そこにはまた人間としてのこと、とくに無意識での先生としてのことが書いてあります。
そう、先生。なぜなら人にはその行いで、周りのお手本となって、人々の心に残る人がいるからです。日本のみなさんが、最後のお別れで、彼が蒔いた種を返し てくれたこと、敬愛と慕情。どんなアルティスタも、まずは人であり、その後にアルティスタなのだとについて言い続けます。
パセオ誌の小山さん、カサ・エスペランサの田代さん、ありがとう。きょうこ、ありがとう。
ティナ・パナデーロさんありがとう。
ルビ・モントージャさんありがとう。
マリ・カンパニージャ、松本真理子さん、ありがとう。
スペイン大使館のダニエル・アギラールさん、ありがとう。
小島章司さん、ありがとう。
君たちのアギちゃんのオメナへに来てくれた全ての人にありがとう。
全ての、メッセージを送ってくれた人、なにかできることはないかと行ってくれた人、ありがとう。僕の痛みは君たちの痛みだと感じました。ありがとう。
ディアリオ・デ・ヘレス紙のフラン・ペレイラ、ディアリオ・デ・カディスのダビ・フェルナンデス・メヒアスさん、知らせを、明日月曜日午後8時からサン・ミゲルでのミサのことを広めてくれてありがとう。
新聞で、彼に書いた記事で名前をだした人たち、出していない人たち。マリア・デル・マル・モレーノ、ペーニャ・ペテネラのピラール・カラスコ、フェルナン ド・ガラン、知己・デ・ヘレス、アンドレス・ペーニャ、ディエゴ・カラスコ、ダビ・カルピオ、ドミンゴ・オルテガ、フアン・カンタローテ、エル・プラテア オ、そのほかたくさんの書ききれない人。終わりがありません。皆さんが僕にそのことばで安らぎをくれました。ありがとう。
僕の奥さん、メルチョーラ・オルテガ、いつものように喪失を耐えられるように支えてくれてありがとう。
僕の兄弟、家族、アデライダ・アギラール、ラウラ・アギラール、クラウディア・アギラール、彼の奥さんである叔母パキ・フローレス・ベレス.アルフレド・ラゴス、二人は僕らの叔父と行きてきたことを知っている。
そして特別に、それがなぜかは彼がわかる。僕の従兄弟、フアン、フアニ・デ・ラ・イスラ。なぜならときにおきることが結びつきを強くする。それがおきて、 彼が逝ってしまったといわれたときに苦しんだ事。君が僕に電話してきたのは、なぜ僕だったかはアルバロおじさんが電話しただろう者だからか。そこに彼と一 緒に行った。彼といっしょに、彼のために。君なしではできなかった。だからずっと君を好きだよ。ありがとう、フアン。
彼が僕にそれほど昔にじゃなく送ってきたレトラ。
君の運命に記されている
決まっている日に
死が君とともにあることを
アギラール・デ・ヘレス
アルバロおじさん愛しているよ、どこにいても、あなたは僕の先生だ。
DEP 冥福を祈ります。


2015年11月24日火曜日

Homenaje a Agular de Jerez/ 25.nov. アギラール・デ・ヘレスを送る会

Homenaje a Aguilar de Jerez en el tablao Esperanza de Koenji,Tokio. 25 de noviembre. De 18:30 a 21:30. Estará su familia, David Lagos y Juani de la Isla.

以下、パセオ・フラメンコ社長小山雄二氏のFacebookの投稿です。

「アルバロのオメナヘ」
 催行の詳細が確定したのでお伝えします。多くのアフィシオナードの目に触れますよう、よろしければシェアをお願いします。また、人気者のアルバロのこ と、参列者多数が見込まれますので、会場整理のボランティア5名(18時エスペランサ集合)を募ります。助っ人有志の方はこの欄にコメントお願いします。
     
アフィシオナード有志による 
アギラール・デ・ヘレス(アルバロ)を送る会
日時◆ 11月25日(水)18時半~21時半
会場◆ 高円寺・エスペランサ
       
 アルバロへの想いだけで催行する、シンプルなオメナヘです。
 アルバロの葬儀費用の一助として、会場受付にて一口5,000円の献金を受け付けます。お預かりする献金は、当晩その全額(経費0円)をそのままアルバロの親族に贈呈いたします。
 記帳、領収書の発行、お返しの品、お清めの席の用意はありませんので、あらかじめご了承ください。エスペランサの会場費用は無償です。また、献花を捧げ る方はお花をご持参ください(限られたスペースなので一輪差し程度のお花を)。ご支援くださる皆様には、記帳の代わりに色紙(寄せ書き)に著名していただ きます。
 親族代表としてダビ・ラゴス、フアニ・デ・ラ・イスラの両氏が出席の予定です。会場スペースに限りがあるため、また参列者多数が見込まれるため、アルバ ロとのお別れのあとはすみやかにご退場お願いします。(終了見込みの21時半より改めて、地味に小会を催す予定です。70人くらいは入れますから、お時間 あったらどうぞ)
         
       
2015年11月22日
オメナヘ世話役 代表
田代 淳
和田 裕子
松本 真理子
小山 雄二

2015年11月19日木曜日

ヘレスの新聞記事Fallece de forma repentina en Japón a los 62 años el cantaor...

Fallece de forma repentina en Japón a los 62 años el cantaor...



