2016年2月27日土曜日

ヘレスのフェスティバル8日目/ハビエル・ラトーレ、ミゲル・アンヘル・コルバチョ

前期クルシージョ最終日にはハビエル・ラトーレのクラスの発表会。


7日間でひとつの振付を仕上げる、というだけでもたいへんなのにこのクラスでは群舞で最終日には舞台にも出てしまう、というのだからすごいことだ。
クラスだからオーディションをするなどして選ばれる舞踊団の群舞とはちがい、背格好はもちろん、舞踊の技術レベルもさまざまだ。初めて会った(中には毎年参加している顔なじみもいることだろうけど)人たちをまとめて、ひとつの作品をつくりあげていく。そのハビエルの手腕も、だけど、参加者もほかのどのクラスよりもたいへんだろう。
今年でもう5回目くらい? 毎年みているが、みている方もいろいろ勉強になる。
クラスのアシスタントをつとめたシンシア・カーノ、ビクトル・マルティン、アナ・ラトーレのソロのあと、いよいよクラスメンバー。マルティネーテ。とはいっても伝統的なフラメンコというよりスペイン舞踊的な表現があったり、全員が皆同じ振りをするわけではなく、群舞で踊ることを考えての振付となっている。群舞には群舞の難しさがある。振りだけではなく、フォーメーション、出入りも覚えなければならないし、横の人との距離の取り方、位置、バランス。一人で踊る時とはまったく違う。
今年は初級者レベルの人もまざっていてちょっと悪目立ちしていたが、あとのバランスはよかったと思う。参加者のみなさん、おつかれさまでした。
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ビデオみるといろいろ勉強になります。 

19時からはサラ・パウルでミゲル・アンヘル・コルバチョとエレナ・アルガドの「ラス・モイラス」。
アンダルシア舞踊団出身で、二人の元スペイン国立バレエ団第一舞踊手による作品。オーケストラにカンテやギターが加わった曲の録音で、出演者二人だけによる舞台。

運命の糸を操る女と操られる男うんぬん、という物語があるようだが、舞台をみているだけでは詳しいことはわからない。というか、この基本すら、プログラムを読むまでわからなかった。
舞踊でなにかを語るときはできるだけシンプルにしないと伝わらないね。
衣裳は美しく、工夫もされているのだけれど、うーん、これはいったいどういう目的でどういう観客のためにつくられたのだろう。どういうところで公演する事を考えられているのだろう。

Javier Fergo para Festival de Jerez
 ミゲル・アンヘルは素晴らしいダンサーだと思うけど、舞踊手としての力と振付家としての実力は別ものかもしれない。びでおはこちら

Javier Fergo para Festival de Jerez
なお21時からビジャマルタ劇場でロシオ・モリーナ、0時からはヘスース・メンデスのリサイタルが行われた。

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