2015年2月11日水曜日

マエストランサ劇場ディビノ・テソーロ」

2月8日、30歳以下の若手アルティスタを集めてマエストランサ劇場で行われたフラメンコ公演「ディビノ・テソーロ」。歌、舞踊、ギターが4人ずつにパーカッションとサックスで14名が出演した。

第1部はパーカッションの、マヌエラ・カラスコの甥、モレ・カラスコのソロに始まり、それぞれがソロを披露していくという形。そしてそのそれぞれの曲が、先達に捧げられている。モレのソロはマヌエル・ソレルに、続くラモン・アマドール・イーホのロンデーニャはラモン・モントージャに、という具合。といってもラモンのソロのそこかしこにパコのファルセータや方法がみえてきたり、という風に必ずしも捧げられるアルティスタの曲というわけではない。といっても、コルドバ県フェルナン・ヌニェス出身のベルナルド・ミランダはエンリケ・モレンテに捧げ、モレンテの「アレグロ・ソレア」をギター伴奏でそのまま歌った。上手だけどちょっと一本調子というか、まじめにまっすぐうたっていてゆらぎというか、ひねりがないのが残念。マラガ県アルチドーナ出身のアナ・パストラナはティエント。グラナダ出身ダビ・カルモナは師匠マノロ・サンルーカルにソレア。ニーニョ・デ・エルチェは原始のカンテと言って想像の歌を踊り手ホセ・カルロス・レリダとラウル・カンティサノに捧げる。妊娠中というサライ・デ・ロス・レジェスは大きなお腹でソレア。アルメリアのダビ・カロはトマティートにギターソロでアレグリアス。美しくよく通る声のマリア・ホセ・ペレスはダビ・カルモナの伴奏でグラナイーナ。アルベルト・セジェスはファルーカをディエゴ・ビジェガスのサックスで。すでに自分の作品をも発表し、アンダルシア舞踊団でも活躍中の彼、今回の出演者の中で最も安心していてみていられる、というか、プロとしての風格がある。ヤゴ・サントスはラファエル・リケーニへのソレア。ヘスース・コルバチョはペペ・マルチェーナにグアヒーラ。ディエゴ・ビジェガスはホルヘ・パルドばりのフルート・ソロをきかせ、最後はカディスのマリア・モレーノがマティルデ・コラルへのアレグリアス。シンプルに踊ってさかんな拍手を受けていた。彼女にはチスパというのか、ちょっと目をひくなにかがある。

第2部はクアドロ風に全員が舞台に登場しタンゴ、ブレリア・ポル・ソレア、ファンダンゴ、アレグリアス、ロマンセ。
ここで目をひいたのはラモン・アマドール。どんな歌にもしっかり伴奏し、さすが伴奏で鍛えているプロだけある、という感じ。
若手だけで一緒にやる、その仲間感とでもいうのか、いい雰囲気はみていて気持ちがいい。 わあ、こんなアルティスタがいたんだ、と驚かされることこそなかったけど若手は順調に育ってきている。でも、これはフラメンコだけにいえることではないけれど、昔に比べ、10年くらい時差がある、感じ。上の世代は20代で世に知られるようになったけど、今の世代は30代から、というか、30代でも若手感がある。って単に私が年をとったということかもしれないけれど。実際問題、上がつまっていて、なかなか活躍の場がないというのもあるだろう。 25年くらい前の、カナーレス、バロン、ラトーレ、ホアキン・コルテス、グリロ、アドリアンらが続々と登場してきたあの感じを今に求めるの酷なのだ。全体の技術レベルはどん、と上がっているけれど、だから、か、けれど、か、わからないけれど、その中から頭ひとつでるのは本当にたいへんだ。




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