ヘレスの新聞、ディアリオ・デ・ヘレスにもアギラールの死について書かれていました。



「カルボネーロのアカデミアでギターをはじめ、後カンテに。ペーニャや夏祭りなどで活躍。

アルフレド・ラゴス、ダビ・ラゴスの兄弟のメンターであり、マリア・デル・マル・モレーノやドミンゴとインマクラーダのオルテガ兄弟などにも影響を与えた。カルメン・モタの舞踊団ではニーニョ・デル・ルナール、イグナシオ・フェルナンデス、ダビ・カルピオらとも共演した。ペテネーラやプラド/デル・レイのセラーナなどのコンクールで入賞。また作詞も手がけ、ダビも歌っている。。。」



今日、杉並で日本の友たちは彼に別れを告げたそうです。

まだ62歳。あまりにも早い死が惜しまれます。




追悼アギラール・デ・ヘレス

18日、Facebookを開いたらヘレスの歌い手ダビ・ラゴスの書き込み。
彼の伯父で、日本に長らく住んで活躍していた歌い手、アルバロ・アギラールことアギラール・デ・ヘレスがその朝に亡くなったのだという。心臓発作での突然の死。ヘレスの家族にとってももちろんショックだったろうが、日本のアフィシオナードたちにとっても同様だろう。
甥でギタリストのフアニ・デ・ラ・イスラが日本滞在中で、あれこれ煩雑な手続きをしているそうだ。

つい先日も舞台に出ていた、全く思ってもみなかった彼の急逝。

ダビとギタリスト、アルフレドの兄弟はこの叔父によってフラメンコの世界へと足をふみだしていった。
スペインで名をなす存在となっても折に触れて叔父に会いがてら日本での公演にやってきていたのにも、彼の存在は大きい。

古いカンテをよく知っているアギラールだが、日本でのフラメンコ舞踊伴唱には苦労することもあったろう。それでも彼は日本に残り、多くの踊り手たちをサポートし、若い歌い手たちに手ほどきをした。
多くのフラメンコたちが早すぎる彼の死を惜しむ声をFacebookに書き込んでいる。

ありがとうアルバロさん。

2015年11月12日木曜日

ヘレスのフェスティバル、プログラム発表


ヘレスのフェスティバルのプログラムがいよいよ発表!
20周年を記念しての超豪華なプログラム。
ジェルバブエナが開幕を飾れば、中日を踊るのはサラ・バラス。
日本からは小島章司がミゲル・ポベーダ、ジェルバブエナとの共演で参加する。
そのほかにもヘレスのホアキン・グリロやマリア・デル・マル・モレーノは旧作の第20回記念パージョンで参加するほか、アントニオ・エル・ピパ、メルセデス・ルイス、アンドレス・ペーニャとこぞって参加。
これはみるしかない。


