2015年2月28日土曜日

ヘレスのフェスティバル8日目その1ハビエル・ラトーレの振付

7日間、毎日2時間20分のクラスで一曲を振付けし、それを群舞で舞台で踊る、というハビエル・ラトーレの振付工房。今年は工房タジェールという名前ではなくなったけど、金曜日17時からはサラ・パウルで発表会。
それにさきがけ助教たちのソロ。
クイーンのボヘミアン・ラプソディがシギリージャのサパテアードで終わるというナンバーはアナ・マルガとマメン・ラグーナ。公演の最初にマイクをもって紹介したラトーレがいうように彼へのオマージュだろう。クイーンはラトーレの大好きなグループだからだ。ブラソの使い方がラトーレにそっくりで美しい。
続いてマリア・デル・マル・ロペスのアレグリアス。録音の曲に細かく振り付けてある。フラメンコは生が基本だけど、こういうのもおおいにありであります。日本でも地方の人とかこういう風にするといいのでは?
ラトーレの愛娘アナはファルーカ。よくある男性振りのものではなく、ブラソにも重きをおいたある意味女性的なファルーカ。だがもちろんサパテアードもしっかりしているし、回転も美しい。現在マドリードのコンセルバトリオで大学相当の勉強中とか。

そしていよいよタラント。生の歌とギターで舞台で踊る。
© Festival de Jerez/Javier Fergo

毎年恒例のクラスだから常連もいるようだし、以前ほど初心者に近いようなレベルの人はいないようだ。とはいってもオーディションをして選ばれた人たちではないのでレベルのばらつきはある。そのバランスをみながら、全員に見せ場があるようにバランスよく構成していくラトーレの手腕はお見事の一言。
ブラソをラトーレの振りそのままにする人。足が得意な人。できないけどやろうとする方向性はみえる人。いろんな人がいる。
出はけはもちろん、複数で踊るときの立ち位置、横との関係などなど、振付けを学ぶだけでなく、プラスアルファのいろんなことを実戦で学ぶことができるのはどんな生徒にとっても大きいことだろう。
踊りきった満足で全員の顔は輝いていたことはいうまでもない。



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