2017年7月19日水曜日

パコ・デ・ルシア国際ギターの出会い アルカンヘル、ホセ・マリア・バンデーラ「カンシオン・アンダルーサ」


 パコ・デ・ルシアが亡くなった2014年に彼の生まれ故郷アルヘシラスで始まったフラメンコ、ギター祭、パコ・デ・ルシア国際ギターの出会い。
今年も7月17日から1週間にわたり開催。
初日はウルスラとタマラ・ロペス姉妹の新作「バイランドテ」

私が観たのは2日目、アルカンヘルとホセ・マリア・バンデーラのダブルヘッダー。

 アルカンヘルはダニ・デ・モロンの伴奏、マラゲーニャス+アバンドラオからタンゴ、カンテス・デ・レバンテ、シギリージャ、グラナイーナのギターソロ、アレグリアス。

いつもながらの伸びのある声、豊かな表現力で観客を魅了した。



休憩を挟んでの第2部では地元アルヘシラス出身、ホセ・マリア・バンデーラが叔父パコ・デ・ルシアの遺作「カンシオンン・アンダルーサ」を世界初演。


タブラオやスペイン国立バレエ団、またパコとカニサーレスとのトリオ、パコのセクステット、サラ・バラス舞踊団などで活躍した実力派。


圧倒的なテクニックで、パコの世界を再築し、観客を魅了した。
パコの演奏技術だけでなく、間合いや呼吸をも会得しているのは彼くらいだろう。


ホセ・マリアの母マリアはパコの姉で、幼いパコの面倒を見ていたのだという。パコが子供の頃に聞いた歌たちはホセマリの思い出の歌でもある。

最後にはアルカンヘルが登場し、「テ・エ・デ・ケレル・ミエントラス・ビバ」を歌う。
アルバムではエストレージャが歌っていた曲だ。
歌が入るとより素晴らしい。アルカンヘルの声質も作品の世界観にもあっている。


なお、フェスティバルでは19にちにミゲル・ポベーダ、20日にアル・ディ・メオラ、21日にトマティート、22日にディエゴ・カラスコやカプージョなど、ヘレスの面々の公演が行われる。


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