◆第20回ヘレス・フェスティバル
219(金)21時「アパリエンシアス
[出]〈b〉エバ・ジェルバブエナ
[場]ビジャマルタ劇場
219(金)24
[出]〈c〉ダビ・ラゴス、ゲスト〈b〉ベレン・マジャ
[場]サラ・コンパニア
220(土)19時「アビソ:バイレス・デ・ヒターノス
[出]〈b〉アントニオ・モリーナ“エル・チョロ”
[場]サラ・パウル
220(土)21時「ガジャルディア」
[出]〈b〉アントニオ・エル・ピパ舞踊団、ゲスト〈c〉エスペランサ・フェルナンデス、ゲスト〈piano〉ドランテス
[場]ビジャマルタ劇場
220(土)24時「ティエラ」
[出]〈c〉ペドロ・エル・グラナイーノ、ゲスト〈g〉フアン・カルモナ・アビチュエラ・イーホ“エル・カンボリオ”
221(日)19時「エル・ソニード・デ・ミ・リベルタ」
[出]〈g〉ダニ・デ・モロン
[場]サラ・パウル
221(日)21時「ロス・パソス・ペルディードス」
[出]〈b〉アナ・モラーレス舞踊団
[場]ビジャマルタ劇場
221(日)24
[出]〈b〉マリア・ホセ・フランコ
[場]サラ・コンパニア
222(月)12時と17
[出]〈b〉コンパニア・ラレアル
[場]サラ・パウル
222(月)19
[出]〈c〉カルメン・グリロ、マリア・テレモート
[場]パラシオ・ビジャビセンシオ
222(月)21時「エントラール・アル・フエゴ」初演
[出]〈b〉マルコ・フローレス、ゲスト〈b〉カルメラ・グレコ、アレハンドロ・グラナドス
[場]ビジャマルタ劇場
223(火)19時「アンダ。オリベル・ファルケへのオマージュ」
[出]〈c〉フェリペ・マト
[場]サラ・コンパニア
223(火)21時「セピア・イ・オロ」初演
[出]〈b〉アンドレス・ペーニャとピラール・オガージャ
[場]ビジャマルタ劇場
224(水)17時「ブスカンド・ア・カルメン」
[出]〈b〉アンダルシア舞踊センター
[場]サラ・パウル
224(水)19
[出]〈c〉マイセニータ、ホセ・カネラ
[場]パラシオ・デ・ビジャビセンシオ
224(水)21時「JRT フリオ・ロメロ・トーレスについて 画家とフラメンコ
[出]〈b〉ウルスラ・ロペス、タマラ・ロペス、レオノール・レアル
[場]ビジャマルタ劇場
225(木)19
[出]〈g〉アルフレド・ラゴス、ゲスト〈c〉ディエゴ・カラスコ、ダビ・ラゴス、ソレア・モレンテ
225(木)21時「デ・ノーチェ。第20回特別バージョン」
[出]〈b〉ホアキン・グリロ
[場]ビジャマルタ劇場
225(木)24時「ムー・コルティート、ムー・フラメンコ」
[出]〈b〉ベアトリス・モラーレス、カルメン“ラ・タレゴーナ”
[場]サラ・コンパニア
226(金)19時「ラス・モイラス」
[出]〈b〉エントレドス・フラメンコ舞踊団(エレナ・アルガド、ミゲル・アンヘル・コルバチョ
[場]サラ・パウル
226(金)21時「ボスケ・アルドラ」
[出]〈b〉ロシオ・モリーナ、
[場]ビジャマルタ劇場
226(金)24
[出]〈c〉ヘスース・メンデス
[場]ボデガ・ゴンサレス・ビアス
227(土)21時「ボセス」
[出]〈b〉サラ・バラス
[場]ビジャマルタ劇場
228(日)21時「レベルシブレ」
[出]〈b〉マヌエル・リニャン舞踊団、ゲスト〈b〉ルシア・アルバレス“ラ・ピニョーナ”、ホセ・マルドナード特別協力エル・トロンボ
[場]ビジャマルタ劇場
228(日)24時「ディレクト」
[出]〈c〉ホセ・バレンシア
[場]ボデガ・ゴンサレス・ビアス
229(月)19
[出]〈g〉アントニオ・レジェス
[場]ボデガ・ゴンサレス・ビアス
229(月)21時「デハメ・ケ・テ・バイレ」
[出]〈b〉メルセデス・ルイス舞踊団、ゲスト〈c〉ダビ・パロマール、ヘスース・メンデス、サンティアゴ・ララ、特別協力〈g〉パコ・セペーロ
[場]ビジャマルタ劇場
31(火)19時「5ロランテス」
[出]〈b〉モリネーロ・エン・コンパニア
[場]サラ・パウル
31(火)21時「インペトゥス」
[出]〈b〉ヘスース・カルモナ舞踊団
[場]ビジャマルタ劇場
32(水)19時「オロ・ネグロ」
[出]〈g〉ハビエル・パティーノ、ゲスト〈c〉ラ・マカニータ、ヘスース・メンデス
[場]パラシオ・ビジャビセンシオ
32(水)21時「ア・エステ・チノ・ノ・レ・カント」
[出]〈b〉小島章司、特別協力〈b〉エバ・ジェルバブエナ、〈c〉ミゲル・ポベーダ、ゲスト〈c〉ダビ・ラゴス、ロンドロ、ゲスト〈g〉パコ・ハラーナ
[場]ビジャマルタ劇場
33(木)19時「メセニー・フラメンコ・トリビュート」
[出]〈g〉サンティアゴ・ララ、ゲスト〈c〉ロシオ・マルケス、ゲスト〈b〉メルセデス・ルイス
[場]サラ・パウル
33(木)21時「バイラブレス」
[出]〈b〉エステベス/パーニョス舞踊団
[場]ビジャマルタ劇場
33(木)24時「ガディタネアンド」
[出]〈b〉ヘスース・フェルナンデス
34(金)12時と17時「エクロシオン」
[出]〈b, c, gクリスティーナ・ヘーレンフラメンコ芸術財団
[場]サラ・パウル
34(金)19
[出]〈c〉ホセ・エンリケ・モレンテ
[場]ビジャビセンシオ宮殿
34(金)21時「ヘレス・プーロ・エセンシア第20回特別版」
[出]〈b〉マリア・デル・モレーノ+アントニオ・マレーナ
[場]ビジャマルタ劇場
34(金)24時「デル2ミル・イ・ピコ
[出]〈b〉ペドロ・コルドバ
[場]サラ・コンパニア
35(土)19時「オロール・ア・ティエラ」
[出]〈c〉アルカンヘル
[場]サラ・コンパニア
35(土)21時「ラ・ヒタニージャ」
[出]〈b〉カルメン・コルテス舞踊団
[場]ビジャマルタ劇場
35(土)24
[出]〈g〉ディエゴ・デル・モラオ
[場]サラ・パウル
[問]http://wwwwww.festivaldejerez.es

2015年11月2日月曜日

オルガ・ペリセにオホ・クリティコ賞

スペイン国営放送ラジオ局で毎日午後放送されている文化番組、オホ・クリティコにちなんだ、オホ・クリティコ賞。今年で25周年を迎えるこの賞は、映画、音楽、クラシック音楽、美術、詩、演劇、小説など、各部門の有望な新人たちにおくられるこの賞の舞踊部門の受賞者にオルガ・ペリセが選ばれた。

オルガ・ペリセは1975年コルドバ生まれ。マティルデ・コラルらに師事し、ヌエボ・バレエ・エスパニョールやラファエラ・カラスコの舞踊団などで活躍。マルコ・フローレスやベレン・マジャとの共演をへて現在は自分の作品で各地で活躍中。

2015年10月30日金曜日

イスラエル・ガルバンがナショナル・ダンス・アワードの候補に

英国の批評家協会によるナショナル・ダンス・アワードの
男性舞踊家部門と男性舞踊パフォーマンス部門にイスラエル・ガルバンが
女性舞踊家部門と女性舞踊パフォーマンス部門にロシオ・モリーナが
それぞれノミネートされた。

ロイヤルバレエ団のダンサーたちと並んでのノミネートである。
受賞者は1月25日発表予定。

2015年10月29日木曜日

井上圭子舞踊生活30周年記念リサイタル「アグラデシミエント感謝」

素晴らしかった。
作品の構成。共演者。衣裳。そして彼女のかたち!その姿勢の、その状態の美しさ。
胸を開いて、腕が頭のうしろから出るような感じ。全盛期のクリスティーナ・オヨスのブラソを思い起こさせる。首の位置、目線、どれをとっても文句のつけようがない。

第一部のタイトルは「私もフラメンコを選んだ」
彼女の師である、小松原庸子の作品「私はフラメンコを選んだ」をもじっている。
クラシック曲にのってバレエ風に踊る井上が、マエストロ、先生役の奥濱春彦の手でフラメンコにめざめていくという場面。もともとバレエを学んでいた彼女。ブラソや表情で語りかけてくる。それがコルドベスでのガロティンに。コルドベスのかぶり方の美しいこと。オレ! すべてが舞踊の教本、お手本のようだ。それまでのバレエシューズのような白のリボンであんでいくようなサパトスを、黒いサパトスにはきかえる。その後ろ姿を、コルドベスをつかって踊る奥濱が隠す。振付も構成もいい。
奥濱が井上をサポートするように、少し下がって踊るのもいい。昔ながらのパレハの美しいかたち。
インストゥルメンタルのブレリアも楽しく雰囲気を盛り上げる。
井上のタラント。かつてラ・ウニオンのコンクールで踊り、決勝へと進んだ曲。衣裳もバックもかわるとまったく印象もかわる。
大人のタラント。あのときは男ぶりが気になることもあったけど、今はずっと女らしくしっとりみえる。井上は曲の中に入って曲をインテルプレタール、演じることができる人だ。役者である。タラントではタラントの、アレグリアスのときはアレグリアスの顔になっている。

休憩をはさんで「カディス」。銀色のドレスでカスタネットをつかって踊る。カスタネットの音色の美しさ。いわゆる“クラシコ・エスパニョール”(今はダンサ・エスティリサーダということが多い)を踊る踊り手は日本では少ないが、井上はみごとにこなしている。
続く奥濱のシギリージャも文句のつけようがない。かたちの美しさをここでも感じる。

井上の姪のチェロ奏者、矢口里菜子のソロが2曲。最初の一音だけでただ者ではない感がただよう。ゆくゆくは、叔母との共演がみてみたい。クラシコが踊れる井上なら可能なはずだ。

バタ・デ・コーラにマントンのアレグリアスも見事。なによりかたちが美しい。マントンは、エル・フラメンコの舞台を考えてか小さめのものをつかっていた?ようだが、定番を美しくみせる手腕はさすが。にこやか

観客や師などすべての人に感謝を語る、最後のトークにいたるまで、完璧な舞台。
唯一、助言するとしたら、スカートを高くもちあげるならエナグア、ペチコートをはいた方がいいかもというくらいだろうか。(笑)


またぜひみてみたい。
今度はぜひ、劇場で。

2015年10月28日水曜日

ホルヘ・パルドにプレミオ・ナショナル

スペイン文化教育スポーツ省のプレミオ・ナショナル・デ・ムシカ・アクトゥアルの今年度の受賞者にホルヘ・パルドが決定した。

なおこの賞は、これまでに、2009年ジョアン・マヌエル・セラット、2010年アマラル、2011年サンティアゴ・アウセロン、2012年キコ・ベネノ、2013年ルス・カサル、昨年はカルメン・パリスと、スペインのポピュラー音楽シーンを代表するようなミュージシャンが受賞している。

2015年10月27日火曜日

カマロンに捧ぐ

不世出の歌い手、カマロン。
彼に捧ぐ催しがカマロンの未亡人、ラ・チスパの故郷、ラ・リネア・デ・コンセプシオンにもほどちかい、カディス県ロス・バリオスの町の闘牛場で行われる。
ロス・バリオスはアルへシラスからヘレス方面にいった山あいの町。
公演にはファルキートらのほか、カマロンの息子でギタリストのルイスらも出演予定だ。

◆カマロンに捧ぐ
11/7(土)23時
[出]〈b〉ファルキート、〈c〉ペドロ・エル・グラナイーノ、チョンチ・エレディア、ホセ・エル・フランセス、マラ・レイ+ファミリア・カマロン
[場]カディス県ロス・バリオス 闘牛場
[料]18ユーロ
[問]前売り http://www.ticketmaster.es/es/entradas-musica/homenaje-a-camaron/17626/

2015年10月26日月曜日

松彩果リサイタル Arachi Flamenca

今をときめく歌い手ホセ・バレンシアとギタリスト、フアン・レケーナ。
エバ・ジェルバブエナやホアキン・グリロ、アンドレス・マリンへの伴唱で知られるホセ。
グリロやファルキートなどへの伴奏でおなじみのフアン。
どちらもソロアルバムを発表している実力派。
その二人が揃って来日して出演したのが松彩果リサイタル。
彼らに加え、セビージャの踊り手オルーコとその妻カロリナ“ラ・ネグラ”(パルメーラでの出演だったが最後ちょっと踊ったブレリアはムイ・フラメンカ)、日本でもおなじみのフェステーロ、ルイス・ペーニャ、とスペイン人アルティスタたちとともに松がつくりあげた舞台はシンプル。

椅子に座った松にホセが歌いかけるマルティネーテに始まり、ギターソロ、ルイスのソロ、バタ・デ・コーラでのアレグリアス。オルーコの爆弾サパテアードが炸裂するソレア・ポル・ブレリア.ルイスが歌い踊るブレリア。オルーコとリレーで踊るタラント、そしてソレア。物語もなければ装置といえるのはミュージシャンたちの座る椅子とその後ろに飾られたマントン、ルイスの最初のソロでコンパスを刻む大きく古いワイン樽、鏡台だけ。

その樽を叩いてコンパスを刻んでいたルイスが暗転できえると再びうかびあがったときはホセとオルーコがコンパスを叩いていたり、タラントが終わった松が鏡台にむかってスカーフを外し、靴を脱ぐ、など、ちょっと“作品”ぽいデテールはあるのだけど、それはそこにぽんと放り出されて、つながってはいかない。それもまた今後の彼女を占う予告編のようでもあり、面白い。
彼女が好きなものがちりばめられた舞台。彼女がみている方向がみえる。
それはすごく遠い道のようにも、近くのようにも思える。

タラント。衣裳についた金色の飾りは、ちゃらんちゃらんと音をたて、ソブリオ、地味で真面目なこの曲にはそぐわない気がするが、タンゴなどでは、インド風?ベリーダンス風?それとも東欧ヒターノ風? という感じもするので使い方によっては面白いかもしれない。踊り自体は、その昔、初めて彼女をみたときのうれしい驚きを思い出させる、ちょっとした動きなどもあった。
マラゲーニャからはじまるソレア。ホセの完璧な歌声をただ聞き入るかのように、少ない動きではじまる踊り。

自分一人、いやもちろん仲間や家族、生徒さんたちの助けはあったろうけれど、企画からなにから自分一人でやり遂げ、感極まったのだろう、アンコールで涙があふれた彼女をつつむあたたかい拍手。
自分が好きなフラメンコはこれなんです。フラメンコを心から愛しています。彼女の思いが
会場をつつむ。これはゴールではない。彼女のあらたな出発点なのだろう。
だいじょうぶ。愛があれば扉は開く。







2015年10月25日日曜日

石井智子スペイン舞踊団公演「ラ・ペテネーラ」

石井智子スペイン舞踊団はシアター1010で「ラ・ペテネーラ」
2011年に初演した作品というが私は初見。

全てを捨て愛に走った女が、恋人に捨てられ失意の中で死んで行くという悲劇だが、
出会いの場は村の広場で、恋人の新恋人(ややこしいけど)との関係を知るのがセビージャのフェリアという設定で、舞踊団員やこどもたち、役者さんとおぼしき壮年男性らも出演する、はなやかな場面と、ペテネーラとよばれる女の苦悩や哀しみ、失意のソロの対比など、よく考えられた構成だ。これを企画にはじまり、資料収集、取材。オリジナルのストーリーを考え、脚本をかき、振付、演出、主演。すべてを石井がやり遂げた、というのには素直に脱帽。
とくに舞踊団への振付、また衣装や髪型、アクセサリーにいたるまで、細部にこだわってよくできている。美術もシンプルにかつスペインの雰囲気を伝えている。とくにフェリアのカセータはセビージャからそのままもってきたみたいだ。大人数を舞台で動かすのは難しいのだが、動きがきちんと整理されており、またカンパニーのレベルも高い。長年のスタジオでの努力の成果なのだろう。フェリアの場面での伝統的な歌詞でのセビジャーナスではこどもたちも踊っていたのが楽しいし、その後、タンゴでの、金持ちグループと庶民グループのさやあてなども面白い。
またスペイン語の台詞やレトラを、スクリーンに日本語訳とともに映し出すことは、スペイン語がわからない観客にもスペイン語の詩をも楽しんでもらえる、親切でいい趣向だと思う。 はやるかも?

恋人を踊るエル・フンコは髪をオールバックにし、髭をはやし、ちょっと闘牛士ハビエル・コンデ (歌い手エストレージャ・モレンテの夫)のようだ。ソロでカンティーニャス、石井と二人で踊るファルーカ。新恋人を踊る青木愛子と踊るグアヒーラ。出番は少ないが、しっかりとした存在感はさすが。
石井は二部のフェリアの場面でのアレグリアスのかろやかさが、彼女本来の魅力をよくだしていたし、最後の渾身のソレアもよかった。

ギターのフアニ・デ・イスラのメランコリックなメロディも映画音楽のようだ。
ちょっと気になったのはパーカッション。シンバルなど、ならしすぎのような感じ。とくに最後の「レジェンダ・デル・ティエンポ」はギターがきこえないほど。

歌い手たちも一丸となってつくりあげた作品。舞踊団の定番として、これからも公演を続けていくことだろう。


2015年10月24日土曜日

田村陽子「ミラーダ/ピアノ・コン・ドゥエンデ」

ペルフィル、横顔が美しい。
ブラソとのコーディネーションでみせる横をむいた姿の美しさ。
こんなにきれいな横からの姿をみせる人はちょっといない。

10月23日、渋谷の大和田さくらホールで田村陽子フラメンコ生活20周年記念公演。
さくらホール、初めてでしたが駅から近く、舞台と客席の近さも舞台の幅の広さもちょうどいいかんじ。
公演は二部構成。一部は5人の踊り手によるファンダンゴにはじまり、田村とヘスース・オルテガとのパレハでのソロンゴ、カンテソロでのソレア、そして田村のタラント。 
二部はフラメンコピアノのソロではじまり、ヘスース・オルテガのファルーカ、ピアノでのシギリージャ、パーカッションのソロがあって、タンゴ、そしてバタ・デ・コーラでのアレグリアス。

物語があるわけではなく、フラメンコ曲をつづっていくコンサート。
踊り手が懐中電灯を手にリズムにあわせて動かすオープニング。踊り手がライトをもって、というのはアンダルシア・フラメンコ舞踊団「イマへネス」にもあったし、ことさら新しい試みというわけではないけれど、伝統のフラメンコだけではない、というイメージを観客に伝えているのだろう。
田村と、彼女と長年パレハを踊っているヘスースのほか、田村と小松原スペイン舞踊団時代のコンパニェーラ、友人である丹羽暁子と屋良有子、宝の3人がいわば群舞だが、いずれもソロで活躍している実力者だけにいわゆる群舞の、そろってみんなが同じことをやっているという感じよりも、同じ方向をむいて違う風に踊っているような感じがある。たとえ振りは同じでも、とくに屋良はその個性/くせが際立って群舞的にはみえない。3人の中で最も形がきれいなのは丹羽。彼女はバタ・デ・コーラのあつかいも巨匠級。田村と二人で踊ったところは今回の公演の白眉だったと思う。もっとみていたかったほどだ。

ソロンゴはソロンゴだけでなくほかの曲なども混ぜて構成。最初のドラマ仕立ての感じなど面白い。田村は表情がいい踊り手で、曲の中にはいっていくことができる人だし、ぜひドラマのある作品もみてみたい。せっかくのパレハの振付なので、伝統的な、男性による女性のサポートなどももっとみてみたい気がした。
カンテソロは長谷川暖伴奏のエル・プラテアオからラモン・アマドール伴奏のダビ・パロマールへ。ダビの古い伝統的なカンテをラモンが完璧にサポートしている感じがなかったのは残念。舞踊伴奏が主で、カンテ伴奏はなれていない?というわけではないとは思うけど。
タラントは今年のラ・ウニオンのコンクールで踊ったものだと思うが、歌い手がかわり、会場がかわり、観客もかわれば踊りも変わる。ラ・ウニオンのような刹那感はなかったけど、風格はさすが。いいタラントであることに変わりはない。

休憩をはさんでの二部。 ピアノ・フラメンコのソロはパーカッションとブレリア。チャノ・ドミンゲスはジャズ、ドランテスはニューエイジ風などそれぞれスタイルが違うが、ペドロ・リカルドはアルトゥーロ・パボンの流れをひく、純粋正統派。セビージャらしさを満喫。
闘牛士のベストと上着をつけてのへスース・オルテガのファルーカは通常、イントロで入る歌を真ん中に入れて変化をつけた構成。めりはりついて面白い。続くシギリージャはピアノで。カスタネットもつかいクラシコ風に。これも面白い試み。女性三人のタンゴに続いてアレグリアス。純白のバタに赤いマントン。難しいことも優しく見えるほど踊り込んでいる。そこに三人が赤いバタでからむ、美しくはれやかな場面。お見事。

あっという間の舞台。出演者のいいハーモニーで楽しく美しい舞台となりました。
田村はへスース、ダビ、ラモンとともに函館、京都などで公演するという。お近くのみなさんぜひ足を運んでくだだい。決して損はありません。


2015年10月23日金曜日

マドリード・エン・ダンサ

マドリード共同体のダンス・フェスティバル、マドリード・エン・ダンサ。
アイーダ・ゴメスを芸術監督に迎えて、30周年の記念の年は13日開幕。
今回、フラメンコ公演はないが、開幕を飾るテレサ・ニエトはスペイン舞踊/フラメンコ畑のサラ・カーノとダニエル・ドーニャを招いての公演だし、コンテンポラリーのアントニオ・ルスの、バロック音楽での作品にはその制作にラファエル・エステベス&ナニ・パーニョスが協力している。エスコリアルでの公演はスペインの民族舞踊を主体とした作品だし、ダニエル・ドーニャも元スペイン国立バレエ団ソリストのクリスティーナ・ゴメスらとの作品を上演する。

◆第30回マドリード・エン・ダンサ※フラメンコ/スペイン舞踊関係
11/13(金)19時30分、14(土)20時30分、15(日)20時30分
[出]テレサ・ニエト・カンパニー(コンテンポラリー、〈b〉サラ・カーノ、ダニエル・ドーニャ、ほか)
[場]マドリード アバディア劇場
11/19(木)〜21(土)20時30分「A L´Espagnole」
[出]アントニオ・ルス(コンテンポラリー)+アカデミア・デル・ピアセレ(バロック音楽)
[場]マドリード カナル劇場サラ・ベルデ
11/21(土)20時、22(日)12時30分「アルンブレ」
[出]〈b〉イベリカ・デ・ダンサ
[場]マドリード圏サン・ロレンソ・デル・エスコリアル レアル・コリセオ・デ・カルロスIII
11/22(日)18時30分
[出]〈b〉ダニエル・ドーニャ、マリア・アロンソ、クリスティーナ・ゴメス、クリスティアン・マルティン
11/25「フエンテオベフーナ」
[出] 〈b〉アントニオ・ガデス舞踊団、ゲスト〈b〉アントニオ・カナーレス
[場]マドリード カナル劇場サラ・ベルデ
[問]http://www.madrid.org/madridendanza/2015/

2015年10月22日木曜日

国家舞踊賞にルベン・オルモ

スペイン文化省がおくる、2015年のプレミオ・ナショナル・デ・ダンサ、国家舞踊賞がルベン・オルモにおくられることが発表された。

フラメンコ関係者の受賞は一昨年のイサベル・バジョンから二年ぶりとなる。

現在アンダルシア舞踊センターの教授を務めるルベン・オルモは1980年セビージャ生まれ。9歳からコンセルバトリオ(公立舞踊学院)で学び、資格取得。 アンダルシア舞踊団のアトリエに学び、後、アイーダ・ゴメス舞踊団などを経て1998年、スペイン国立バレエ団に。ソリストとして「ポエタ」のポエタ、「カルメン」のドン・ホセなどを踊った。2002年退団後はジェルバブエナやラファエル・アマルゴなどのカンパニーで活躍。後、自らのカンパニーを立ち上げ、「ベルモンテ」「ピノキオ」を上演。2010年「トランキーロ・アルボロト」でビエナルのヒラルディージョ賞を受賞。2012年にはアンダルシア・フラメンコ舞踊団芸術監督に就任し「メタフォラ」などの作品を上演した。

2015年10月21日水曜日

戸塚マリさん逝く

日本のフラメンコの黎明期に日本で活躍し、後、ブラジルに渡り、かの地でフラメンコを教えた舞踊家戸塚マリさんが10月15日、サンパウロの病院で亡くなった。84歳。
肺がんなどの影響で7月頃から入退院を繰り返していたのだという。

1931年北京生まれ。15歳で日本にひきあげ、小牧バレエ団を経て、フラメンコへ。
伊藤日出夫、高田健三、宝とも子らとクアドロを結成し、全国巡演した、日本のフラメンコの草分けの一人。
1973年最後の移民船で夫戸塚ユポさんとブラジルに渡り、以後、サンパウロでフラメンコやアルゼンチンタンゴなどの舞踊を教えるなどした。晩年はお年寄りに健康体操を教えるなどもしていたそうだ。

冥福を祈ります。

2015年10月19日月曜日

徳永兄弟/クロサワ楽器インストア・ライブ

日曜日18時からの徳永兄弟インストア・ライブ。
新大久保のクロサワ楽器といえばフラメンコギターの品揃えがいいことでも有名で、何百万円もする銘器も並ぶ中でのコンサート。
セビージャで長年学んだ二人だけど完全帰国して現在は日本で活躍中。

フラメンコのギターデュオというのは案外少ない。
その昔のサビーカス/エスクデーロ、パコ・デ・ルシアと兄ラモン・デ・アルへシーラスやリカルド・モドレーゴ、パコとマノロ・サンルーカル、といった録音が頭にうかぶ。ライブで観たのはクラシックギタリストであるホセ・マリア・ガジャルドと演奏したラファエル・リケーニとミゲル・アンヘル・コルテス、ホセ・マリア・バンデーラとジャズ系ギタリストのティト・アルセド、マノロ・フランコとニーニョ・デ・プーラ...どれもocasional、そのときだけの、という感じがつよく、恒常的に活動している二人、というのはまったく知らない。徳永兄弟はフラメンコ界でも珍しい存在、ということができるだろう。

オリジナリティのある二人でのブレリアではじまり、弟、康次郎のソロでグアヒーラはお店の商品でありホセ・マリンのギターのよく響くギターで。音多くテンポも早い感じで若さを感じる。最後のコリージャというか、メロディがかわいい。
健太郎のソロはやはりお店のグラシリアノ・ペレスのギターでタランタ。ごつーんとした太い音のギター。やはり音が多いかな。
そのあとデュオでひいたファンダンゴがこの夜の白眉。ファンダンゴといってもウエルバ/ウエルバではなく、パコ・デ・ルシア「シルヤブ」的な3拍子をキープしていくタイプ。だけど最初に弾いたブレリアよりもしっかり形がある、というかんじ。時にセビジャーナス的にもきこえたり。どこかメランコリックなメロディとラスゲアードの組み合わせもいい感じ。
続くルンバは16ビートと演奏前に語っていたけれど、ん?ルンバぁ?って感じも時にする。一番近いのはパコとマクラフリンのデュオでひいたルンバの感じかな。カニサーレスもこんな感じで弾いているのあったかも?面白い。
再びブレリア。健太郎はお店のコンデ、浩次郎はグラシリアノ・ペレスを手に。演奏前に「これが一番フラメンコ!と思ってもらえるかも」と話していたように古いフレーズや早弾きなどをラスゲアードでリズムをがっつりやってきかせていく。
アンコールは再びルンバで1時間あまりのコンサートは閉幕。

MCで浩次郎が「曲をもりすぎちゃう、引き算が苦手」といみじくもいってたけど、それが課題かも。ヘラルド・ヌーニェスやビセンテ・アミーゴの、弾かないところも音楽、的なアプローチがあってもいい。難しいのだろうけれど、音をもっと整理して曲の構成、骨格で聴かせるような感じもでてくるとうれしいかも。
デュオでの演奏、誰もやったことのないこともできる可能性、あると思う。
またぜひ聴いてみたい二人であります。

2015年10月17日土曜日

サラ・アンダルーサ/正路あすか、黒須信江、落合ゆかり、馬場雄一

いいものを見せてもらいました。
二部構成の二部の大トリ、正路あすかのファルーカ!

伝統的衣装の通り、黒い腰高のパンタロン、男装で登場した彼女の渾身のファルーカ。
グイトやマノレーテ、もっといえばそのオリジナルではファイーコ家のファルーカも透けるようにみえるような、ファルーカ・ファルーカ。
回転、サパテアード、足を後ろにひいたポーズ、目線の向き、強さ、頭の位置から指先に至るまでのかたち…はじまりから終わりまですべてがファルーカ。
ソブリオ、地味でまじめな、男性舞踊の粋といわれる曲。
ほんと今までにみてきた、たくさんのファルーカの中でも上位にはいるほどの素晴らしいファルーカだった。踊り手が見事にファルーカという曲の中に入り込み、ファルーカをインテルプレタール、演じきった。
回転のぶれもなく、形もきれいだし、ギターとの間もいい。
この日、この踊りをみることができた人たちは幸せだ。
ただ最初と最後の椅子と戯れるような芝居のようなところは劇場ではまたちがうかもだが、小さいスペースではなくてもいいかもしれない。

なお、一部はパコ・イグレシアスのギターソロ、馬場雄一のアレグリアス、 続いて正路のソレア。黒須信江のタラント。二部はルイス・モネオのマラゲーニャ、落合ゆかりのソレア、黒須のソレア・ポル・ブレリアという構成。
それぞれにフラメンコな瞬間をみせていた。

ただプログラムとしてはアレグリアス以外重め、シリアス系の曲というのはどうだろう。グアヒーラやガロティンなどの明るい曲が入ってもよかったのではないかと思う。ルイスの歌をいかすシギリージャやマルティネーテがなかったのも残念。
また、全体的に下をむきがちなのと、姿勢も少し気になった。胸を開いて、腕の動きなどもセンティードをもたせる、という感じになればもっとよくなるだろう、と思う。

2015年10月16日金曜日

小松原庸子スペイン舞踊団45周年記念公演「天目山曜変の舞」

思いは伝わる。

思いにあふれた舞台だった。
小松原のフラメンコへの思い、そのルーツである常磐津への思い。
舞台への思い。美への思い。
そして彼女を支える出演者たち、スタッフたちの思い。
その思いはまっすぐに私たち観客の心に飛び込んできた。
舞台を見に来た観客たちの、小松原への思いが加わる。

音楽の美しさ!
中国の古箏とフラメンコ、常磐津、チェロとシンセサイザーと、一見かけ離れた、異なるジャンルの音楽が一体となってつくりあげる空気の美しさ。
とくに常磐津とフラメンコは遠く離れた音楽のようでいて、声と弦という組み合わせゆえもあるのだろうか、実はそれほど遠いものではないように思えた。
とくに常磐津の音で小松原が花道から現れる場面は、バタ・デ・コーラで、スペイン舞踊の動きをしているのに、あまりにも自然にあっているのに驚かされた。 花道やすっぽん(花道にあるセリ)などの使い方のうまさも、幼い頃から伝統芸能と親しんできた彼女ならではなのだろう。
宴の場面以外はほぼ舞台にでずっぱりというのにも驚いた。あふれるばかりのエネルギー。それも彼女の思いゆえだろう。

長年の共演者であるクリージョもみせかたをよく心得ている。まるで年をとっていないかのような、スペイン国立バレエ団で第一舞踊手をつとめ、主役を踊っていた頃とまるでかわらないアントニオ・マルケスの小松原をたてる美しいサポート。クリージョとアントニオのデュオも美しい。スペイン国立バレエの黄金時代を思い出させる。

ビデオの使い方や照明、装置など美術も細かいところまでよく考えられている。
主にクリージョのものだという群舞の振付も、大人数をうまく処理していた。
公演なかばの宴の場面は、それぞれの踊り手に見せ場を用意するだけでなく、群舞のバリエーションも豊富で、歌い手も加わり、まさに華やかに繰り広げられる宴そのものだ。 スペインからきた若手男性ダンサーたちのレベルの高さ。フラメンコだけでなくスペイン舞踊全般を学んでいるからこその身のこなし。日本人ダンサーでも、今のスペインを感じさせる里有光子、優雅な入交恒子、ベテラン、鈴木敬子、中島朋子らが華を添えた。

一番最初、緑の山の映像の中にうかびあがった小松原の、すっと天に伸ばしたその腕のかたちの美しさ。長年のフラメンコ、スペイン舞踊への愛はかたちになって現れる。
その瞬間から最後の挨拶まで、彼女の思いがいっぱいにつまった舞台は、確実に私たちの心に届いた。








2015年10月15日木曜日

アンドゥーハルのフラメンコ研究セミナー

ハエン県アンドゥーハルのペーニャ、ロス・ロメーロスが
フラメンコ研究セミナーを開催する。
今年のテーマは、ご当地出身バイラオールのディエゴ・ジョリ。
スペイン国立バレエ団やラファエル・アギラール舞踊団などで活躍し、
アンダルシア舞踊団創立公演「レクイエム」や「アマルゴ」などマリオ・マジャ作品や
カルメン・コルテスの「サロメ」「イエルマ」、アントニオ・カナーレス、ローラ・グレコと共演した「カルメン、カルメラ」などが代表作。






◆第8回フラメンコ研究セミナー「ディエゴ・ジョリ」
10/16(金)21時30分
[出]講演/ホセ・アンドレス・アンギータ「ディエゴ・ジョリの人生」、〈b〉カルメン・アルバレス
11/6(金)21時30分
[出]講演/ミゲル・リオス・ガローテ、〈c〉ランカピーノ・チーコ、〈g〉アントニオ・イゲーロ
2016年
1/16(土)21時30分
[出]講演/ピラール・アルガバ、〈b〉アントニオ・ゴンサレス
[場]ハエン県アンドゥーハル ペーニャ・フラメンカ“ロス・ロメーロス”
[問]

2015年10月14日水曜日

ブルゴスのフェスティバル

北スペイン、ブルゴスでのフラメンコ・フェスエティバル。
純フラメンコよりも
女性ばかりのグループ、ミーガスや
ロックブルース名フラメンコ、ライムンド・アマドール、
ピアノで弾き語りするマリア・トレドら
ポップ系のものが多いのは土地柄?



◆オレ ブルゴス 秋のフェスティバル
10/17(土)20時30分
[出]ラス・ミーガス
[場]ブルゴス プリンシパル劇場
10/25(日)19時30分
[出]〈c〉ホセ・メネセ
[場]ブルゴス フォールム・エボルシオン
11/7(土)20時30分
[出]ライムンド・アマドール
[場]ブルゴス ファールム・
11/28(土)20時30分
[出]〈c〉マリア・トレド
[場]ブルゴス プリンシパル劇場
12/11(日)21時30分
[出]〈b〉ファルキート、〈c〉エル・ペレ
[場]ブルゴス フォールム・エボルシオン
[問]https://www.facebook.com/oleburgos